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社会課題とボランティア~『学校朝食』で子供に笑顔~

 「朝食を取らずに登校する子供の増加」――この古くて新しい社会課題に、ボランティアをはじめとした取り組みの輪が広がっているという。日経電子版の記事【「学校で朝ご飯」広がる ボランティアや企業協力】は、改めて、身近な社会課題に取り組むボランティアの存在意義を教えてくれるように思います。


 そもそも、朝食の重要性については、必ずしも満場一致とは言えないようですが、少なくとも子供にとっての朝食の重要性は大きいのではないでしょうか。脳のエネルギー源であるブドウ糖を学業の前に補給して、シャキッとさせることは理に適っていますし、1日3食を取る事で1日の必要栄養量を摂取しやすくなるということもあるかも知れません。

 子供にとって重要な朝食を取らずに登校することには、健康面、学業面で思っている以上の悪影響があるかも知れず、これを放置せずに社会課題として取り組んでいくボランティアの存在意義はとても大きいと思います。


 朝食を取らない子供の増加する背景には、記事にあるような「共働き世帯の増加など家庭環境の多様化」や、ゲームで夜更かしをしてしまうなど、様々な要因が考えられますが、そこに、学校で朝食を取れる、という選択肢があることで生まれてくるメリットには、計り知れないものがあるように思います――

① 生活習慣の改善による遅刻の減少。
② 学年・クラスを越えて広がる友達の輪。
③ 両親が共働き等の理由で、朝食を食べたくても取れなかった子供に。
④ 授業に集中できるようになる(学力にも影響)。
⑤ 食品ロスなどへの問題意識の芽生え。
⑥ 健康な生活。


 私達の身近にある社会課題を放置せず、出来る事、出来る所からこれに取り組んでいく、『ボランティア』が活躍するスキームには、行政や地域社会を巻き込んでいくポテンシャルがあると思います。『学校で朝食を取れる』という選択肢を維持継続するためには、記事にもあるように、「学校と地域が一体となって運営する仕組み」作りが必要だと感じました。

『学校朝食』の仕組みの例(記事より)
① 事前申込制
② 週〇回限定
③ 家庭科室などを活用
④ 費用=保護者の自己負担+市の補助金
⑤ 地元企業と連携
⑥ まだ食べられる廃棄食料を活用
⑦ 調理不要な食材を企業から集める

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