片桐温志

歌曲等に使っていただいた詩とか 作詩依頼は atukun78atu@gmail.com…

片桐温志

歌曲等に使っていただいた詩とか 作詩依頼は atukun78atu@gmail.com にて受け付けております。 書く頻度がことごとく落ちたけどそれでもたまーに書きます。

マガジン

  • とある一日、人生

    1.日差し2.影3.夜明け

最近の記事

忘却

砂浜に波が押し寄せている 浜の砂を奪い去っていく 砂を奪い、また新たな砂を運ぶ 沈みゆく貝殻を尻目に 波は砂を運ぶ 貝殻もやがて砂に埋まり、色褪せていく いつか遠い場所で 私の貝殻を見つけた人がいたなら その色を教えて欲しい その色を その記憶を

    • 優しい人

      優しい人 優しい人は 周りの困っている人に 手を差し伸べる 優しいから 優しい人 優しい人は 周りの頑張る人を 支えて歩く 優しいから 優しい人 優しい人は 誰かが傷つく代わりに 自らを盾にする 優しいから 優しい心は 唯一自分にだけ牙を剥く それでも優しい人は その牙をも受け止める 優しいから 優しい人よ せめて君達が 幸せであるように 私も 優しい人に 私が 君たちに優しい心で ありますように

      • 冬の温かさ

        吐く息の白くなる頃 鼻を赤くして マフラーに埋めている顔を思い出す 霜柱が立つ朝の頃 子供みたいに しゃくしゃくと歩く姿を思い出す オリオン座が輝く頃 鼻をすすって 無理に笑ったことを思い出す 泣いても大丈夫 冬の冷たさが 雪の美しさが 私の心の情熱を冷やしてくれる その冷たさで心が冷める時には やがて春になる 春になれば また何かを思い出すだろう 初春の寒さだろうか それとも春一番の温かさだろうか どちらにせよ今日も寒いから 暖かい部屋でココアを飲もう

        • みる

          目に見えるもの 目に見えるからこそ分かるものであり 目に見えるからこそ分からないこともある 目に見えないもの 目に見えないからこそ分からないものであり 目に見えないからこそ分かるものでもある 私の目は この目は本当に見えているのかな 他の人が見ている世界は 実は全く別に見えていたり わからない 赤は赤色だし 青は青色 でもそれは本当にその色? 私は少し首を傾げて 少し考える 見えているもの そう見えているだけなのかも 実際の姿、形、色 そのどれもが そう見えているだけ

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        • とある一日、人生
          3本

        記事

          生きるあなたへ

          今を生きる 生きているあなたへ 私が伝えられること よく聞いて よく聴いてなさい あなたは決して楽には歩けず あなたは決して自由にならず 悪意の嵐を突き進み 涙の海で溺れかけ 先の見えぬ道で一人 寂しく泣くだろう しかし 下をむいてはいけない 逃げ出してはいけない 運命は あなたを離してはくれないから 離してはくれないのだから だからこそ 安心して歩きなさい 信じてあしをすすめなさい 放たれた矢のように 恐れずに歩みなさい 強かに歩み始めた時 運命は必ず光り出す 昼に

          生きるあなたへ

          鬱が治りつつある話とか色々

          皆さんお久しぶりです。あつくんです。 収まりつつあったらコロナ禍がまたもや息を吹き返し2度目の緊急事態宣言の最中いかがお過ごしでしょうか。 最近の鬱の経過の報告でもしようかなと久しぶりにnoteを書こうと思い立ちまして(本当ならTwitterでやりたいけど凍結してるしね) 結論から申し上げますと回復に向かってる感じです。 前まで抗うつ剤2種を最大量飲んでたんですけど、それが両方とも減って片方は半分に、もう片方は3分の1にまで減りました。睡眠薬も最近は飲んでないです。

          鬱が治りつつある話とか色々

          感想と今後の抱負とか

          みなさんお久しぶりです、あつくんこと片桐温志です。 今日かねてより親交のあるルーサーさんの還暦のコンサートがあり、私もお邪魔させていただきました。 初めて(そりゃそう)目の前で自分の書いた詩の曲が、尊敬してしたっている先生に歌われる… 正直未だに実感がありません。 なんせコンサートの後半に4曲も連続で歌われるんですもの。意味がわからん。 しかし久しぶりに生の歌声を聴けました。やっぱり歌っていいもんですね。 なんかもっと色々言いたいんですけど今この気持ちを表現する語

          感想と今後の抱負とか

          偽善

          私は優しくなどない 人は私を優しい人などと言うが 私は決して優しくなどない 人を助けてまわってきた 人に手を貸し続けてきた 何度も人を救ってきた 何度も人を導いてきた だからなんだと言うのだ 全て偽善でしかない 全て 全て 全て 全て 全て人のためではない 全て私のため 全てが私のためなのだ 人を助けるのも 人を導くのも 全て私が救われるためなのだ 情けは人の為ならず この言葉を信じて歩んできた 自分を信じて進んできた いつか救われると信じて ずっと 世界で一番卑怯

