石塚集(いしづか あつむ)

医学、医療制度、人工知能、ブロックチェーンなど、技術とコンテンツの両軸から見える、社会…

石塚集(いしづか あつむ)

医学、医療制度、人工知能、ブロックチェーンなど、技術とコンテンツの両軸から見える、社会へのインパクトを取材している記者です。哲学、アートの領域には、直観や創造があり、人間の高度な知能の源泉があり、そちらはブログでも書いています。https://www.alaya-exp.com

最近の記事

シャーデンフロイデ

ところで、自分は「シャーデンフロイデ」を自覚することがある。「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。 政治家を含む著名人のちょっとした失敗を糾弾し喜びに浸るということは、脳内物質「オキシトシン」が分泌されているらしい。 人は他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われた時に快感だと感じるようになっている。目に入れても痛くないという言葉があるが、それは可愛いものにつかう。可愛いの語源を辿ると「顔が火照る」ような状況、つまり「恥ずかしい」という

    • 地方選挙は二元代表制を意識した投票をしよう

      東京都議会の定数は127。内訳は下記の通り。 東京都議会自由民主党(27) 都民ファーストの会 東京都議団(26) 都議会公明党(23) 日本共産党東京都議会議員団(19) 都議会立憲民主党(15) ミライ会議(4) 無所属(東京維新の会)(1) 無所属(自由を守る会)(1) 無所属(グリーンな東京)(1) 無所属(都議会生活者ネットワーク)(1) 無所属(新風の会)(1) 現職の小池都知事は、都民ファーストの会の特別顧問という立場でもある。二元代表制は、議員と首長の両方

      • 不安と三権分立

        「悲しい」とか「不安」というのは「悪」とは違う。信じたいけど上手くいかない、自分が思っていることと違った、悪意はないものに損させられた。そういった経験は「警戒心」や「猜疑心」のもとになる。 「悲しみ」「不安」「警戒心」「猜疑心」は社会に生きていればとても身近に感じる感覚だ。しかし、「警戒心」や「猜疑心」は未来を予測して、機能を保全したり、不完全さを受け入れることもある。 今日は、それらが三権分立につながると思った。 国家権力の濫用、専制政治の誕生、環境により判断の鈍化、

        • お布団工房 HIMARIシリーズ

          先日、お布団のメーカー(お布団工房 株式会社コバックス)の四代目社長、中條裕介さんにお会いする機会があった。ベッドの上に敷く敷布団を探していたのでお布団工房の『HIMARI(日葵)』シリーズ、敷布団と掛け布団のセットを買って使ってみた。 HIMARI(日葵)シリーズの敷布団は表面生地は綿100%、芯になる固綿はポリエステル、固綿にまきつける巻きわたはウール50%、テイジンのMIGHTYTOP® Ⅱ(ポリエステル)50%。結論から言うと、肌に触れる素材が綿であること、ウールと

          建築の歴史 メモ1

          ▼古代エジプト ・ピラミッドは地下に墓室があり、その上に日干しレンガを置いていく手法で作られた。 ・ピラミッドの段階的進化 マスタバ→階段状→屈折型→四角錐 ・ピラミッドの側面はNS南北を向いている。 ・ギザの第一ピラミッドは一辺が230メートル、高さが146メートルもある。 ▼古代ギリシア ・アクロポリス 高い丘の上の都市という意味。各ポリスに存在して防壁で固められ神殿が築かれている。 ・パルテノン神殿、アテネのアクロポリスに建てられた世界遺産。 ・ギリシア神殿の基本構成

          パルテノン神殿の視覚補正

          古古代ギリシアのポリスはアクロポリスと呼ばれる丘の頂に作られた城塞を中心に、アゴラ(市場・公共広場)、神殿、体育館を備えていた。 ポリスの住人は、儀式の時以外は神殿には近づかず、ポリスの秩序を保つ建物として眺めていた。 中でも、ポリス・アテナイのパルテノン神殿は美しく見せるためにいくつかの視覚補正をしている。 パルテノン神殿の基盤は長さ69.5m(228.0フィート)、幅30.9m(101.4フィート)。内部には屋根を支える2列の柱があり、外周には直径1.9m(6.2フ

          パルテノン神殿の視覚補正

          ルソー先輩の『孤独な散歩者の夢想』

          ルソー先輩の『孤独な散歩者の夢想』 別名『有名人なのに匿名希望』 逃亡中のルソーが、サン・ピエール島にて至った『無為(ファル・ニエンテ)』。ルソーはその感覚をこう語る。 「長い生涯のあいだの移り変わりのうちに、私はこのうえなく、甘美な享楽と強烈な歓喜の時期の思い出が意外にも一番私を惹きつけ、つよく心にふれるものでは無いことを知った。 激しい情念に取り付かれたそのみじかい時期は、どんなに生気にみちたものであろうとも、その激しさのゆえにこそ、生の直線上にまばらに散らばった点

          ルソー先輩の『孤独な散歩者の夢想』

          愛想笑い反省

          愛想は愛想。笑いは笑い。愛想と笑いが連続して起こるのが愛想笑い。 笑いはくせものだ。したたかで怪しいやつだ。笑いには「笑うもの」と「笑われるもの」という分離、対象化する認識機能があるのだ。 思い返すと、愛想の後に笑いを付け足していた記憶がある。特に子どもの時に何度かやった気がする。それはプライドを保つためだったのかな。 いつからか、愛想と笑いを完全に分離して情動を処理できるようになっていた。 最近は愛想だけをしているし、笑いだけをしている。そして笑いの後には反省をして

          お尻は拭くものか? 洗うものか?

