見出し画像

まとわりつく

この秋はじめて長袖を着た。
袖口が手首に触れるのが好きじゃないので、酷寒に震えない限りはめくり上げる。

パジャマは冬でも半袖だ。
肌に密着するものは、できる限り薄く緩くして、布団をかける。

布団はまだ夏掛けのままだ。
もうすこし気温が下がったら、夏用の羽毛布団と夏掛けまたは綿毛布を重ねる。
冬用の厚い羽毛布団に切り替えるのは、年末くらい。

以前は、春や秋には「合い掛け」の羽毛布団を使っていた。
夏掛けは「洗える」ことを第一条件にして購入したが、合い掛けはそうはいかない。
だからカバーをかけなければならない。

冬用の羽毛たっぷりの布団なら、布団カバーはピッタリする。
しかし、それよりボリュームの少ない布団だと、カバーに遊びが出る。
ずれないように固定する紐やスナップが何か所もついていたとしても、どうしても偏ってしまう。
カバーの布だけになったところが、肌にまとわりつく。
特に足。

これが気持ち悪い。
子供のころからずっとそうで、大人になっても直らないどころか、加齢とともにどんどんひどくなっている。
ホテルのベッドメーキングのシーツは、はさんであるのを全部引っ張り出す。
足が出せないと思うと(実際に出さなくても)精神的な圧迫感、拘束感がある。

だから、晴れて(?)一人になってからは、真冬以外はカバーをつけない布団を使っている。
洗濯機の手洗いモードでこまめに洗濯して傷んだとしても、惜しくないほどの廉価なもの。
いいものを丁寧に長く使っているのは冬の布団とマットレスのみ。

冬は、とろみがあって、体の動きに合わせてぴったりとくっついて冷気の侵入を防いでくれるタイプの毛布や布団カバーが人気だけれど、私には無理。
冬用に使っている布団カバーも麻。
シーツも年中麻素材。
サラリとしてまとわりつかないものが好き。

母も兄も元夫も「まとわりつく」人だった。
私は、間に空気を入れたいタイプ。
自分では、それと愛情の濃淡とは別の話だと思っている。

昨夜は「DOC あすへのカルテ」のシーズン2の第4回を見た。
劇中の音楽が気に入っている。
できればイタリア語で歌ってほしかったけれど。

今日はケーブルテレビ「アストリッドとラファエル」のシーズン4を一気放送しているので、途中までリアタイしていたが、CMの多さにめげて中断。
録画しているので、あとでカットして見ることにする。
通販は利用しているけど、通販番組のCMのしつこさがすごく苦手。
これも、まとわりつく感じがある。

外は雨。
出かけなくてはならない用事がない幸せを味わいながら、窓を伝う雨粒を眺めている。

日本の神様は出雲に集結して何を論じているのだろう?
海の向こうでは、災害や爆撃で人がたくさん亡くなっている。
世界中の神様の正義とか救いとか、何なのかな。
信仰心がない私が言うのもなんだけど。

「それぞれに それぞれの雨降る 神無月 雨の数だけ 傘もないのに」

読んでいただきありがとうございますm(__)m