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争いごとがなくならない理由

こんにちは。
あつきです!

高校野球メンタルコーチとして
高校球児にメンタルトレーニングをしたり
人が輝くチームづくりトレーナーとして
企業研修の講師をしています。

今日は「争いごとがなくならない理由」
というテーマで話をします。

なぜ争いごとが起きる?

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みなさんの周りには争いごとありませんか?

あるよー。という場合、
なぜその争いごとが起こってしまったのか?
理由は何ですか?

身近な事例と照らし合わせながら読み進めて
いただけたら幸いです。

前職でリーダーの立場で仕事を8年ほど
させていただいていました。

リーダーしていて、当然ながら
チーム内で問題がたくさん出てきます。
出ますよね、問題。

リーダーの仕事は基本的に問題解決だったように振り返っています。問題=リーダーの出番なんです。

そして、ある日思ったんです。
なんでこんなに問題起こるんだ?と。

みんな一生懸命仕事をしていて、
みんないいやつだ。

でも問題は起こっちゃう。

問題根絶を掲げいま起こっている問題が
何が原因なのか。

川にゴミが流れてきているとしたら
川の上流に何があるのか?
何がこのゴミの原因なのかと紐解いていくと
『人間関係』であると行きつきました。

ほぼこれでした。
『人間関係』が問題を引き起こす。

特に問題が深刻なレベルに発展するのは9割人間関係が起因してます。

人間関係の中でも「対立」が大半です。
あの人が理解できない。とか。
この人とは仕事したくないとか。

"争い"が起きてしまうのですよね。
世の中を見渡しても争いが絶えません。

なんで争い起こるんだ?

今日は争いが起こる理由を深掘りして
考えて書いていきます。

この記事で学べること

・世の中から争いが絶えない理由
・争いを防ぐためにできること

この記事が掲げる理念

価値観を押し付けず、十人十色を受けとめよう。違いがあるから世の中は面白いんだ!

争いごとがなくならないのは正しさを押し付けるから

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結論から言うと争いごとがなくならない理由は「自分の正しさを押しつけてしまうこと」です。

なぜ争いが起きるのか。
それは自分の正しさを、自分の正義を
他者に押し付けてしまうからです。

これが絶対的に正しい。だからこれをやれ!

あなたは絶対間違っている!だから、私は認めない!

人間関係のトラブルが発展して、
争いの終盤になると強く自分の考えを発信しようとこんな言葉がでてきます。

「絶対に」とかは争いの定番ワードです。
取扱注意な言葉だと思います。

正しさの押しつけをしてしまうとうまく決着をつける難易度は果てしなく高くなります。

正しさの押しつけに一時的に成功したとしても不満は蓄積され近い将来爆発したりするでしょう。

自分がイラッとする瞬間を思い出してみて欲しいのですが、その際に「決めつけられる」ことだったり、「押し付けられた」ことがイライラにつながったりしていませんでしょうか?

僕自身の例を出して紹介しますと、

「あつきは暇だから来れるよね?」

って言われたことがあり、ちょっとイライラしました。笑。自分もいろいろやることあるぞと言いたくなる感じですね。決めつけられている、問いかけです。

あとは

「あつきはこれ絶対やった方がいいよ!やってみてね。絶対だよ!」

という押しつけてくる伝え方も、僕は好きではありません。自分で決めたいという気持ちがでます。もちろん言われる相手にも感じ方は違うと思いますが相当信頼できる相手じゃないなら安易に使う言い方ではないと思います。

両者に共通しているのは
『自分の価値観の押し付け』です。
これをしてしまうとどちらかにイライラや
モヤモヤができたりして争いの火種になります。

リーダーとして価値観を押し付けるのは必要じゃないの?

