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西洋薬的発想と漢方薬的発想
日経電子版の記事【サイエンス、微細な泡で食器汚れ落とす】は、「(記事より)キッチンで水の出し止めを調整する水栓金具の部品を開発した。先端部から空気を取り込み、水の中に1マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル未満の微細な泡「ウルトラファインバブル」を生み出す」という「ミラブルキッチン」についてのリポートです。
記事によれば、このような微細な泡の効果として――
▶微細な泡の効果
① 微細な泡が油汚れの下に入り込む⇨汚れを浮かし取る⇨高い洗浄効果。
② 通常より短時間で汚れが落ちる⇨洗剤・水の使用量が減る⇨高い環境
性能。
③ 微細泡が毛穴の中に入り込む⇨老廃物が落とせる⇨食器洗いをしながら
美容効果。
④ 通常の水道水よりだしの抽出速度が速い。
⑤ 煮込み料理で食材の脂肪分・アクを取り除きやすい。
このように、「ミラブルキッチン」の最大の特徴は、化学物質ではなく、微細な泡の力で、洗浄力をはじめとした様々な効果を実現しようとしていることです。
この記事を読んで頭に浮かんだのは、西洋薬と漢方薬の相違でした――
▶西洋薬と漢方薬
〇西洋薬・・・一般的に、人工的に化学合成された一つの成分で、特定の
疾患に強い薬理作用を示す。
〇漢方薬・・・天然の生薬で、多くの成分を含み、様々な病状に対応できる。
様々な効果を出すのに、化学物質の力で強引にねじ伏せるのではなく、『微細な泡』の力を使う、そんな、言うなれば『漢方薬的発想』、持続可能性が問われる今という時代に必要な考え方の一つなのかも知れません。
もちろん、緊急を要するような状況では、強力かつピンポイントな『西洋薬的発想』も活用しつつ、両者のバランスを取っていく、そんな姿勢が求められているのだと思いました。
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