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ドラマでは人が変わっていく過程、意図せず誰かを変えていく過程が見たい。

咳が落ち着かないので、ほぼフルリモート。
通勤ストレスがないのはもちろんだが、通勤時間の分を仕事や余暇に回せるのがいい。
仕事のキリに合わせて、お昼休みが自由に取れるのもいい。
オフィスでは、節電のため12時になるとベルが鳴り、照明が落ちる。
朝の始業5分前には、ラジオ体操がある。
いかにも昭和の大企業っぽいが、全社あげてリモートワークを推奨しているところが気に入っている。

前の記事のコメントで「アストリッドとラファエル」を勧めていただき、とても嬉しかった。
私はこのドラマの大ファンなのだが、吹替版の放送は遅いので、私は先に全シリーズの字幕版を見た。
しかしCS放送だったり有料配信サイトだったりするので、見ている人は多くない。
好きなドラマの話をして、感動を共有したり、ケチをつけあったりしたいのだが、なかなか機会に恵まれない。

あの頃、あれを見ていたんだぁとあとで思い出して懐かしむために、好きな海外ドラマを羅列しておく。
日本のドラマは、1クールに1本、気に入ったものがあればいい程度になってしまった。
今クールはゼロ。

★ダウントンアビー   
全シーズン全話3巡見た(映画もwowowで)。などと書くから、「他人の本棚」のようなことが起こる。
でも、本と違って「送ってくれ」という人はいないと思うから書いてしまう。
あの人、あんなつまらないものを喜んで何度も見ているのね、と思っても、どうかスルーしてほしい。

★埋もれぬ殺意
こちらも何巡もしている。
犯人が誰かとかどうやって殺したかより、その過程における登場人物の心情描写が好き。
チームのボスであるキャシーの部下たちへの仕事の割り振りや確認の仕方、ねぎらいの言葉がとても好ましい。
呆けていく父親や、息子との関係性など、個人の日常も丁寧に描かれて、読書に例えれば「行間の読める」作品になっている。
シリーズ4でキャシーがいなくなってしまい、5ができたそうだが、彼女のいない世界を私が受け入れられるか不安。
海外ドラマでキャストが降板するとき、やたら「死んだ」ことにするのが不満。

★アンという名の少女
子供時代からの愛読書で、それゆえアニメ化されたのは見なかった。
好きな物語の映像化、実写化は、元の作品への敬意を感じさせながら、異なる点を描くときに「そういうのもありだな」「これはこれでいいな」と思わせてくれるものがいい。
観ている者と創ったほうが、その原作への愛情を共有できれば、別の展開だって容認できる。
いちいち、原作と違う点が目について腹が立つのは、そこに意識が行ってしまうから。
そうさせない実写化が優れた出来栄えなのだと思う。
これは原作を忘れて楽しんだ。

★アストリッドとラファエル
基本的に「自分が成長して変わっていく物語」と同時に「そうとは意図せず誰かを変えていく物語、見方を変えさせてしまう物語」が好きだ。
私が好きなドラマは、みなこの点をクリアしている。
だからこの「変わる」「変える」過程が丁寧でないドラマは、どんなに展開が奇抜でも楽しくない。
敵か味方かが「判明していく」ことではなくて、「敵が味方に変わっていく過程」が見たい。
シーズン2からは、事件のオカルト化が大きく、ストーリとしてはいまひとつだが、ヒロイン2人やそれをとりまく人々の関係性が変わっていくのが何より心地よい。
これは「事件ドラマ」じゃないのだ。
シーズン4は秋にCSで放送予定。ものすごく楽しみだ。

★新米刑事モース
モースものは全部見たが、モース刑事が誕生する最初のシリーズが一番好き。
こちらも、事件の解決だけではなく、登場人物の人間関係や日常の変化を見るのが好き。
その変化にどう対応していくか。
苦手だった登場人物が、最後にすごく好きになったりする。
そういう自分の心の変化も楽しい。

★グッドドクター名医の条件(アメリカ版)
韓国ドラマのリメイクらしいが元は見たことがない。
日本でリメイクされたのは、当時ちょこっと見たのだがすぐに離脱した。
たぶん、私には、アメリカ版のバランス(ウェットとドライの)が一番合っているのだろう。
視聴による自分の感情の起伏を楽しめるかどうかは、このバランスが重要で、感動場面がいわゆる「お涙ちょうだい」になりすぎると一気に醒める。
シーズン1から3まで見てきて、いま4を見ている。
4の1話と2話は、初めてコロナ感染にさらされた2020年を設定してリアルな描写になっているが、3話の冒頭で視聴者に対して「こうなることを願っています」という主人公の語りかけがあって「コロナ後の世界」を舞台としている。
シーズン3の最後で重要人物が降板したこともあり、新しいキャストが複数導入されたことになじめず、ちょっと興味が冷めつつある。
日本では第9波で私の住む自治体では入院病棟がないという現実もあるので、「コロナ後」の世界にもピンとこない。
病院なのに医療従事者もマスクしない世界が居心地が悪い。
コロナを描かなかったとしたら、この「一線」は感じずに済んだのかなぁ。

★DOCあすへのカルテ
このシーズン1が、あまりにも素晴らしかったので、それはまた別の記事で。
先週から始まったシーズン2を見たが(こちらもコロナ対応の病院)、シーズン1を見てからもう一度見直したら、面白さが100倍になった。


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