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10年後の理想を明確に描いているから、1日1日を全力で生きることができる。

ドリームサポート社会保険労務士法人
CEO 特定社会保険労務士
安中 繁さん

働く人たちが、よりしあわせに働けるように

私は、ドリームサポート社会保険労務士法人の代表を務めています。企業・個人を問わず、誰もが理想とする夢を持っているはず。それを実現するためのサポートをしたい。そんな思いを社名に託しました。
 
 新卒で就職した会社を結婚退職し、税理士事務所で働きながら社会保険労務士の資格を取得。29歳のときにたった一人で独立開業に踏みきり、紆余曲折を経て、現在は33人の仲間が働く会社へと成長しました。
 
 社会で働く人たちが、よりしあわせに働けるようサポートすること。それが私たち社労士の仕事です。社員がしあわせに働くことで企業は発展します。また、しあわせに働く大人が増えれば、しあわせな家庭が増え、しあわせな社会が作られます。そうしたしあわせの連鎖を間近で見られること、そして貢献できることに、私たちは仕事のやりがいを感じています。
 
 一方で、私自身は経営者の顔も持っています。共に働く仲間に必要なサポートを行い、職場環境をよくすることがリーダーとしての役割です。日々、最前線の現場にかかわりながらも、ときには後方に下がって全体を俯瞰することを心がけています。仲間たちがお客さまのサポートを通じて仕事のやりがいを感じ、充実した表情でいきいきと働く。そんな姿を見られることが、経営者としての喜びです。

軸は「人の役に立つ私になる」こと

お客さま、共に働く仲間、そして大切な家族。みんながしあわせでいられるよう「人の役に立つ私になる」ことが、私自身の思い描く理想像です。そのために私は、数年前から「SELFingシート」を記しています。理想の実現に向けていくつもの目標が書かれたシートを、毎朝かならず読み返すようにしています。
 
 毎年、年始にシートの内容を更新することも恒例となりました。昨年までは「自分には無理かも」と思えていたことが、1年の成長を経て「私にもできるはず」と変化するからです。ただし新たな目標が加わっても、中心にはいつも「人の役に立つ私になる」と書いてあります。そこがブレることはありません。
 
 私のシートの特徴は、仕事・家庭・プライベートについて、それぞれ10年先まで見据えた理想や目標を記していることです。10年後の理想が定まっているから、1年、1年のやるべきことが見えてきます。同じように、1年後が見えているから、1カ月ごとのやるべきことも見えてきます。そうすれば、1週間を、1日1日を、どのように生きればよいかが浮かび上がってくるのです。
 
 やるべきことが明確になっていれば、1日を終えるときに「この生き方でいいのかな?」と迷うようなことはあり得ません。私にとって「SELFingシート」は、日々を全力で生きるための指標と言えるでしょう。

3年後の目標は本当のゴールではない

共に働く仲間や、ときにはお客さまにも、「SELFingシート」の作成をお勧めすることがあります。中心に記す目標は書けても、周りの項目がなかなか埋められないという人には、自分自身のやり方も踏まえて次のようにアドバイスをしています。
 
 理想を実現するために必要なことを、「健康」「人間関係」「職業における貢献」「不自由からの解放(とりわけ経済面)」、そして「個人的な楽しみ」などに分け、一つ一つについてやるべきことを洗い出してみましょう。私の場合は、何より健康を重視しています。健康がすべてではないけれど、健康でなければ他のすべての項目を達成することが難しくなるからです。
 
 シートに記す目標は、「がんばらないといけないこと」や「苦しんで達成すべきこと」ではありません。すべては中心に記した理想の実現に向けて行うことですから、むしろ楽しいこと、やりたいことだと思いましょう。そうすれば、日々のタスクにも前向きに取り組めるでしょう。
 
 3年後の目標を設定できたとしても、それは本当のゴールではないはず。誰もがその先に目指しているのは、しあわせになりたいということに尽きるのではないでしょうか。そのために何をすべきか、何を成し遂げたいのか、人それぞれの言葉で掲げたものが3年後の目標だと思うのです。
 
 目標までの道のりでは、うまくいかないことや挫折もあるでしょう。もうダメかもと思うときだってあるかもしれません。けれど、それはただの思い込み。どうせ思い込むなら、「私ならできるはず!」と思って進んで行きましょう。

▼インタビュー動画もご覧ください。

ドリームサポート社会保険労務士法人
上場企業を含む約300社の労務管理顧問をつとめる。人事・労務担当者の課題についてのサポート・コンサルティングを主な事業として展開。その他、各種研修の実施、労務監査等、経験豊富な所属社労士による知恵の集合体でサポートにあたっている。また自社で実践する新しいワークスタイル、「週4正社員®制度」の導入コンサルティングを得意とする。

https://dream-support.or.jp/


ヒューマングループの人事・労務全般においてアドバイスをいただいていることからインタビューが実現いたしました。
※2022年1月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。

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