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シャーデンフロイデ

ところで、自分は「シャーデンフロイデ」を自覚することがある。「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。 政治家を含む著名人のちょっとした失敗を糾弾し喜びに浸るということは、脳内物質「オキシトシン」が分泌されているらしい。

人は他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われた時に快感だと感じるようになっている。目に入れても痛くないという言葉があるが、それは可愛いものにつかう。可愛いの語源を辿ると「顔が火照る」ような状況、つまり「恥ずかしい」ということに行き着く。「恥ずかしい」には「哀れで気の毒」という感覚も含まれている。

つまり可愛いとは「「恥ずかしい→あわれで気の毒→心惹かれる」というシャーデンフロイデ現象とも言える。

政治家や権力者に対してのシャーデンフロイデは、自分ではできないことをやってもらっているという罪悪感(恥ずかしさ)を払拭しようとする感覚、もしくは自分にはできないという嫉妬心があるのではないだろうか。その罪悪感や嫉妬心をオキシトシンによって払拭しようとする生物的な防御反応なのではないか。

シャーデンフロイデをネタにした美男美女は税金が高くなる世界という動画を見たこともあるが、それに快楽を感じたのであれば、なんて自分は可愛いんだ、自分はあわれで気の毒だ、オキシトシンを分泌して嫉妬心を正当化しようとしている、と思ってまともになろうと思えばよい。

「悲しい」とか「不安」とか「罪悪感」とか「嫉妬」とか、それは人間がもっている基礎的な生存戦略なので、否定はせずに、まずは味わう。なんて自分は可愛いんだ、しかしそれは恥ずかしいことであって、自分ではできないことをやってもらっている、違う視点から世界から世界をよくしようとしていると感謝を立ち上げたい。

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