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ラノベ新人賞を取る上で、上手く行ったと思われる戦略

私は川崎中と申します。かわさきあたりと読みます。
10年ほど前にライトノベルの新人賞を受賞したことがあります。
ただその後は一切結果が出ず、商業出版とは無縁の人生を送っています。
noteでは、あの時なぜ受賞できたかの検証と、その時のやり方を言語化すれば改めて受賞できるのかの挑戦を行っていきます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

私の受賞作は今よりも稚拙な時の作品ではあります。ただ、その時にもその時なりに考えたことはあり、それは一定の成果をあげました。

短編のつもりで作品を書き、繋げた

私は単純に長編を書く能力がなかったために、この方法を取らざるをえませんでした。一つの大きなうねりを作り出すようなプロットに憧れはするものの、コントロールできない作品に手を伸ばさなかったのは、堅実だったとも思えます。

また、この方法には大きな利点もあります。
話が小さな単位になることで、読者がついていきやすくなりますし、オチにも複数できることになります。(少なくとも短編の単位で話に仕上がっていれば)
長い話が書けなくても、同じ世界観で複数短い話が書ければいいだけなので難易度は大幅に減るように感じます。

絵的に映えるかだけ気をつけた

小説は文章である一方で、その後のメディアミックスでアニメや漫画になる可能性があります。そうなりやすいようにするために、見せ場は絵が浮かぶような表現になるように努めました。

例えば私の受賞作の冒頭は、少女が宙を舞っているところから始まります。絵的にわかりやすく、且つ普通でない場面から始まることで読者の印象に残るのではないかと考えました。
実際にこの冒頭から始めることは、後から担当編集様から聞いたことによりますと、編集部内で「わかってるよね」という話になったそうです。

少年少女の接点を見つけるミステリー
当時のライトノベルは今にも増してボーイミーツガールが主流だったと思います。また当時はツンデレ、なんて言葉が流行っていたように、最初はとっつきづらかったり、仲良くなれそうもないというヒロインを多く見かけました。
物語の中で、主人公はだんだんとヒロインの可愛いところを見つけたり、自分だけがヒロインを助けられると気づいたりなんかして、徐々に打ち解けていくわけです。
つまりは接点探しのミステリー。ヒロインのこの行動にはこんな意味があったんだ。そしてそれは主人公のこんな部分にぴったりだったんだ! みたいな。
物語をそんな作りにすることで、ヒロインと主人公がぴったりで、運命的だと読者に感じさせることができるのです。

前回の記事では、最近の私ができていなかったことについて書かせていただきました。


この昔できて今できなくなっていたこと。
昔意図的にやって成功したこと。
これらを組み合わせて戦略をたて、実際に小説を書き、ラノベの公募に応募してみたいと思います。


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