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フィンランドで親しまれているノルディック・ウォーキング

スキーのように2本のポールを使って歩くノルディック・ウォーキング。クロスカントリーの夏場のトレーニングとして始まり、1997年にフィンランドで初めて「ノルディック・ウォーキング」と名付けられて、一般にも普及しました。
 

G7開催中、ノルディック・ウォーキングを楽しむ各国のファーストレディ
引用:https://www.stern.de/lifestyle/leute/g7-gipfel--christian-neureuther-scheucht-die-first-ladies-um-den-ferchensee-32487406.html


フィンランドでは、本当にあらゆるシーンで、ノルディックウォーキングする人を見かけます。ちょっとそこまでお買い物、お友達とおしゃべりしながら・・・   十分健康で歩けそうな方が、老若男女の区別なく、ごく自然にポールを持って歩いていました。 

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ナーンタリでみかけた2人の女性。サングラスとスポーティなウェアがかっこいい!


私も講習を受けたことがありますが、何も習っていない状態でポールを持って歩くだけで、あら不思議、歩幅が10cmくらい広くなるんです。ちょこちょこ歩きからしっかりした歩き方に変わり、自然と心拍数もあがります。ポールの支えがありますから、足腰や脊椎への負荷が減り、うっかり転ぶ心配もありません。

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クオピオの湖畔で


さらに、両手にポールを持って歩くと、前かがみだった姿勢がまっすぐになり、歩行姿勢がとても良くなります。左右の傾きなど身体の癖もとれて、ポールなしで歩いたとき、歩くのが上手くなったような気がして驚きます。ノルディックウォーキングで歩くと、いつもの距離がずっと楽に感じられるはずです。普段はゆるジョギング派の私も、たまにノルディックウォーキングで、歩き方を整えたりします。 

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タンペレの街中
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フィンランドのおばさんはポシェットの斜め掛けが好き
男性だってこの通り 


一生を通じて同じスポーツをやり続けるのは、意外と難しいかもしれません。その点、ノルディックウォーキングは、筋肉の90%を使う全身運動でありながら、負荷のかけ方を変えることによって、アスリートのトレーニングからシニアやリハビリ目的まで、あらゆる人に適応するのが魅力です。肩こりにも効きますよ~ 

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高齢者の施設と思われる建物のエントランスに、ポールがたくさんかけてありました。どうぞご自由に・・と用意されていると、気軽に出かけられますね。

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そして、こちらはホテルなんです。傘だと思ったら何とポールでした! 

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スポーツ用品コーナーで、手軽に買うことが出来ます。

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良いことずくめのノルディックウォーキング。 日本でも、もっと広がってほしいです。学校で教えても良いのにね・・・スマホで凝り固まった身体がほぐれるはず! トレッキングポールと似てみえますが、手にフィットするストラップがついているため、ほとんど握る必要がありません。先端は交換可能なゴムキャップで、地面からの反発を和らげてくれます。

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最後に、「ノルディックウォーキングって、やっぱりシニア向けだよね」と思っている方に・・・ フィンランドツアーを開催したこともある女性対象の素敵なクラブと、プログラムにノルディックウォーキングがあるフィットネスクラブを、ご紹介しておきます。どちらも東京ですが、ポールを貸してもらえるので、気軽に参加できますよ。百聞は一見に如かず! ぜひ一度、体験してみてはいかがでしょうか。 

<お断り>この記事では、ポールウォーキングとノルディックウォーキングを区別しないで、ざっくりノルディックウォーキングとして書きました。


追記:参考記事



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