受賞のためのベースアイディア①
自己紹介とここまでの歩み
私は川崎中と申します。かわさきあたりと読みます。
10年ほど前にライトノベルの新人賞を受賞したことがあります。
ただその後は一切結果が出ず、商業出版とは無縁の人生を送っています。
noteでは、あの時なぜ受賞できたかの検証と、その時のやり方を言語化すれば改めて受賞できるのかの挑戦を行っていきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
現在第17回GA文庫大賞に挑戦すべく、まず受賞作研究を行いました。
さてこちらを元に、いよいよ投稿作のアイディアの種を作っていこうと思います。
投稿作アイディアの作成
アイディアの範囲
GA文庫大賞は、異世界ファンタジーから純愛小説まで幅広く受賞させてくれます。
ただしその設定によって、主人公の性格に違いが見られます。具体的には、現代日本が舞台のファンタジーなし小説であれば(ぼっち(元含む)、控えめ)などの属性が強くなり、異世界ファンタジーなど、設定ゴテゴテ系になると(有能、傲岸)などの要素を含むキャラクターになっていきます。
例外はあるにせよ、今回はなるべくそれに沿って作っていきたいと思います。
ということで、ぼっちが異世界転生する系の話や、リア充主人公の恋愛ものなどは一応この時点で排除します。
自分の得手不得手
今回のGA文庫挑戦では、10年前私が公募受賞した際のうまく行った方法はなるべく踏襲していきます。
上記を見直すと、要するに自分の描きやすい設定にしろと描かれています。具体的には、ローファンタジーを書くようにせよ、とのこと。
了解です。わかりました!
ベース作品の選定
先述のブログを見返すと、どうやら今すでに成功している作品をパクりインスパイアし、そこから作って行った方がいいようです。
今回はラノベからラノベではなく、漫画で探してみるとします。こちらのランキングサイトから、人気作品を探してみましょう。
面白い漫画のおすすめランキングとして、上から、次のような作品が並んでいます。
第1位 呪術廻戦
第2位 SPY×FAMILY
第3位 葬送のフリーレン
第4位 【推しの子】
第5位 薬屋のひとりごと
第6位 WIND BREAKER
第7位 怪獣8号
第8位 ダイヤモンドの功罪
第9位 アオのハコ
第10位 気になってる人が男じゃなかった
(呪術廻戦)はベースにするには良さそうですが、最近小学館ライトノベル大賞で受賞した(獄門撫子此処ニ在リ)と設定が近いところがあるため一旦スルー。
(SPY×FAMILY)もファンタジア文庫大賞(スパイ教室)など、全然違う話とはいえ思い起こされます。
(葬送のフリーレン)は異世界なのでパス。
(【推しの子】)は、ライトノベルになると独自性を出すのは難しそうな気がします。
(薬屋)のひとりごとはそもそもラノベなので、せっかく漫画から探す意味がありません。
(WIND BREAKER)は、不良ものがラノベで上手くいきそうに思えないのでやめます。
(怪獣8号)は〜、特に否定する部分がありません。ピンときました! これでいきましょう。
ベース作品の改造
もちろん、(怪獣8号)を元にするとはいえ、そのまま出すわけにはいきません。パクリとは絶対に呼べないような大改造をしていきます。
(怪獣8号)のあらすじは下記の通り。
まず、怪獣というワードがこの漫画の肝だと思いますが、しかしもう少しラノベっぽい何かにしていきたいところです。何がいいでしょう。『魔女』『ドラゴン』『死神』『スライム』などが思い浮かびました。魔女だと、まどマギっぽすぎる気がするし、ドラゴンだと怪獣とあまり変わりません。スライムだと、ちょっと緊張感がないので、今回は死神を採用します。
怪獣8号の主人公は社会人ですが、ラノベなのでなるべく高校生にしたいです。かつて死神討伐専門学校を目指していた主人公は、挫折ののち普通高校に通っているというのでどうでしょう。いいですね。世界観もできてきました。
謎の生物、よりも美少女の方がそれっぽい気がします。ある日主人公は、謎の美少女によって死神と同様の能力を付与される、とします。日本全国を守るのはやや規模が大きすぎる気がします。彼が通っている普通高校を守るよう依頼される、くらいがまずちょうどいい気がします。
コードネームは何がいいかなぁ。死神を殺す死神、「タナトスキラー」でいいでしょうか? まぁ一旦いいことにしましょう。
ここまでをあらすじにまとめてみます。
死神発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく死神が日常を侵していた。死神討伐専門学校の受験に失敗し、今は普通高校に通う主人公太郎。ある日、太郎は謎の美少女によって死神と同様の能力を授けられた。死神に対抗しうる存在の彼は、死神討伐隊から「タナトスキラー」の称号を与えられ、学園を守るよう依頼を受ける。
それっぽくなってきましたが、GA文庫過去四年の分析によれば、現代ファンタジーの場合目玉は二つ入れなければならないようです。現状、目立ってくるのは『死神』しかありません。
謎の美少女に設定を足してみます。死神に対抗するので、死なない、あるいはすでに死んでいるのが、良さそうです。『ゾンビ』でどうでしょう。良さそうです。ゾンビ少女はなぜ、主人公に死神の力を与えたのでしょう。それは自分を殺して欲しいからです。
きっと「いつか私を、あなたが殺すの」的な言葉を言うのでしょう。良さそうです。
完成あらすじとタイトル
【仮題】
ゾンビ少女は死神殺し《タナトスキラー》に殺されたい
【あらすじ】
死神発生率が世界屈指の日本。この国は、容赦なく死神が日常を侵していた。死神討伐専門学校の受験に失敗し、今は普通高校に通う主人公太郎。ある日、太郎は謎のゾンビ少女によって死神と同様の能力を授けられた。ゾンビ少女は言った。「いつか私を、あなたが殺すの」。死神に対抗しうる存在の彼は、死神討伐隊から「タナトスキラー」の称号を与えられ、学園を守るよう依頼を受ける。
どうですか?
受賞作として並んでいたら、違和感ないでしょうか。それとも違和感ありあり、全然ダメダメでしょうか。
正直作ってると自分ではわからなくなってくるので、一言でもご意見いただけると大変嬉しいです。
何卒、よろしくお願いいたします!
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