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進化しない

 「ゴマ! 『あばれる』」  ヴァオオオ!  ノアが怒気を孕んだ声で命じるや否や、ボールか…

zealous0475
4か月前
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ねがいごと

 「ジラーチはどんな願いでも叶えてくれる言い伝えがあるんだって! ナナちゃんにも、何か叶…

zealous0475
9か月前
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ガラスの靴

 それは、少し前のトライポカロンから見かけるようになった。  すべてのパフォーマンス、審…

zealous0475
9か月前
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赤いめがね

 「オッケー! 僕、飲み物買ってくるからナナちゃんとろっくんは席に座って待ってて〜!」 …

zealous0475
2年前

さみしさのまもの

【0】  一番古い記憶の話からしよう。  俺には生まれる前と生まれた時の記憶がある。本当に…

zealous0475
2年前

花を探しに

「シェリちゃん? シェリちゃーん?」  夜のパーティ会場の人波の間を縫うように歩きながら…

zealous0475
3年前
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舞踏会にひとりきり

 一度言わせた台詞を言い直させるほど、さすがにアンジュは無粋ではない。だが言われた台詞を一度で噛み砕いて飲み込めるほど、実は器用でもない。  「……ちょっと、タイム」  そんなわけでクルールの差し伸べた手に向かって、アンジュは右の掌を突き出した。そのまま顔をうつむかせて、左手でカフェオレを啜る。  「今飲み切らなくてもいいのに」  「いいから待っへろ」  クルールの言葉にストローから唇を離さず答える。口を離すわけにはいかなかった、離してしまえば何か言わなければいけないからだ。

白い浜辺でつかまえて

 『ろくたのばか~! はなせよお~!』  『離せと言われて話すと思うかい、この莫迦』  サ…

zealous0475
3年前

あつい勝負にご用心

 青い空。白い雲。ついでに青い海に白い砂浜。  青と白のコントラストでできたレイメイのビ…

zealous0475
3年前
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ガラスの靴はオレのものじゃない

 ――それはまだ、アンジュがトライポカロンを始めて間もない頃のこと。  「……うーん………

zealous0475
4年前
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「いちばん見せたくない」

 ――時は少し遡る。 アンジュはその時、遊園地のステージの裏側にある出演者控室から出たと…

zealous0475
4年前

赤い花に誘われて

   ハツメ達と別れた後のこと。ナナハは広場のベンチに腰掛けて、レポートを書いていた。ろ…

zealous0475
5年前
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甘い香りに誘われて

 「こんにちは、メモリアルフェスタへようこそ! グラシデアの花をどうぞ」  ナナハが遊園…

zealous0475
5年前

ナナハのメガシンカレポート①

   「はわわ……」  レイメイの丘、メモリアルフェスタの会場の遊園地のど真ん中。  人波に流されるようにしてここまでたどり着いたナナハは、周りを見渡して何とも情けない声を上げた。  「どうしよう……思ってたよりも、人もポケモンもたくさんいる……」  七年間で多少度胸がついたとはいえ、まだまだ引っ込み思案が治らないナナハ。久しぶりに眉をハの字に下げて、ショルダーバッグの紐を握りしめる。  「アンジュ、今どこかな……パフォーマンスの出番はまだ当分先のはずだけど。アッ君も来てるか