ラノベ作家として年間300万稼ぐ方法
私は川崎中と申します。かわさきあたりと読みます。
10年ほど前にライトノベルの新人賞を受賞したことがあります。
ただその後は一切結果が出ず、商業出版とは無縁の人生を送っています。
noteでは、あの時なぜ受賞できたかの検証と、その時のやり方を言語化すれば改めて受賞できるのかの挑戦を行っていきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
皆さんの執筆速度はどの程度でしょうか?
私の受賞時の執筆スピードは、調子のいい日で一日5000字程度で、平均すれば2000字程度だったんじゃないかと思います。
受賞作はとても少ない8万字ちょっとだったと思うので、一日2000字程度でも40〜50日あれば書き上がってしまうことになります。これに、事前の執筆準備に30日、書き上げた後の推敲30日だとしても、100日強で一作かけることになります。
ただし、これは仕事になるペースではありません。
一人でやれば年3作書けるペースでも、プロになりチームプレーになるとそうはいきません。
シリーズが巻数を重ね軌道に乗っているならばともかく、プロになって重要なのは担当編集様に企画を通してもらうことだからです。
まずあなたは、担当編集様のお抱え作家の中で比べても秀でた企画を作り、それを面白い作品に仕上げられるという信頼を勝ち取らなければなりません。
その上で、出来上がったものをより良いものにしなければなりません。担当編集様にご確認いただき推敲します。その後校正様に読んでいただき誤字等を直していきます。そうやって出版物の水準になったものを改めて作家が確認します。
企画を通すのにも時間がかかるし、書き上がった後の推敲等も他の人に手伝っていただくことになるし、そうすると早く一作あげるには執筆ペースを上げざるを得ないでしょう。
ラノベ作家は一冊出すとどの程度儲けられるのか
小説の印税は、一般的に8~12%と言われています。
新人であれば、8%前後になることでしょう。
出版化学研究所によれば、2022年は総書店数は11,495店だそうです。
と言うことは極端な話、あなたの本は刷り部数11,495冊すれば全国の書店に行き渡ってしまいます。年々書店数へ減っているので、この数は年を経るごとに次第に進んでいきます。
紙の本は刷った分お金をもらえますが、電子書籍は売れた分しかもらえません。また、一般的に電子書籍の方が販売価格が低いので、無名作家の無名作品にはあまりメリットがありません。
わかりやすい数字で計算してみます。
あなたの作品は600円で、全国書店に行き渡るように10,000万冊刷りました。電子書籍では同様の価格で、2000冊売れたようです。印税は10%です。
600 * (10,000 + 2,000) * 0.1 = 720,000
どの程度刷るか、どの程度売れるかは作家様によってまちまちかと思いますが、一例としてこんな計算が成り立ちます。で、この場合は72万円稼げました。年収300万弱稼ぐためにはこれを四回行う必要があるので、少なくとも3ヶ月に一本は新作を上げたいところです。
で、一作あたり12万字、執筆前後に一ヶ月かかるとすれば、その12万字は一ヶ月であげられるようになる必要があります。
ということは一日あたり平均4,000字書く必要があると言うことです。これは平均なので、調子のいい日はこの2倍3倍、1万字レベルを書く必要があるのではないでしょうか。
1万字書く日を頻繁に作る能力、生活リズムを、あなたは作れているでしょうか。
ちなみに私はできません。
投稿したい公募
とはいえ、そのペースで書ける様に調整することに損はありません。もしかすると奇跡的に、私の執筆速度が奇跡的に上がっているかもしれません(笑
自分がプロの執筆ペースに耐えられるかどうかのテストをする意味を込めると、現在2024年2月11日の3ヶ月先、5〜6月頃の賞が良さそうです。
パッと調べたところ、自分が比較的書けそうな男性向けの賞は次のものが見つかりました。
アース・スターノベル大賞(5月6日締切)
講談社ラノベ文庫新人賞(5月8日締切 一次選考通過者に評価シート)
GA文庫大賞(5月31日 希望者に評価シートフィードバック)
全員に評価シートを貰えるそうなので、今回はGA文庫大賞に応募してみようと思います。