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城めぐりが愛を深める?夫婦が愛情を取り戻す方法とは?

城に行けば行くほど、妻との親密感が増している。

名古屋城、清洲城、川越城跡。

今年は家族で城めぐりばかりしている。姫路城と大阪城も行くつもりだ。

子どもが戦国時代にハマったことをきっかけに、妻は歴史にハマり、NHKオンデマンドに加入し、「鎌倉殿の13人」を見て夜な夜な涙を流している。

子ども向けに買った歴史マンガをむさぼるように読んでいる。

ぼくも大河ドラマや歴史マンガを楽しむうちに歴史にハマり、夫婦の共通の趣味が「歴史」になってしまった。

そのせいか、ぼくらは城に行けば行くほど、お互いへの親密感が増していることを感じている。

これはなんなのか?気のせいなのか?

気になったので調べてみたら、「自己拡大」と「他者の取り込み」が夫婦の愛情を発展させるキーワードであることが分かりました。

結婚して子どもが生まれ何年も経つと、相手への興味って薄れていきますよね。

出会ったばかりの「新鮮さ」は薄れ、「日常」の中にふたりが埋もれていきます。

相手の趣味や好きなことにも興味がなくなり、なんなら反感すら感じたりもします。

ですが、ケンブリッジ大学の研究によると、夫婦がお互いに興味がある行動をともにすると愛情が増えるようです。

愛を維持・強化する方法
情熱をどのように維持できるか?共有された自己拡大活動。関係の初期発展から十分な拡大を得られなくなったパートナーは、一緒に拡大活動に取り組むことである程度その感覚を再生し、関係とパートナーを共有された拡大活動からの拡大と関連付けることができます。共有された自己拡大活動に参加することは、ロマンチックな関係の満足度にプラスの影響を与えます。

Ways to Maintain/Enhance Love How Can We Keep the Passion Alive? Shared self-expansion activities. Once relationship partners can no longer gain substantial expansion from the initial development of the relation- ship, they can renew that sense to some extent by engaging in expanding activities together and thus associate the relationship and partner with the expansion from that shared expanding activity. Participation in shared self- expanding activities positively influences romantic relationship satisfaction

https://assets.cambridge.org/97811084/75686/excerpt/9781108475686_excerpt.pdf

「自己拡大」という言葉が聞きなれないですが、「自分の好きな活動」を通して「成長する」ことです。

語学勉強、音楽活動(or 鑑賞)、スポーツ、などなど。

なんでもいいのですが、自分が好きでハマっていることですね。

夫婦は出会ったばかりの頃は、こういった「自己拡大」のために活動って共通するものが多いですよね。

ぼくらの場合、山登り、映画鑑賞、美味しいご飯屋さん巡りなどでした。

出会ったばかりの頃って、自分が好きなことばかり押し通すんじゃなくて、相手が興味があることにも参加しますよね。

ぼくは山登りなんて全然興味ありませんでしたが、妻の影響で好きになりました。

簡単に言うと、夫婦がお互いに興味のある活動に積極的に参加すると、恋愛感情がなくなっていても、愛情を復活させることができるということです。

夫婦リレーションシップのチームビルディングですね。

ちなみに、パートナーの自己活動をお互いに応援すると、お互いへの愛情が増すことも研究から明らかになりました。

お互いへの理解が深まり、相手のことを自分のことのように考えやすくなるからです。

他者を自分の中に取り込むことで、相手のことが理解しやすくなるんです。

とはいえ、結婚して10年以上経った夫婦なんて、みんな愛情は冷めているでしょ?と思いますよね。

ところがそうではないようです。

ここにあるように、アメリカでは(あの離婚大国の!)結婚10年以上の人の4割が「パートナーにベタ惚れ」と回答し、結婚歴21年の人と恋愛初期の人の脳の活性レベルは同じだったんです。

さらに驚くべきことに、米国の代表的調査では、結婚10年以上の人の40%が、パートナーに対して「非常に強く恋している」と報告しています。さらに、インタビューデータは、少なくとも一部の報告が実際に関係が経験されている方法に対応し、良い印象を与えたり、自己欺瞞性を持たないことを示唆しています。これらの結果は、平均21.4年間結婚している激しい情熱的な愛を報告するパートナーのfMRIデータで立証されており、恋愛の初期段階で見られる脳の活性化と同様のものが見られました。

Perhaps more sur- prising, in a representative US survey, 40% of individuals married for ten years or longer reported being “very intensely in love” with their partner (O’Leary et al., 2012). Further, interview data (Acevedo & Aron, 2005) suggests that at least some reports may correspond to how the relationship is actually being experienced and are not due merely to wanting to make a good impression or self-deception. These results were supported by fMRI data in partners reporting intense passionate love and married an average of 21.4 years, showing that brain activation is similar to that found in early stage passionate love (Acevedo et al., 2011).

https://assets.cambridge.org/97811084/75686/excerpt/9781108475686_excerpt.pdf

恋愛感情はフェニルエチルアミンという神経伝達物資の効果であり、その効果は3年で切れると言われていますが、夫婦の愛は取り戻すことができるようです。

ぼくは妻に対して愛情を感じていますが、これって恋愛初期のドキドキ感とはちょっと違うんです。

なんというか、相手を慈しむような感覚というか、心から大切にしたいと思うような感覚というか。

これが愛情なのかなと感じられるような感覚なんです。

こないだ、川越にある喜多院というお寺に行ったんです。

そこには徳川三代将軍家光が生まれた部屋が移築されているんです。江戸城から移したんです。

これはかつて江戸城だったんだね。ここで家光が育ったんだね。と妻と会話をしていると、なんだかしみじみするんです。

歴史に浸っているからだけじゃなくて、(今、ぼくと妻は同じことを考えている)という感覚なんです。

ぼくらが同じ感情を共有していることがわかるんです。

「今、ここ」をぼくらは共有している。

ぼくらの心の中に同じ感情が生まれている。

ぼくらの「自己」が拡大され、それらが混じり合い、一つになるのを感じる。

その感覚がぼくと妻に親密感を生まれさせ、愛情を育ててくれるのかもしれないなと、思うのです。

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