アトリエ染花

1981年設立。色にこだわり時とともに色褪せ朽ちてもますます愛される花飾りをテーマに、オリジナリティ溢れるコスチュームアクセサリーを制作し続けるアトリエ。2021年に設立40周年を迎えた私たちのモノづくりへの思いを綴っていけたらと思います。

アトリエ染花

1981年設立。色にこだわり時とともに色褪せ朽ちてもますます愛される花飾りをテーマに、オリジナリティ溢れるコスチュームアクセサリーを制作し続けるアトリエ。2021年に設立40周年を迎えた私たちのモノづくりへの思いを綴っていけたらと思います。

最近の記事

不変の愛らしさから学ぶこと(掲載誌のお知らせ)

ただ今発売中の『装苑』7月号「古着探求2024」(文化出版局)では、「アトリエ染花がガイド!アンティーク&ヴィンテージコサージュが教えてくれること」と題して、アトリエ染花が愛蔵しているアンティークコサージュと一緒にインタビューが掲載されています。 アトリエ染花の創設者である坂本千尋がパリの蚤の市で見つけたアンティークコサージュに一目ぼれしたのがきっかけで、アトリエ染花は始まりました。創設後も旅先で出会い集めてきた数々のアンティークコサージュには、時を経ても色褪せない魅力が今

    • 氷と霜柱(Blue hour)

      前回の投稿でも少しお話した氷と霜柱。冷たい空気のなかで少しずつ溶けて消えていく冬ならではの光景を花飾りに落とし込みました。それぞれの特徴を活かしてモチーフ化し、アトリエ染花ならではのこだわりと手の込んだ作りを感じられるアイテムです。 氷 透明感のある素材で氷の花びらを表現。一つ一つに手絞りで表情をつけ、どことなくリアルさを感じさせたデザインが特徴的。透ける花びらに光が差し込むと手絞りでつけた皺が引き立ち、より一層特別な表情を生み出します。 重なり合いながら揺れるたび、透け

      • Blue hour

        本日より予約開始の2023-24AWコレクション 今回のテーマは「Blue hour」です。 まだ暗くて静かな日の出前、夜が始まる日の入り後。地平線や水平線、山際などの輪郭がぼんやりと明るく、空全体が真っ青に染まる時間。ほんのり淡かったり、紫に近いほど濃かったり…広く青く染まる時間は長くなく、一日のなかでも貴重な瞬間です。 冬の静けさ、冷たさのなかで小さくキラキラと光る雪、透き通る氷、寒空の下で生い茂る木々、そこに潜む鳥や花…空が青く染まるころ、少しずつ動き出す自然たち。

        • one day のあれこれ

          こんにちは。アトリエ染花です。またしてもお久しぶりになってしまいました…まだしばらく寒い日が続きそうですが、そんな中でも春夏新作商品の販売開始に向けてただ今制作中の日々です。3月の販売開始に先駆けて、今回のコレクションについて少しお話ししたいと思います。 2023ss collection のタイトル「one day」は、ある日・とある1日を意味しており、1日の中で感じる光や空気を色にして花飾りへと落とし込んだコレクションになっています。 1日のどの瞬間も愛おしく、流れる

          贈ること、伝えること

          母の日におすすめのコサージュ特集をしようと考えた時、 人それぞれに家族がいるのなら贈りたいものもそれぞれ違うはず。日々コサージュに触れているアトリエスタッフは何を選ぶだろう? と思い、この機会に聞いてみよう!ということで今回の母の日企画「アトリエスタッフが選ぶ母の日に贈りたいコサージュ」が決まりました。 読書好きのお母さんに、本に関連したコサージュを本と一緒に贈りたい、ちょっと先の季節のものを贈って今から楽しみに過ごしてほしい…など、選んだ理由の中に毎日一緒にいるスタッフの

          贈ること、伝えること

          Blanc et...のあれこれ

          ただ今ご予約受付中の22-23AW collection ”Blanc et…” 3つに分かれたそれぞれのシーンについて少しお話します! ●秋の七草ミニブーケ● ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ。秋を感じながら眺めて楽しむ7種の草花に、色や素材など様々な要素を取り入れて装いに合わせやすくしたミニブーケシリーズです。 無病息災を祈る春の七草とは違い、”見る”ことを楽しむとされている七種のお花からなる秋の七草。風情漂う秋の花にデザイン性をプラス

