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脳内会議に溺れる私に浮き輪をください

こんにちは、いかがお過ごしですか

カエルの合唱を耳にしながら汗を垂らしていると、夏がすぐそこに来ているようで、嬉しいです。

しかし、身体はすぐについていけないようで、絶賛夏バテ中のちゃんです。

この頃、定期的に訪れる脳内大会議が勃発し、精神がブレブレで困っていた。

常に正解を追い求める性分のため、一生悩み続けるのだろうと腹はくくっているものの、このやっかいな会議には毎度こらしめられる。

今回のテーマとなったのは「他人のアドバイスをどう受け止めるのか」ということである。

自分の生きたいように生きればいいという考えを中心においてはいるものの、あまりに他人の意見を無視していると強情だと言われる。

しかし、他人の意見なんて無責任だから聞きながせばいい、もしくは取捨選択すればいいという声を耳にする。

私は頑固であるが精神がもろいので、他人の意見には、傷口に塩を塗られるほど影響を受ける。

ひたすらに惑わされるので、終いには「無責任なことをべらべらと言うな!」と怒りが湧き、誰とも関わりたくなくなる。

もちろん、それを反面教師として、自分も他人には無責任なことを言わないように気を付けている。

結局「他人の意見の適切な受け止め方」というプールに自分で飛び込み、多くの意見にもみくちゃにされ、溺れている。

一刻もはやく、プールサイドに上がりたい。誰か浮き輪を投げてくれという気持ちで、またもや他人にアドバイスを求める自分がいる。

なにがしたいのか、自分でもさっぱりわからない。

そんな人生を上手く歩めない私にとって、小さな解決の糸口を見せてくれた映画がある。

それは、「ダンサーインザダーク」である。鬱映画として世に知られている。

初めて観たときも、大切な友人に鬱映画として勧められたのがきっかけである。日頃から「鬱映画」や「トラウマ映画」を検索してはみあさっていたため、大きな期待感を胸に観た。

映画を観終わって最初に抱いた感想は、

主人公は救われてよかったね、すっきりした

というものである。ネット上に飛び交う映画の感想とは、180度異なるものだった。

事実だけに目を向け、観客として映画を観ると、

主人公は自己中心的で不幸にまきこまれて、バッドエンドを迎えた

というような感想を抱くようだ。

私にはそれが、まったくのエゴであると感じる。主人公の気持ちで観ると、最後は報われているのだ。その過程にどんな悲しいことが起きようと、傷つこうと、自分の1番の望みは叶って終わるのである。幸せではないか。

それを、主人公は友人の言うことを聞いていれば最良の幸せを得られたのになんて思うことはできない。それは自分のものさしを主人公に押し付けている。

この映画から学んだのは、まさしく「他人が思う幸せではなく、自分が望む幸せを掴め」ということである。

他人は自分のものさしで私の幸せを図り、あれやこれやと言ってくる。もちろん、そこには私に対する愛や優しさがあるかもしれない。

しかし、そればかりを聞いていたら自分の幸せは掴めない。掴めるのは他人のものさしで図られた幸せである。最後には自分のものさしは、曲がって使い物にならなくなる。

大切な家族や友人に認められることが自分の幸せであるというのなら、それでいいと思う。しかし、まずは自分のものさしを見つめなおすべきではないだろうか。

他人のアドバイスが自分の幸せに役立つものであれば取り入れた方がいいだろうから、耳を傾けることは大切だ。それを取り入れるかどうかは、自分のものさしとにらめっこして決めるのがいいだろう。

ここまで考えると、やはり「他人のアドバイスは自分の判断で取捨選択すべき」というのが冒頭のテーマの1つの答えだろうか。今の私にとって、少し納得する答えであるのは、確かだ。

どちらにせよ私は、心のキャパシティが狭く、余裕が持てないという根本的な問題を解決せねばならない。

あぁ、また次の悩みに溺れようとしている。

先日、とても面白いTEDトークをみつけた。

脳の中には、理性をもつ人間と「easy and fun」を求めるおさるさんが共存するという話だ。

ふと、私の脳内はサファリだと気づいた。多様な文化をもついくつもの少数民族が暮らしながら、ほとんどはゾウやキリン、ライオンなどの動物が自由に占拠している。複雑であるが、それぞれ必死に生きる生物ばかりで、「easy and fun」を本能的に求めている。でも、それが1つのまとまりを持っている。互いに作用しながら、バランスを保っている。

そこに、理性と社会性で固められた現代人のアドバイスが入ってくると、パニックが起こるのは必然である。絶妙なバランスで成り立つ世界が、否定され崩れようとする。

こう考えるのも、我ながら面白いなぁ。しっくりきた。

今回は私の脳みその1話を切り取ってみたが、いかがだっただろうか。こんなことを考えている人間もいるのだと思ってもらえると、こちらは少し生きやすい世界になる。

肩の力を抜いていこう!と自分に言い聞かせながら、なんとか明日も生きます。

いつか上手く生きるコツをつかみたいなぁ。

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