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「ゴマ! 『あばれる』」 ヴァオオオ! ノアが怒気を孕んだ声で命じるや否や、ボールか…
「ジラーチはどんな願いでも叶えてくれる言い伝えがあるんだって! ナナちゃんにも、何か叶…
それは、少し前のトライポカロンから見かけるようになった。 すべてのパフォーマンス、審…
「オッケー! 僕、飲み物買ってくるからナナちゃんとろっくんは席に座って待ってて〜!」 …
【0】 一番古い記憶の話からしよう。 俺には生まれる前と生まれた時の記憶がある。本当に…
「シェリちゃん? シェリちゃーん?」 夜のパーティ会場の人波の間を縫うように歩きながら…
一度言わせた台詞を言い直させるほど、さすがにアンジュは無粋ではない。だが言われた台詞を一度で噛み砕いて飲み込めるほど、実は器用でもない。 「……ちょっと、タイム」 そんなわけでクルールの差し伸べた手に向かって、アンジュは右の掌を突き出した。そのまま顔をうつむかせて、左手でカフェオレを啜る。 「今飲み切らなくてもいいのに」 「いいから待っへろ」 クルールの言葉にストローから唇を離さず答える。口を離すわけにはいかなかった、離してしまえば何か言わなければいけないからだ。
『ろくたのばか~! はなせよお~!』 『離せと言われて話すと思うかい、この莫迦』 サ…
青い空。白い雲。ついでに青い海に白い砂浜。 青と白のコントラストでできたレイメイのビ…
――それはまだ、アンジュがトライポカロンを始めて間もない頃のこと。 「……うーん………
――時は少し遡る。 アンジュはその時、遊園地のステージの裏側にある出演者控室から出たと…
ハツメ達と別れた後のこと。ナナハは広場のベンチに腰掛けて、レポートを書いていた。ろ…
「こんにちは、メモリアルフェスタへようこそ! グラシデアの花をどうぞ」 ナナハが遊園…
「はわわ……」 レイメイの丘、メモリアルフェスタの会場の遊園地のど真ん中。 人波に流されるようにしてここまでたどり着いたナナハは、周りを見渡して何とも情けない声を上げた。 「どうしよう……思ってたよりも、人もポケモンもたくさんいる……」 七年間で多少度胸がついたとはいえ、まだまだ引っ込み思案が治らないナナハ。久しぶりに眉をハの字に下げて、ショルダーバッグの紐を握りしめる。 「アンジュ、今どこかな……パフォーマンスの出番はまだ当分先のはずだけど。アッ君も来てるか