          Blanc et...のあれこれ

          白、そして…

          本日よりオンラインストアで22-23AW collectionの先行予約が始まりました!40thにちなんだコレクション「gift」に続く、新たなコレクションを3/31(木)まで公開しています! 今回のタイトルは「Blanc et…」 40thの作品展のメインビジュアルの一つでもあった「Blanc」から発展したコレクションです。 Blanc(白)には私たちのこれからの可能性・リスタートという意味を、染まりのない白い花に重ねて表現しました。今回はそのコンセプトはそのままに、さ

          白、そして…

          giftのあれこれ

          ただ今オンラインストアで販売しているアトリエ染花のオリジナルコレクション「gift」シリーズは、2シーズンに渡りアトリエ染花40th記念を企画に練り込んだとても思い入れのあるコレクションです。 どのあたりが40thと関係しているのか…既に色んなところでお話している部分もありますが…まず、40種類のお花でできているということ! まるで摘んできたままのような可愛いお花から、アンティークジュエリーのようなデザインのお花、シルエットやモチーフにこだわったお花…様々な要素を40種類

          giftのあれこれ

          2021年のこと

          とても久しぶりの更新となってしまいました…! 昨年4月に40thを迎え、あっという間にもうすぐ一年が経ちます。バタバタと走り続けた一年間は今まで以上に花飾りに向き合った日々でした。 そして昨年末には40th記念作品展『WA』をBunkamura Galleryにて無事開催することができました!私たちの40年間の歩みやこの先への可能性、何より「どんな時でもつくることをやめない」というものづくりへの強い想いを一つの空間に詰め込んだ9日間。連日沢山の方にお越しいただき、スタッフ全

          2021年のこと

          40th

          4月8日、アトリエ染花は設立40周年を迎えました。 たくさんの方々のあたたかいご支援があったからこそ、ここまで花飾りを作り続けることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。 前回、「空間を飾る花」として5年周期で行っている設立記念作品展について少し触れましたが、今年度がまさにその作品展の年。40周年記念作品展の開催が正式に決まり、ただ今スタッフ全員で制作に励んでいます。 設立当初から5年、10年…当時花飾りの地位というものはまだ低く、「お花でもここまで出来る」という底

          ”装いの花”

          アトリエ染花が作り続けている花飾りについて説明する時、私たちはいつも『”装いの花”から空間を飾る花まで』という言葉を使います。 私たちの言う”装いの花”とは、コサージュやブローチ、イヤリング、ネックレス、ヘッドドレスなどのコスチュームアクセサリーのことを言います。飾りものという意味のお花ではなく、服を着て、そこからさらにコーディネートを楽しむために必要なアクセサリーであることを意味しています。それが、モードを意識したファッションに寄り添う”装いの花”ということなのです。

          ”装いの花”

          アトリエ染花って?アトリエ染花のはじまり

          アトリエ染花は1981年に設立した、オリジナリティ溢れる花飾りでコスチュームアクセサリーを制作するアトリエです。そのはじまりは、フランスのアンティークショップで出会った一つのコサージュがきっかけでした。 当時文化服装学院でイラストの講師をしていた坂本千尋は、色褪せても品位を失わない日本の友禅の色に魅せられ、”色”に深い思いを寄せていました。そんな中出かけたヨーロッパの蚤の市でディスプレイされているアンティークのコサージュに出会い、年月を経て色褪せ朽ちたその美しさに魅了され、

          アトリエ染花って?アトリエ染花のはじまり

          こんにちは!アトリエ染花です。

          こんにちは!アトリエ染花です。私たちは、オリジナリティ溢れる花飾りでコサージュを中心にブローチやイヤリングなど様々なコスチュームアクセサリーを制作しているアトリエです。1981年設立以来、色にこだわり染色から全て手仕事で制作を続け、今年の4月に設立40年目を迎えます。 なかなかお客様とお会いできない日が続き、私たちの花飾りについてみなさまにどこまでお届けできているか、ふと不安になることがありました。そんな時でも、各SNSを見てくださっているみなさまからあたたかなコメントや反

          こんにちは!アトリエ染花です。