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アメリカ大学受験のためのエッセイはこんな感じでよいのか?

昨日、息子のことを書いたが、彼は今大学受験の真っ只中にいる。
受験といっても、こちらでは日本のような入学試験はなく、成績・テストの点数・推薦者の手紙・エッセイなどを、行きたい大学に提出するだけ。

私は、エッセイってどんなの書くの?って興味があったので、息子に見せてもらった。読んでみたら、私のブログよりもずっと上手に書けてると思ったので、日本語に翻訳し紹介することにした。

(本当の理由はネタ切れ。苦し紛れの策をお許しください!)

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僕は次元間を旅して想像もしなかったような素晴らしい冒険をする方法を見つけた。そのために必要なものは、エイリアンの技術でもなければ、科学技術の賜物でもない。
それは、白と黒の鍵盤が並ぶ木製の箱。中にはメロディアスな弦と小さなハンマーがいくつも並ぶ。異世界からの訪問者を自称する僕にとって、ピアノの演奏は何物にも変えられない。

滑らかな鍵盤に指が触れた瞬間、リラックスした感覚に満たされる。僕のピアノだ。弾くたびに、まるで新しい冒険に出るような、そんな感情・思考・経験の宇宙を感じさせてくれる。ピアノは素晴らしい多次元的な旅へと僕を誘う。

14歳の時、僕はある曲を練習し始めた。ショパンの「幻想即興曲」だ。
難しいポリリズムで知られるこの曲は、右手と左手を違うリズムで弾かなくてはならない。これは僕にとって挑戦であったが、これを弾けるだけの能力があるかどうかは、この時はわからなかった。

僕はふと思いつき、母の引き出しに眠っていた古いメトロノームを手に取った。そして2つのテンポを練習する。戦略として、まず、それぞれの手を別々に練習してから、セクションごとに合わせて弾いてみることにした。
これなら数ヶ月あれば弾けるようになるはずだと思った。

ところが、その後行き詰まってしまい、結局それからの長い月日をこの曲の練習に費やすことになった。苦労したが、美しいメロディ−は僕を夢中にさせた。そうして練習を重ねた2年後のある日、ついに全曲演奏できるようになった!


予期せぬ試練に臨むことになり、僕はこの曲を弾くこと以上に多くのことを学んだ。僕にはピアノの才能があるわけではないが、挑戦することの楽しさを知ることができた。とても良い挑戦だった。

その後ギターにも挑戦し、1ヶ月でビートルズの「ブラックバード」を弾けるようになったことからも、苦手なものには必ず上達する可能性があることがわかった。
自分のコンフォートゾーンから一歩踏み出せたことを光栄に思う。

「幻想即興曲」のように、到達するには遠すぎると思えることでも、僕はそれを乗り越えることができた。こんなふうにピアノで異世界を飛ぶように旅するのもいいが、実は僕は、自分の足で目的地に行くことも大好きだ。

僕は陸上選手として、しばしば困難を乗り越える経験をしてきた。目標を目指すことを邪魔する障害物のおかげで、忍耐を余儀なくされた。

そんな僕が3年生のときに、僕と同じく走り幅跳びの選手だった後輩のデイビッドが、大会に向けてコーチをしてくれないかと僕に頼んできた。僕は彼が跳ぶのを初めて見た時に驚いた。フォームがまるでなっていないのに、予想以上に遠くまで跳んだのだ。僕は笑いながら「やるべきことが沢山あるぞ、デイブ」と言った。

チームの練習が終わった後で、僕は彼を指導しストレッチの仕方も教えた。けれども彼がなかなか理解できないまま大会前日になってしまい、僕は悩んだ。もしもデイビッドのフォームが変わっていなかったら......
僕の指導が不十分だったのか?僕たちの努力は無駄になってしまうのか?

そこで最後の切り札として、僕はデイビッドに、自分の体の真下で思い切り強く踏み切るようにアドバイスした。すると、なんと見事に成功し、彼は自己ベストの記録を跳び優勝したのだ!


ピアノの演奏やデイビッドを指導したことは、並外れることを達成するには何が必要なのかを僕に教えてくれた。実験、そして挫折に直面した時の忍耐が、いかに重要かということだ。

僕の最終的な目標は、未知で不確かな道を歩き出す時の恐怖感を受け入れ
困難に打ち勝つ喜びを理学療法に活かすことだ。これまでの困難を乗り越え、人を助ける喜びを経験した今、僕は次のことを学んだ。

困難があることで、人生は生涯が学びとなる。
挫折によって謙虚になれば、教訓を身につけることができる。

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こんな感じです。


明日も佳き日〜

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