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30年のときを経て、事件は起こった

前回からの続きストーリーとなります。
まだご覧になっていない方はぜひお読みくださいね。

✮第1話  田舎の大将
https://note.com/atsucoco55/n/n67fdd0b6502e

✮第2話 4歳児、異例の骨切り手術https://note.com/atsucoco55/n/n7d5a2b243397

✮第3話 痛み、入院、ギプス…〜アフター手術〜https://note.com/atsucoco55/n/n27aa63caed32

✮第4話 健康オタクへの目覚め
https://note.com/atsucoco55/n/ncbd3e8d89f57?sub_rt=share_pw


それなりに青春時代を楽しんだAtsuco。

コギャル全盛期の高校生時代は
ルーズソックスを伸ばして履くことに命をかけ
(決してコギャルだったわけではない 笑)

短大時代はマスカラとまつ毛に命をかけていた。

本業の勉学スポーツはといえば、
部活も勉強も試験もすべて本番に死ぬほど弱く

試合には負け続け
大学受験も編入試験も失敗を繰り返し
資格試験までも合格できたことがまずなかった。
(要領の悪さと言ったら…泣)

初めて就職したのは痩身で有名な某大手エステサロン。
厳しい研修期間を経て配属されたのは
数ある店舗の中でも
一番大変と聞かされていた渋谷本店だった。

多くのお客様の施術に携わることができ
そこで得た経験はかけがえのないものだったが

言ってみれば夜のお仕事。
店舗の営業が終わって夜10時~の深夜研修、
終電に間に合わないこともしょっちゅうで
店舗に寝泊りすることもたびたびあった。

その結果、カラダと心が崩壊したAtsucoは
退職せざるをえなくなってしまった。

その後Atsucoはファッション・アパレル業に転職する。
同世代のスタッフと切磋琢磨しながら日々を過ごし
店長に就任。店舗管理、バイヤー、
スタッフ教育など充実した経験をし
少しづつ自信が持てるようになっていった。

その中でもAtsucoにとって一番のやりがいは、
お客様だった。

自分がお勧めしたファッションを気に入ってくれて
喜んでくれたり、何度も会いに来てくれたりして
どんどん素敵に変わっていくお客様たちを目の当たりにし
信頼関係を築いていくことが
Atsucoにとってこの上ない幸せだった。

その後一度アパレル業をはなれた後
パーソナルカラーと骨格コンサルティング資格を取得した。

そしてお客様とマンツーマンでその方の魅力を全力サポートする
ファッションコンサルティングを仲間と始めた。

当時皆二足のわらじでそれをやっていて
Atsucoも別にIT系の会社にも所属していた。

明確な目的があってそこの会社に入社したのだが
すべてが初めての仕事でしかも膨大な仕事量と締切りに追われる毎日…

同世代でもレベルが違いすぎる仕事ができる上司たちに囲まれた
環境下にいたAtsucoは完全に自信を喪失していった。
次第に自分は職場で自己主張などする価値のない人間だ
思うようになった。

自分が上司からの言葉で心を傷めないように
天然キャラを装ってその場をしのぐ術を身につけた。

仕事に行く朝は決まって電車の中でお腹を下し
ついに生理も止まってしまった。

仕事中強いストレスを感じたり夕方以降になると
蕁麻疹が出てむずがゆさに襲われ悩まされることもあった

その後時が経ちようやく少し仕事に慣れてきた頃
上司たちのAtsucoに対する態度が少しづつ変化していった。

「佐藤さん(旧姓)、あのとき(仕事でひどく叱られた日の翌日)
 よく仕事来たね、驚いた、わたしなら無理。
 強いな、根性あるなって思ったよ。

そんな言葉をかけてもらえた頃に、また生理は再開していた。
それからちょうど結婚するタイミングで
円満にその会社を退職することになったのだった。

結婚してまもなく第一子を授かり
当時都内のファッションコンサルティングの事務所まで
およそ2時間ほどかけて通っていたAtsucoは
志半ばで退くことになったのだった。

大好きな仕事から離れて子どもと過ごす日々は
想像すらしたことのない新鮮なものだった。

第一子(長女)の出産は、それはそれは壮絶なもので…

微弱陣痛のため20時間にも及び
促進剤を時間ごとに最大量打っても生まれず
吸引してもダメで、最終的にきわめてごくまれに行う
鉗子分娩での出産となった。

長女の子育てに手こずりながらも
4年後に第二子(次女)を出産。今回は超安産
陣痛から2時間後には産声を上げていた。

ところが、その2ヵ月後に 
ついに大事件が起こってしまう!

いつものように次女をベビーカーに乗せて近所を散歩中
突然Atsucoの左足股関節辺りに激痛が走り
歩けなくなってしまったのだ!

そのときAtsucoが子どもの頃手術を受けてから
ちょうど30年が経過していた。

突然歩けなくなったAtsuco
生後2ヵ月の子と小さなお姉ちゃんを抱えて
一体どうなる?

次回につづく…


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