          みんなは歯を磨く時「歯磨き粉」を使ってスッキリしているだろう。 手を洗う時は石鹸や泡タイプのハンドソープなどを使ってスッキリしているだろう。 では「お尻」はどうか? ウォシュレットの普及率は日本の家庭では7割、そして7割の内、よく使うのは66%。そうなると、日本で「お尻は拭いている」人は約半分。「お尻を洗っている」人はに約半分だ。 参照データ From プラネット Vol.40 「すっかり定着した温水洗浄便座...性・年代別で使用状況や意識に違い」 https://w

          お尻は拭くものか? 洗うものか?

          東西南北の体感

          人間は自分を中心とする相対座標で東西南北などの周囲との位置関係を把握している。東西南北は瞬間にわかるようにも思えるが、まずは目印となるランドマークの位置と、すでに記憶にある地図上の座標を相関させてて、あのオブジェクトは東にあると理解している。ランドマークなしで東西南北を理解するには、時刻と太陽・月・星などの位置関係から方角を推測している。それ以外に東西南北を直感的に理解する手立てはあるのだろうか。 私は新宿東口と言われればアルタがある方だと思う。池袋東口と言われれば西武デパ

          ら行の苗字は少ない。

          五十音のアから、それぞれ日本人の知り合いの苗字がいるかを考えてみた。相川、石橋、梅原、榎本、大沢とか。そしたら「ら」行の友達がぜんぜんいない。あと「け」と「へ」の知り合いも少ない。 調べると、日本語は三つの層で積み重なっていて、和語→漢語→外来語の順で発話が増えていったそう。 「らりるれろ」には様々な歴史的矛盾が起こし込まれていそうなことが直感できる。 「ら」抜き言葉を使いたくなるのも身体性と関係しているのだろうか。ドレミファソラシドの「ファ」と「シ」を抜いた音階みたい

          ら行の苗字は少ない。

          シャインマスカットの食べ方は

          甲州の知人のブドウ農園から購入したシャインマスカットが届きました みずみずしくて、そのまま食べても美味しいのですが、そのまま食べるなら、自分は黒ブドウ系の方が好きなんです。 なので、どうやったらシャインマスカットが美味しく食べられるのかを思案中です。 とりあえず皮を剥いて、水気を切るところまできました。

          シャインマスカットの食べ方は

          スタートレックのスポックの名台詞。

          スター・トレック イントゥ・ダークネスを見ました。スポックのセリフからインスパイアされたメモです。 私は愛と死に無頓着だと思われることがある。しかしそれは間違いだ。生物は繁栄と長寿をなしえてこそ存在意義を発揮できる。 私は過去に死を直近に感じたことがある。強い怒り、強い混乱、強い孤独、強い恐怖などが一変に襲ってくる。今でも鮮明にその感覚を蘇らすことができる。それを抑えているのは理性だ。 その構造を直感的に理解してからというもの、私はある感覚を麻痺させることを選んだ。それ

          スタートレックのスポックの名台詞。

          質屋

          私が子供の頃、商店街から外れたところの路地に質屋があった。小さい看板に「質」と書いてある。入り口に目隠しのようなブロック塀があって、その裏に回って建物の戸に辿り着く構造のようだった。小さい私には「質」の意味はわからなかった。しかし、親にも友達にもその意味を聞いてはいけないような気がして、わからないままやり過ごしていた。近くを通るたびにちょっと変な気持ちになったもんだ。 小学校2年生くらいだったと思う。ある時の学校帰り、30代中頃の男が質屋からでてきたのを目撃した。モチモチの

          白人がマイノリティになる日

          本日、本屋でインパクトのあるタイトルの書籍を見つけたので購入した。少し読んで自分用のメモを貼っておく。 外部からきた血統を無かったことに封印するのは民族のアイデンティティを存続させる手段だった。なぜか日本人はアメリカの教育を受けてもそれをインクルードして日本人的ルーツを持つと思いアイデンティティを保つ。 本書にはトルコ人がビザンツ帝国のキリスト教徒の祖先やオスマン帝国からきた多数の移民を無視してルーツは中央アジアと思っていることも指摘されている。しかし移民が増えて、建国系

          白人がマイノリティになる日

          食品サンプルの方がクリームソーダのイデアに近い。

          子どもの頃から今でもずっとクリームソーダに憧れている。よくよく考えてみると『美しくて、食べられて、甘いから』ではなかったか。そんな複合的な魅力をもつ存在はなかなか他に見当たらない。高級レストランにいけば。。。 今はミシュランの話はおいておこう。クリームソーダはそんなミシュランをも引き合いに出すほどの魅力的な存在なのだ。 この写真を見てほしい。先日ゲットした食品サンプルで、レヨナさんという作家さんが作ったもの。 レヨナさんのインスタはこちら https://instagra

          食品サンプルの方がクリームソーダのイデアに近い。