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「とはいっても自分の中で正しさを持つことは必要じゃないのか?リーダーという立場上、強く主張する場面だってあるはずだ」

という意見もあると思います。

大切なことは

「正しいと思うこと」と
「正しさを押し付けること」は
全く違うということです。

信念を持つこと。正義を持つこと。は
僕は強く肯定的です。自分にも信念があるし、正義があります。

それを振りかざして押し付けることは僕は否定的な立場です。

「自分はこう思ってる!だからみんなもこう考えるのが正しいんだ!」と

話も聴かず伝えようとすると
うまく行かないと思います。

また自分の経験からもうまくいかなかったときのパターンは決めつけや押し付けを
自分がしちゃっているときでした。

争いごとを防ぐための具体的な行動

争いことは正しさの押し付け, 価値観を強要することによって起きる。

ではどうやってそれを防いでいけばよいのかを続いて書いていきます。

争いを防ぐ方法は『聴くこと』『認め受け入れること』『合意すること』です。

争いごとを防ぐその①「聴くこと」

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❶聴くこと

良い人間関係には必須なのが傾聴の姿勢です。争いが起こるときにせめて話だけでもきちんと聴くことができていればうまくまとまったということもあります。

聴くことは相手に対する尊重です。
話半分に聴くのではなく、しっかり相手に向き合って心から聴く姿勢が大切です。

聴くができていれば押し付けや決めつけが
解消されます。

先程「●●さんは暇だから参加できるよね?」という言葉がけがイライラにつながるという事例を出しました。

でも、

「●●さん、参加できますか?」と
聴くだけで感じ方は違います。

暇だから参加できるだろという姿勢と
相手の意向を引き出そうとする姿勢、
どちらが良い人間関係を築けそうなは明白です。

また聴くには「伝える」力を倍増させる効果もあります。

正しさの押し付けは本気で伝えたいことがあるから起きます。想いが強いあまりに押しつけちゃう。

だからこそ、聴くから入ってみましょう。

聴くには伝えるを強くしてくれる力があります。

遠くへ飛ぶときに助走をつけるように。
振り子が左右に力を伝えるように。

聴くことで伝わり方が全然違います。

僕は以前ホテルの運営の責任者をしていました。

「日本一のホテルをつくるぞ!」

こんなメッセージを仲間に発信していました。

このときに言葉を全面に出して伝えるより、仲間の共感と行動促進につなげるためには、やはり「傾聴」が必要です。

「みんな、日本一のホテルを僕はつくりたい。みんなはどう思う?」と聴く。

仲間から考えを引き出すことができます。
僕はこう思う、私はこう思う。
と意見を集めることができます。

しっかり聴いたあとに

「みんな意見を教えてくれてありがとう!
みんなの意見、参考になった。少しでも実現できるように自分もがんばるからみんなと一緒に日本一のホテルつくっていきたい。だから力を貸して欲しい」

