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【ワーママたちの本音】「仕事に全力投球できているのか?」SELFingシートに向き合うことで解消できたモヤモヤ。

 ヒューマングループ各社には、小さなお子さんを育てながら働くワーキングママがたくさんいらっしゃいます。仕事と育児の両立テクニック、同僚や家族のサポート、今後のキャリア形成など、さまざまなテーマについて本音で語っていただきました。

ヒューマンホールディングス株式会社  経営企画室  広報 |平  聡子さん

——平さんは結婚・出産後に転職をしてヒューマンホールディングス株式会社に入社されたそうですね。
 
 前職のPR会社はクライアントに合わせて業務を行うことが基本で、突発的な対応が必要なこともあります。私にとっては、二人の子どもを育てながら続けるのは厳しいと感じたんです。そこで、子育てしながらでもキャリアを積める会社を探して転職しようと決めました。
 
——子育てをしながら働く日々はいかがですか?
 
 働き出して半年くらい経ってから「あれ、私の休みがない?」と気がつきました(笑)。保育園の送り出しは夫がしていますが、勤務体系の違いもあり、夕方のお迎え、晩ご飯の支度、お風呂と寝かしつけ、食器の後片付けに洗濯と、基本的にワンオペです。夫とは休日もほぼ合わないので、土日はひとりで子どもを遊びに連れていくことが多いです。好きなテレビドラマを観るなどなんとか自分時間も確保していますが、疲れて子どもと一緒に寝落ちすることもよくあります。

休日はいろいろなところにお出かけ

——現在は、どのような働き方を選択していますか?
 
 9:00〜17:00の時短勤務を選択しており、出社が週に2日、テレワークが3日というリズムで働いています。テレワークの日も、子どもたちは保育園に行っているため自宅での仕事がとてもはかどります。でも、出社することも私にとっては大事なんです。社内の動きを把握しやすいし、ちょっとしたアイデアも同僚に相談できますからね。
 朝、子どもが熱を出していたら出社からテレワークに切り替えさせてもらえたり、オンライン会議中に休んでいる子どもが映り込んでしまっても気にせずにいてもらえたり。上司や同僚の理解があり、心理的な安定が保たれています。子育てしながらも働きやすいこのような環境だったから、これまでなんとか乗り越えてこられました。

——どのようにして育児と仕事を両立していますか?
 
 やるべきことが多くて大変といえば大変なんですけど、大変だと思わないようにしています。あまり考え込まずに、やるべきタスクをリストアップし、どんどん完了させ、終わったら消して忘れる。というか、覚えていられないんですが(笑)。そして次のタスクへ、という感じでしょうか。
 子どもたちが通っている保育園では、すごく手間をかけた給食を用意してくれているんです。1日の中で1食は保育園できちんと栄養バランスの整ったものを食べさせてもらっているので、おうちでは冷凍食品も利用しながらマイペースで。食材は1週間ぶんのメニューを決めて宅配してもらい、日用品も通販サイトを利用するなどして買い物時間を削減しています。

——産後、仕事への向き合い方に変化はありましたか?  

  以前は時間が無限にあるように思っていて、仕事にも好きなように割くことができました。それに比べて勤務時間がきっちり定まっている今は「仕事に全力投球できているだろうか?」と悩む時期もあったんです。ワーママはみんなそうだと思うんですけど、これまでバリバリ仕事をしてきた自負や経験があるから、子どもがいてもそれほど変わらずにやれそうな気がするんですよね。でもいざやってみると、時間が有限で思うようにいかないときもあるし、途中で切り上げざるを得ないケースも出てくる。本当にこれでいいのかなとモヤモヤしていたとき、ちょうどSELFingシートに向き合ったんです。 
 自分の気持ちに正直にシートを埋めていったら、いま私は家庭をきちんと回すことに重きを置いているんだと気がつきました。それによって、すっと悩みが消えたんですね。全部の時間を仕事に費やせないことは決して悪いことじゃない。いまは家庭と仕事の両方を大事にする、それが私の望んでいること。これまでと違う働き方であっても間違ってはいない、と思えるようになりました。

 ——仕事を続けて良かったと思うことは?  

 自分の仕事が実績となり、「一人の人間として世の中に存在できている」と実感できることでしょうか。また、仕事で何かあっても、いつまでも引きずらずに家庭のことに頭を切り替えられるし、逆もまた然り。家庭と仕事のどちらもあることでうまくバランスが取れているような気がします。なので、“小1の壁”などの不安もありますが、この先もずっと仕事を続けていきたいと考えています。 

——今後の目標を教えてください。

  まずは、社内外から信頼される広報になることです。その上で、働き方の多様化を体現することも、ヒューマングループ広報としての役割かなと思っています。私がいま、こうして働きやすい環境にいられるのは、時短勤務で会社に貢献できることを証明してくださった先輩方の実績があってこそ。私もそれにならい、後輩たちが働きやすい職場で活躍できるよう、家庭と仕事をあたり前に両立できるという実績をつくっていきたいですね。

 ——これから産休・育休を取ろうと考えている人たちにアドバイスをください。  

 前職での私は、自分が納得できるまで仕事を手放さないタイプでした。でも上司には、それは決していいことではないと諭されたんです。仕事に対する責任感でなく、自己満足を軸にしているだけなのではと。時短勤務で時間が有限になったとき、たしかにそうかもと考えるようになりました。仕事と家庭、日々いろいろなタスクに囲まれている中では、優先順位を決め、必要なことは何かを考えて動くようになりました。
 できていないことに負い目を感じるのはやめて、仕事も家庭も、なにかと「こうでなければならない」と考えがちですが、そんな固定概念で自分を追い詰めず、臨機応変に様々な可能性や選択肢を探しながら、気負わず向き合うことが大切なのかなと思います。

<平 聡子さんプロフィール>
13年勤務したPR会社から転職し、2021年入社。前職在籍中の2017年に結婚。夫はフリーランスの美容師。18年に長男、19年に次男を出産。取材時のお子さまの年齢は、5歳、3歳。


※2023年12月に取材した内容に基づき、記事を作成しています。
 肩書き・部署名等は取材時のものとなります。

<ヒューマンホールディングス株式会社・会社概要>
 
ヒューマングループは、教育事業を中核に、人材、介護、保育、美容、スポーツ、ITと多岐にわたる事業を展開しています。1985年の創業以来「為世為人(いせいいじん)」を経営理念に掲げ、教育を中心とする各事業を通じて、労働力不足、高齢化社会、待機児童問題など、時代とともに変化するさまざまな社会課題の解決に取り組み、独自のビジネスモデルを展開してきました。
 人と社会に向き合い続けてきたヒューマングループは、いま世界全体で達成すべき目標として掲げられたSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでいきます。SDGsへの貢献を通じて、「為世為人」の実現を加速させ、より良い社会づくりに貢献していきます。


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