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駅弁で食中毒・その3 ~リスクコミュニケーション!~

こんにちは! あたたけ です。

駅弁での食中毒も早くも1カ月くらい経ちました。
が、なかなか最終報告的な話が出てこないですね。

さて、前回の記事(駅弁関連)でこんなことを書きました。

すごく小さな世界の話ですが、あたたけに対しても会社のエライ人たちが駅弁の話をきっかけに『うちの衛生管理は大丈夫なの?何もできてないんじゃないの?』とか聞きにきます。
で、『100点ではないかもしれませんが、合格点には達しています』みたいな説明をしても、イマイチ納得されなかったり。
まぁ、この辺りは『どうせみんな興味ないだろうから説明しなくて良いや』と今までサボってたあたたけの責任でもありますが、、、
もう少し信じてくれても良いのではとか、急に外野に口出しされてもとか、、、、悩ましいですね(苦笑)

あたたけ

今期も半年ほど過ぎたこともあり、『下半期でどうするの??』って話を色んなところでするわけですが、なかなかうまく伝わらない!
(伝え方の問題が大きいんでしょうけどね)

そんな日々の中、ふと、『こういうのを普段から伝えておくのがリスクコミュニケーションってやつなんだろうなぁ』と思ったわけです。

さて、『リスクコミュニケーション』とだけ聞くと人それぞれ色んな取り組みを思い浮かべそうですが、食の安全性に関しては『リスク分析の要素』として厚労省から示されています。

厚労省の資料ですので行政側の視点ではありますが、食品関連企業の品管担当として改めてリスク管理を問われると『企業内でも同じなんだよなぁ』と今さらながら思い知らされます。
てゆーか、リスクコミュニケーション自体に関心は持っていましたが、社会全体での取り組みと視野を広げて考えすぎて、結局は他人事にしてたんだなぁとめずらしく反省しています。

ということで、少し食品のリスクについて考えてみましょう。
食品安全・品管担当が考えるリスクはまず、『食品安全リスク』ですね。
実務上ではコンプライアンスやビジネス上のリスクも考慮が必要です。
で、食品安全リスクへのマネジメントツールとして『HACCP』があります。

HACCPではハザード分析(HA)を通し、ハザード(危害要因、例:食中毒菌の挙動)が引き起こす危害(例:食中毒)のリスク評価をします。
で、リスク評価の結果(重大/軽微)にあわせリスク管理を行うわけです。

たぶん、ここまではどの会社でもされているはずです。
だって、HACCPが制度化されましたから。

今回、あたたけが苦労?しているのが、この先の『リスクコミュニケーション』なわけです。

通常運転時はそれでも問題なかったんですけどね。
『何かコトが起こった時』は急に関心が高まって、『うちのリスク管理は大丈夫なの??』と心配になる方が増えるんですよね。
で、『急』な関心ですから速やかな説明が求められるのです。
なので、要点としてリスク管理の現状だけを伝えるのですが、その前提となる『会社としての食品安全リスク評価(リスクは何か、どの程度の影響があるか)』を伝えきれていないので、なかなか話が前に進まないわけです。

もっと言えば、『リスク評価を行う上での基礎知識』となる食中毒菌の特徴等も充分な理解が深まっていないんですよね。
過去に学んだことはあっても、あんまり覚えてなかったり。。。
(まぁ、普段からそんなことを考えるのは品管担当くらいで良いのですが)
で、そんな基礎知識から話すと『話の先が見えない&長くなる』ため、急時の対応として不満?不安?を感じる人も出てくるわけです。

そんなこんなを繰り返すうち、内部コミュニケーションの大切さというか、『普段からリスクコミュニケーションをしておかないと、いざという時に話が進まない≒対応が遅れるよなぁ』と痛感しています。
『多くの人にとって食の安全は大事だと考えていても、魅力はない』説をあたたけは唱えていますので、『普段からのリスクコミュニケーション』は結構なメンドーなんですけどね。。。。。。
が、メンドーだからとサボっていると、いざという時に苦労するという典型例になってしまった今日この頃です。

食品安全・品管ご担当の皆さま、せっかくの機会ですので『組織内のリスクコミュニケーション』に改めて取り組んでみてはいかがでしょうか?

ご意見・ご質問等、▼こちらからお願いします!

ではでは。今回はこの辺りで!

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