5.26 一人になりたい衝動③
僕の高校は大学みたいな単位制がありました。クラス単位で受ける授業とは別に、それぞれが自分で授業を選択して全クラスの生徒がごちゃ混ぜで受ける授業があったのです。
クラスの皆は仲良しの友達と同じ授業を選ぶけれど、僕はクラスに仲良しがそんなにいないので、真面目に興味のある授業を選択していました。
教室移動はひとりぼっちだから、皆に見られたくないなと思っていました。
けれども選択した授業には、僕みたいに興味からその授業を選択した人もちゃんといて、興味が同じだから会話も弾んで友達が何人かできました。
僕も最初は普通にJKしていたので、なんだかんだ部活にも入っていました。ある時の部活中に僕がぽろっと「打ち上げ行きたくないな」なんてつぶやいちゃったら、隣にいたあの子も同じこと思っていました。今までそんなに仲良くなかったのに、行事の後、一緒にそそくさ帰って二人でラーメンを食べたりしました。
僕は、高校2年生のクラスが合わなかったけれど、クラスを出てみたら気の合う友達なんて沢山いたのです。
今でも、1人になりたい衝動は僕に取り憑いてきます。
初めは、決められた場所で皆で一緒に行動することが「普通」で「正解」だと思っていました。
だから、1人になりたい僕はおかしいんじゃなかいかと思ったし、1人でいる僕は恥ずかしいし惨めだなと感じていました。
けれども、何回もあの衝動に取り憑かれては、1人になることを繰り返していくうちに僕はわかりました。
1人でいたって僕が思っているより皆は気にしてないし、そのうち一緒にいたいと思える人がみつかります。
1人になりたいと思う人は、同じ部活のあの子がたまたま僕の隣にいたみたいな割合でいて、おかしいことなんかじゃないです。
僕はそれに気づくのに10年くらいかかっちゃったけれど、これを読んで安心して生きていける人がどこかにいたら嬉しいです。
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