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むさしの写真帖

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「写真っていうのはねぇ。いい被写体が来たっ、て思ってからカメラ向けたらもう遅いんですよ。その場の空気に自分が溶け込めば、二、三秒前に来るのがわかるんですよ。その二、三秒のあいだに…
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#カメラ

むさしの写真帖

むさしの写真帖

古いデジカメについて書いています。
ただしこれらの記事は2018年前後のものであるので、カメラのほとんどは手許にないのをご承知おきください。

追記: ネタが尽きたので写真、カメラにまつわること。またアラカンおじさんの日常について書いたりします。(2023年霜月朔日)

なぜ標準レンズが50mmなのか ようか ここのか とうか

なぜ標準レンズが50mmなのか ようか ここのか とうか

カメラレンズの標準焦点距離が50mmの理由はLeitz社のLeicaが由来。世界初の35mmフィルムカメラを発明したオスカー・バルナックはマックスベレク教授と協力してこう考えた。

撮影時のレンズの焦点距離にもよるが、画面のディテールはある適当な距離で観察しないとはっきり見えない。これは、人間の目には解像力の限界があるからである。バルナックはこの欠点をいかにして解決するか自問した。「観察可能なディ

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ほっつきある記

ほっつきある記

昭和的なタイトルをつけてしまった。

ウチのニコンは古いレンズをつけるとフルマニュアルになるので(えーと、今はISO100だから、SSは1/125でf/16が1番明るいところで、えーと...)とか久しぶりにやって来た。
それはそれで楽しい。
ボケ防止にもいいかも知れない。

TAYLOR & HOBSON Bell & Howell 1.5inch-f1.9

TAYLOR & HOBSON Bell & Howell 1.5inch-f1.9

今日は機材の話しすンぞー。

ずいぶん遠回りした気がする。
そもそもDマウントレンズを使ってみたくてペンタックスQ10を手に入れたのだけど、タイミングが悪くてDtoQのマウントアダプターを買いそびれていて、ようやく注文したからさてレンズをと思い、まずは手始めに安価なDマウント標準画角である13mmに目星をつけて注文。
到着してさっそく付けてみるもアダプターにねじ込めず。
別の13mmを注文して、今

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夜明けのミュー〜オリンパスμ

夜明けのミュー〜オリンパスμ

この記事を読んで。

ネガはデータ化して撮り終えたフィルムは捨てる、というのは理解できる。
ぼくは過去に撮影したとんでもない量のネガを持ってはいるが、さてそれをどうする?と聞かれると、なんともしようがないというのが実際なのだし、誰かに渡すのに「焼き増し」なんてことは今ではほとんどないのだろうからクラウドなんかに置いておけばいいというわけだ。
まあ時代は変わったなあ、とは思うけれど。

オリンパスμ

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25×1.5×1.5?

25×1.5×1.5?

ふとAPS-CにCCTVレンズを付けたことがないのに気づく。
このカメラには「全画素超解像ズーム」なるデジタルズームが備わっているとのことで、2倍までは画素数も変わらないらしい。
Cマウントレンズはイメージサークルが小さいのでAPS-Cに付けて絞ると周辺が盛大にケラれるが、このズームを使えばケラれは最小にできるではないの。

そんなわけで撮り散らかしてみる。

気分を変える

気分を変える

ここのところ写ルンですのレンズを使っていたので、たまにはM3/4用に使っていたCCTVレンズを付けてみる。
写ルンですレンズは広角なのはいいけれどF値はf/11くらいの固定だから夜には使いにくい。
フィルムカメラとは違ってISO値を勝手に上げてくれるから、いきなりシャッタースピードが1/8とかになってしまうことはないけれど終日これ一本だけで過ごすというのは悩みどころだ。
内蔵フラッシュもあるけれど

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いい420

いい420

昨日中古レンズを買いに新宿まで行ったというのを書いたが、このカメラに付けるレンズなのである。

オリンパスE-420。

オリンパス ニュースリリース: 世界最薄・最小※、「AFライブビュー」搭載のデジタル一眼レフカメラ「E-420」新発売www.olympus.co.jp

固執

固執

我ながら呆れるが、これらは左からオリンパスのE-PM1が2台、それとE-PL3である。
3台とも写真が撮れる。
だが3台とも共通した故障がある。
それは手ブレ防止のエラーである。

ぼくはカメラでも車でもそうだが、本来機能するはずのものが機能していないのが嫌だというタチだ。
全体からすれば大したことではないにしても、例えば車ならパワーウインドウのスイッチのバックライトが切れたとか、そんな些細なこと

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2004年

2004年

物好きな男だと思うわ、ホント。
先般紹介した10Dは2003年の発売で、今度の20Dは2004年の発売。

EF-Sレンズが使えるようになったこと、測距点が9点になったこと、DIGICという画像処理エンジンが新しくなったこととか、10Dよりもほんの少し小さく軽くなったことなど。
画素数も820万画素になった。
EOSのこのシリーズは90Dまで続くが、使用するにあたっての他の基本的なメソッドは全く変

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ハリー・ポッターと愚者の弁当箱〜Argus C3

ハリー・ポッターと愚者の弁当箱〜Argus C3

田中長徳さんが「アーガスC3」についての投稿をされていて、それで昔使ったことがあるのを思い出したのである。

アーガスC3はアメリカ製である。
35mmフィルムを使うカメラでアメリカ製というのは珍しいのではないか。
もちろん初期のコダックをはじめアメリカで製造されたカメラはあって1900年代初頭にはアメリカがカメラ業界を牽引した時代があったが、フィルムカメラのほとんどが中古になっている現在で、ある

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恋人〜Leica M5

恋人〜Leica M5

ライカというと大体持ち物自慢みたいな話になるから避けているのだけど(写真の云々をぶっ飛ばすくらい機材ラブが分かるならいいんだけどね)、M3から始まってM2、M4-P、M6、IIIf、M8、M8.2、M9と使ってみて、ひときわ記憶に残るカメラはM5なのである。

載せたレンズはズマロン35mmかズマリット50mmだった。いずれもLマウントの古いやつだ。
ボディは初め銀だったが、露出計が故障してから黒

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