《連続投稿546日目》パリ協定達成のための3つのイノベーション
日経電子版の記事【パリ協定達成には…大規模移動制限、10年継続が必要】には、何と言っても冒頭の次の一節でグッと引き付けられます。
(記事より)新型コロナウイルスの感染拡大で2020年の温暖化ガス排出量は前年比8%減程度と過去最大の減少幅になるとの見方が強まっている。大規模な活動制限が世界に広がったためだ。ただ国際的な気候変動対策「パリ協定」の目標を達成するには今年並みの削減を10年間続ける必要がある。パリ協定の高いハードルが改めて浮き彫りになった形だ。
コロナ危機によって、温暖化ガスの排出量が大幅に減少している、とは誰しも思う所ですが、この状況を10年続けないと、パリ協定の産業革命前からの気温上昇を1.5度に止める目標が達成できない、というのです。
改めて、地球の温暖化を阻止して、地球の環境を破壊から救うためには、相当の覚悟と、断固たる実行が必要なことが浮き彫りとなった形ですが、そこには、2つ大きなベクトルがありそうです――
▶パリ協定達成のための2つのベクトル
(1)今後、ソーシャルディスタンスの効果やワクチンの開発などによって
感染が終息に向かい経済活動が再開されるにつれ、再び温暖化ガスの
排出量が増えてくる事は確実で、その過程で、今般のコロナ禍を通して
獲得された行動変容、特にアフターコロナにも通用する前向きな変化
(例えば、テレワークによって通勤回数が減る事で達成された、温暖化
ガスの削減、など)をどれだけ生かし継続発展させられるか。
(2)経済活動の再開によって元に戻ってしまう温暖化ガスの排出分を
打ち消す施策。
既に出来ている(1)がきわめて重要なことは言うまでもありませんが、問題は(2)「元に戻ってしまう分をどうするか?」であり、その具体的な施策を模索すべく3つのコト、3つのイノベーション(革新)に留意すべきではないかと思うのです――
▶パリ協定達成のための3つのイノベーション
(1)意識のイノベーション
温暖化ガスの排出量が激減しているまたとない好機に⇨改めて環境
意識を今まで以上に強く抱いて⇨環境目線で周囲を見渡し⇨あらゆる
ところ、あらゆるシーンに問題意識を育てる⇨「……これって改善
できるんじゃない?」。
(2)行動のイノベーション
見い出した問題・課題を具体的な行動に落とし込み、生活習慣を
変えていく。
(3)技術のイノベーション
人々の意識と行動の変化だけではまだ足りず、様々な技術的な
ブレークスルー、温暖化ガス削減に繋がる画期的なテクノロジーや
システムが待たれる。
地球温暖化ガスの削減、今が最後のチャンス、そして絶好の機会なのかも知れません。
《当ページにご来訪いただき、ありがとうございました!》
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