          薬に頼って生きるということ

          みなさんこんにちはこんばんは、あつくんです 噂の流行病が猛威を振るい始めてはや半年近く経ちましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 社会人はお仕事のため外出する機会が嫌でもあると思いますが、学生の皆さんは学友にも会えずひたすらオンラインの授業に勤しんでる頃だと思います(そろそろ夏休みに入ってるのかな) そんな折、気分が落ち込んでもストレスの発散方法が自宅では見つからずにやきもきしてる方も多いのではないかと思い、今一度「鬱病」とはなんぞやと言うのを私なりの解釈と経験

          薬に頼って生きるということ

          夏の人影

          夏 縁側で1人 暑苦しいセミの鳴き声と 涼し気な風鈴の音 みずみずしいスイカにコバエがたかる 頼んでもいないのに 夏は暑さを連れてきて 嫌気のさす陽の光を浴びせたと思えば 急に泣き出して土砂降りの雨を降らす なんて自分勝手なのだろう 暑さでどうにかなってしまいそうだ 遠くに見える陽炎が 私を手招きしている 夏と遊ぼうと手招きしてくる 夏 縁側で 夏のそばに1人 今年も鬱陶しい 夏が遊びに来た

          夏の人影

          タバコ

          私の周りには思い出が浮かんでいる ダイヤモンドのようなものもあれば 鼻をつまみたくなるような 悪臭を放つもの 思い出が浮かぶ タバコに火をつけて その思い出達に煙を吹きかける 曇って見えなくなってしまえと 祈りながら 煙を吸った思い出が 咳き込んでそっぽを向く しめしめと私は思う 少し寂しい 少しそう思ったのを タバコの煙で満たす ようやく私は1人になった 思い出達はみんな私から離れた 私は吸殻を足で揉み消す ここには 私と潰れた吸殻だけが残った ライターは まだつく

          みち

          僕らはこの道を往く 果てしない山道だ 前を見ても後ろを見ても ただの暗闇しかない ただ一人 険しい道を往く 世間の言う成功者や 立派な人間はみな 僕の遥か先で暮らしていて ずっと恋焦がれて 僕はずっと手を伸ばしている 果てしない 努力の奴隷になって 僕らが道を歩く時 誰しも孤独に囲まれて たった一人の群衆になる だが 孤独の手を取れた時 初めて人は歩を進める 僕らはこの道を往く 僕らはこの道を往く たしかにこの脚で 山を登る ゆっくり ゆったり

          線を書く 決して真っ直ぐでは無く 決まった形を描いている訳でもない 人はそれを汚いと言うか 人はそれを綺麗と言うか どう見えるだろうか その線は一本ではない 何度も何度も そこに線を書き足してきた 書きなぐってきた この線で何が描き上がるか まだ私にはわからない だが自信を筆にのせて また一つ線を描く この作業が終わる時 あえて作品に名前をつけるなら 私はこれに 『人生』とでも 名付けるのかもしれない

          自伝

          少し話をしよう 今まで過ごしてきたことや これから少し先のこと 色んな色の思い出と 未知の景色の事を 今まで私は数多く 躓き転び、跪き 沢山傷をつくってきた けれどもその傷達は 今や大事な財産で かけがえのない宝物 抱えきれない悲しみや 抑えきれない涙もあった けれどその涙の一雫が 未来の大事な栄養で 今や大きな木になって 葉が風にそよいでる これから先も沢山の 楽しいことや辛いこと 色んな景色を見るだろう その全てをかきあつめ 夜空に全力で投げつける するとそれは星に

          恐怖

          時々私は怖くなる ずっと我慢してるものを たまに全て吐き散らしてしまいたくなる 私が私で居られなくなる そんな日が来るのが怖い 時々私は怖くなる ある日誰かが思い切り 世界を巻き込む争いお起こすのではないか 世界が世界で居られなくなる そんな日が来るのが怖い 時々私は怖くなる ずっと傍にいた人が ある日いきなり何も言えず消える気がして 日常が日常でなくなる そんな日が来るのが怖い この世は恐怖に包まれている でも 恐怖があるから人は人で居られる 全てを捨て 恐怖を忘れた

          梅雨と紫煙

          湿気った煙草に火をつけて 私の中の感情を 紫煙と共に吐き出す梅雨 心を洗い流せもしない雨を 虚しさでいっぱいの目で見つめる 煙草の煙が目にしみる 煙のせいなのか、顔に落ちた雨なのか よく分からない涙を流す よく分からないまま 煙草の火は消えた 梅雨はまだ 始まって間もない

          梅雨と紫煙