『天使の翼』第10章(4)~吟遊詩人デイテのネバーエンディング・アドベンチャー~
わたしのを外し終えたマリア=アンナは、細い指で、今度は、シャルルの猿轡を外しにかかった。……自然と手や指が彼の髪や顔に触れる……全く無頓着に外している風を装っていても、わたしの目はごまかせない――彼女、自意識過剰になりそうなのを堪えている。女性なら、見た瞬間、どうしてもシャルルのことを、素敵だとか、キュートだとか思うはずだ……自然な反応だからしょうがない……いけない!なんだかドキドキしてきた。今度の旅……冒険で、シャルルに接近した何人かの女性がいたけれど、彼女は、その中で一