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「いちばん好きなアーティスト」を訊かれて悩む私がフライングボート(期日前投票)をキメた話

投票先が選べない。

そんな感覚に後ろめたさを感じている人は多いと思う。モヤモヤした罪悪感を抱えながら投票できなかった経験がある人も多いようだ。

しかし、それは悪いことなのだろうか。責められるべきものだろうか。

私は決してそんなことはないと言いたい。

なぜなら「選べない」という感覚は、裏を返せば「ちゃんと選びたい」と望んでいる証拠だからだ。理性に頼った意思決定には、誠実であろうとするほど決められなくなるジレンマがある。ちゃんと理解して、ちゃんと選ぼうとする人ほど、むしろ選べない感覚は増すのだ。

俗に言う「選挙離れ」の一因は、こうしたある種の誠実さにあるだろう。

※リンクは参考まで。本文とはあんまり関係ありません。

しかし公平な比較の末にスッキリ答えが出せるなら、そもそも選挙をする意味はない、とも言える。モヤモヤする「不誠実の壁」を乗り越えてあえて選ぶこと、その過程で自分と他者の違いに気づくこと、選挙の本質はそこにあるのではないか。

そう考えてみると、結果としての「投票」は重要なようで、じつはどうでもいいことかもしれない。ある程度の情報を取り込んだあとは、いま聴きたい曲を選ぶくらいの直感で選んだっていいのだ!

そこまで考えたところで、選挙公報をしばし眺める。

しかしデカデカと並ぶ候補者名や選挙公約を眺めていても、なかなか感性を働かせるのは難しい。そこで思いついたのが「政治の世界を親しみのあるジャンルに置き換えてみる」という方法だ。私の場合それは例えば「音楽」になる。

というわけで…

突然の妄想と偏見による政党レビュー、はじまるよ〜👉

チャートの上位を独占するのは、国民的アイドルグループ「自由民主党」と個性派アイドルユニット「公明党」

正直これまで彼らの活動に対して素直に「いい!」と感じたことはない。メンバーのなかには優れたポリティシャンもいるし、長年メジャーを牽引してきた安定感に感心する部分もある。しかしあまりに商業指向だったり、特定の層に向けたメッセージが強すぎるせいか、とにかく趣味が合わない。これはもうしかたない。

私の注目するオルタナシーン(野党)は、個性の異なるパーティーがひしめき合っていて、ひと括りには語りにくい。いくつか気になったものを挙げていこう。

いまもっとも勢いを感じる「立憲民主党」。王道的な政治が低迷するなか、ストリート系の若者のセンスも取り込みつつモダンなデモクラシーに昇華しようとしているように見える。いまさら感のあるリッケンでも、堂々とかき鳴らし、直球のメッセージをオーディエンスに届けられれば突き抜けるかもしれない。

古株の「日本共産党」は、高祖マルクスの流れを汲むポリティシャン集団。スタジオ(国会審議)では長年鍛えあげた技術が際立ち、サポートとしての信頼も高い印象。単独ではセンスの古さが気になる部分もあるが、近年は立憲と同じくモダンなデモクラシーを志向し、セッション(共闘)への意欲も高い。

カリスマ的なボーカルが先導する「れいわ新撰組」は、多彩な分野から集まったメンバーによるユニット。安定感こそ欠けるものの、少数精鋭のオルタナならではの表現を繰り広げる。メジャーシーンに刺さるポリティクスをいかに届けるかという点に注目したい。

最後に特筆すべきなのが、近年オルタナシーンで活発になっているセッション(共闘)の動きだ。その文脈では各党の個性が「担当パート」として発揮される。

共産の刻むビートに、立憲がリフを乗せ、れいわがシャウトする。

そんな循環から生まれるグルーヴにも期待したい。

…以上、お疲れさまでした。

さて、これを唐突に読まされた人がどう感じるかわからないけれど、少なくとも私のなかではこの妄想によって「いま投票したい政党」が自然と浮かんできた。いちばん好きなアーティストを訊かれて悩んでしまう私でも「いま聴きたい一曲」なら直感で決められる。そんな感覚。これは選ぶより「気づく」に近いかもしれない。

投票先にお悩みのみなさん、ぜひあなたのお好きな分野でお試しあれ。

効果のほどは保証しませんが。

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中型犬ハチ公…
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発酵する協働体「かもノす」の創始者。あやしいものではない。1992年生まれ。工芸を学んだ、雑職系の人。長野県の小さな城下町・高遠にて、拠点となるパブリックなアトリエ住居「かもすハウス」を仕込中。素敵な菌類のみなさまと、ともに文化をかもします🦆

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