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地方選挙は二元代表制を意識した投票をしよう

東京都議会の定数は127。内訳は下記の通り。

東京都議会自由民主党(27)
都民ファーストの会 東京都議団(26)
都議会公明党(23)
日本共産党東京都議会議員団(19)
都議会立憲民主党(15)
ミライ会議(4)
無所属(東京維新の会)(1)
無所属(自由を守る会)(1)
無所属(グリーンな東京)(1)
無所属(都議会生活者ネットワーク)(1)
無所属(新風の会)(1)

現職の小池都知事は、都民ファーストの会の特別顧問という立場でもある。二元代表制は、議員と首長の両方を市民が選ぶシステム。議会と首長は対等の地位にあり、相互にチェック・アンド・バランスの関係にある。市民はそこをポイントといて抑えて、地方政治のバランスをみなければならない。またメディアはその仕組みが機能しているのか、お互いにどのあたりをチェックして市民にとって効果があったのかを伝えなければならない。

今回の都知事選挙は都知事だけに目がいってしまうけども、二元代表制というシステムで地方行政は動いているという点、議会と首長の関係性、むしろ議会や議員の方の仕事の成果と評価をしっかりと見ないとバランスよく人選できない。議員と知事が対立していた方が市民にとっては情報がよく公開されてよいことだったあるのだ。

都民ファーストの会の都議席は、小池さんが1回目に当選した時はゼロ。半年後くらいに会派が誕生して、一年後の都議会戦で都議会第一党の55議席を獲得、しかし、小池さんが都知事に再選したあとの都議選では31議席にまで議席数を減らした。さらに離党者もでてきて現在は26議席。「党の執行部は、ある方針を確約しながら、翌日に全く違うことを知らせることがあった。意思決定の過程やプロセスがおかしいのではないかと何度も伝えてきたが、改善されなかった。都民ファーストの会を離れ、みずからの信じる価値観のもとで、改めて『東京大改革』に挑戦したい」(NHK 政治マガジンより)と発言しながらやめていった議員もいる。

政策、人の価値観、評価軸、反省、尊敬などの他者がいることを前提にした世界をどうやって編んでいくのか考えたいのだが、どうしても政局や金の流れの話になってしまう。

もっとまともに社会の仕組みを機能させるには、仕組みを理解することが必須だと思おう。仕組みを理解しておかないとゲームに参加できなくなってしまう。

こちらは都議会に提出された議題と、議決結果
https://www.gikai.metro.tokyo.lg.jp/bill/

この行政のレポート以外に、市民としての評価軸なども入れた記事や、アーカイブの必要性を感じる。政治は誰かがやっているのではなくて、任せてやってもらっている。その社会に参加している者だったら、政策とその実施、結果と評価に関してコミットするのが義務となる。

町内会の仕事をするとか、マンション管理組合の仕事をするとか、立候補じゃなくて順番だとしたら、あーあ回ってきちゃったよとなる気持ちもあるが、公共という空間や観念が存在する以上、政治と切り離れて生きていくことはできない。他者と生きるという基礎的な感覚をもっと学んで、町内会やマンション組合の身近な感覚を地方政治、国政に対しても向けていきたい。それは、自分がやらなきゃいけないことをやってもらっているというところからスタートする。

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