という風に伝えるとでは感じ方が異なると思います。

聴いた上で目指すべきこと、伝えたいことを伝えることが大切です。

聴くことで敬意を伝えることができる。
聴くことで伝える力強められる。

争いごとを防ぐ大切な心がけです。

争いごとを防ぐその②認め受け入れること

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絶対ということはこの世にありません。

「私はこう思う」という意見を、
認めず受け入れない、姿勢をとると、

「それは間違ってる!」という反応になります。

認めて受け入れると
「あなたはそう思うんだね。なるほど」
という反応を選択できます。

IメッセージとYOUメッセージという言葉があります。

Iメッセージは主語を「私」にして発信する伝え方。YOUメッセージは主語を「あなた」にして発信する伝え方。

良好な人間関係をつくり争いを防ぐには
「私はこう思う。」 というIメッセージを使いましょう。

YOUメッセージは「あなたは〜」という形なのでどうしても否定的になりがちで、争いに発展する危険性があります。

自分と考えが違うことを認めて受け入れる。
これが平和の原則だと考えます。

もう一つ、大切にしたいことは「感謝で受けとめることです」

僕の好きな言葉の1つに「感謝は敵をつくらない」という言葉があります。

感謝の気持ちで受けとめることで寛容になれます。受け入れる器を広げてくれます。

「あなたはこう思うんだね。ありがとう」
「あなたのおかげで新しい視点に気がつけた、ありがとう」
「勉強になった、ありがとう」

違う価値観と出会った時は感謝で受けとめる、是非意識してみてください。

争いごとを防ぐその③合意すること

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前職での教えの1つに

『組織における怒りや悲しみの90%以上は合意のない期待から起きる』

という教えがありました。

理解して実践してとてつもなく大切だと、この言葉の重要性を度々感じながら組織運営をしていました。

絶対はない以上、正解はありません。

だから、その時点で合意できることを決めるところまで辿り着かなければいけません。

意見や価値観が分かれたときにでてくる2つの視点があります。

1つは、「可哀想な自分」
2つめは「あいつは間違ってる」
です、

自分は押し付けられてる。
こんなふうに嫌な思いをさせられて
可哀想な自分。という見方。

あいつは間違ってる。
あの人の考えはよくない。
あいつは絶対間違いだ!

こういった気持ちが湧き出そうなときは
感情が強くなってしまうので
周りが見えにくくなります。

忘れてはいけないのが3つめの
視点です。

3つめの視点は「これからどうするか?」です。

この内容はアドラー心理学が書かれた
「幸せになる勇気」で書かれています。

意見の対立や人間関係の不良を
解決させる1歩は、合意することです。

お互いに意見をだしあい、
お互いにその話を聴き、
「これからどうするか?」を
合意することから未来に向かって
スタートが切れます。

2人以上でコミュニティが形成されている場合、必ず共通のビジョンが存在しているはずです。

いいチームをつくりたいとか、
お客様に喜んで欲しいとか。

もっと広く捉えると
お互いしあわせになりたいとか。

その共通のゴールに向かった、
これから私たちはどうするのか?を
約束することに着地できれば、
前向きに議論を決着できます。

対立の兆しがでたら、
話し合い納得できる合点を導いて
合意する。そして、ちゃんとお互い合意したことを守る。

合意がちゃんととれているチームは
争いが少ないチームです。

まとめ

争いがごとがなくならない理由
というテーマで書きました。

争いがなくならないのは
正しさを押しつけてしまうから。

興味深い事例として、仏教や神道をめぐる争いがほかの宗教に比べて少ないということにも争いがなぜ起きるか?と共通して言えることがあります。

キリスト教やイスラム教は一神教と言われて、唯一の神がいます。
一方、仏教や神道をは多神教なんですね。神は1人じゃない。たくさんの神様がいる。寛容な宗教です。

一神教の世界ではこれが正しいという絶対的な教えがあるため、度々世界の歴史の中で宗教をめぐり血で血を洗うような争いが絶えませんでした。一部ではいまも続いています。

聖地をめぐる争いも何度も起こっています。

これが正しいんだ!あいつらは間違っているだ!の構造です。

多神教の世界では絶対的なものはないスタンスなのでこの点は寛容です。

※ 興福寺や延暦寺の僧兵が勢力争いの抗争を頻繁に繰り返してきた歴史はあるのであくまでも他の宗教と比べて「少ない」という意見です。


多神教がよいという意見ではなく、
宗教を含め生き方について違いを認めて受け入れる柔軟で寛容な考え方が、多くの人を幸せにすると自分は思います。

自分の信念を持った上で、
他者の考えにも尊重の念を持って向き合う。
正しさの押し付けはしないこと。

が人間関係を良好に保ち充実した人生を送ることができるコツだと思います。

今回の記事はいかがでしたか?

この記事を通して人生が変わるきっかけに
なったり行動に移すきっかけにしていただけたら嬉しく思います。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

ライタープロフィール

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増田篤紀(ますだあつき) / Atsuki Masuda

31歳/ 高校野球メンタルコーチ / 高校野球が好きという理由で甲子園在住/ 人財育成に特化した研修講師 / 大嶋啓介の朝活部!事務局 / チームづくりトレーナー / インバウンド系ベンチャー元取締役 / 元ホテル支配人 / 前職で海外営業トップセールス / タイ,マレーシア,シンガポール,台湾,韓国,香港にてビジネス経験あり/1児の息子の父

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