ダイヤモンドの起源を知り、愛を込めた贈り物を。
地中の奥深くからあなたの心に届くまで、
ダイヤモンドには物語があります。
ダイヤモンドはブライダルジュエリーにもふさわしい輝きをもつ宝石です。しかし、その産地を気にしたことはありますか?
人生の大切な瞬間を共に刻む象徴的な存在であるダイヤモンドには、何ひとつ不透明なことがあってはなりません。
ご自身にとって何にもかえがたい大切なダイヤモンドジュエリーが、どこで産出されたのか。あなたにはこれを知る権利があります。
いわゆる「紛争ダイヤ」「ブラッドダイヤモンド」といったことへの問題意識から、「透明性」を大切にしようという考え方です。
ダイヤモンドを購入する際には、その品質と原産地についてきちんと証明してくれる「ダイヤモンド原産地レポート」または「産地証明書」があるとより安心です。
この記事では、ダイヤモンド産地の透明性とその取り組み、原産地を知ることの重要性について解説します。
ダイヤモンドの起源を知る
ダイヤモンドは、激しい環境で誕生し、変化を遂げる旅の中で各地の伝統的な職人技と先端技術が合わさり、唯一無二の宝石になります。
数10億年かけて生まれるダイヤモンドの起源を知ることは、その美しい宝石が手元に届くまでに辿ってきた地域やそこに携わった人々の人生を理解することにつながります。
倫理的に調達されたダイヤモンドは各地域を維持する助けとなるため、自信と誇りを持って身につけることができます。
あなたのダイヤモンドの素敵な旅を理解し、
人生を共に刻んでいくダイヤモンドの起源を知り、愛を込めた贈り物をしましょう。
ダイヤモンド産地の透明性はなぜ重要なのか?
どんなに美しく見えるダイヤモンドでも、その真価を目で確かめることはできません。
人の深い想いを繋いでくれる宝石の裏で、紛争や貧困問題、環境問題、児童労働、強制労働などによる人的被害で誰かが泣いていてはいけないはずです。
原産地を知るという事を通して、「紛争と無関係なダイヤモンド」の調達が保証されているだけではなく、厳格な責任ある資源調達が行われていることを理解することができます。
原産地について分かっているダイヤモンドを購入すると、その購入がその国の地域社会の発展に与える影響をより一層理解することができます。
かつては困難な状況に陥っていた場所で人々が繁栄するのを支援するだけでなく、インフラの整備、若者の教育、医療制度を国民にもたらすのにも貢献しています。
先にも触れましたが、「紛争ダイヤ」「ブラッドダイヤモンド」といったことへの問題意識から、「トレーサビリティー」を大切にしようという考え方が広まりました。
ダイヤモンドの背景にも目を向けてみましょう。
ダイヤモンドの透明性への取り組み
■GIAダイヤモンド原産地レポート
GIA(米国宝石学会)は、鉱山から徹底的に管理し、ダイヤモンドの産地情報を公開し、鑑定書を出しています。
GIAダイヤモンド原産地レポートは、ダイヤモンドの透明性を高めてくれます。
GIAダイヤモンド原産地レポートでは、ダイヤモンド4Csのグレーディングと共に、その原産地が記載されています。
こちらがそのサンプルです👇
左下、ピンクの枠で囲った部分に、原産地:南アフリカ(ORIGIN RESULT: Country of Origin __ South Africa)と記載されていますね。
GIAダイヤモンド原産地レポート(Diamond Origin Report)には以下が含まれます
4Cグレーディングとは
GIAが定めた、ダイヤモンドの品質評価の国際統一基準です。
■カナダマークダイヤモンド
100%トレーサブルな原産地
カナダのノースウエスト準州で採掘された無処理の天然ダイヤモンドは、採掘から市場に出るまで完全に記録されています。また、この地域の土地、水、野生生物の健全性を確保するための配慮もなされています。
カナダマーク・ホールマーク・プログラムは、カナダ産ダイヤモンドの鉱山から小売店までのサプライチェーンの完全性を保証し、ダイヤモンドジュエリーの最終消費者に研磨済みダイヤモンドの産地と歴史に対する信頼を与えるためのアークティック・カナダ・ダイヤモンド社による取り組みです。
一から正しい方法で作り上げることで、お客様が何年も何十年も所有することに誇りを持てるような製品を提供することを目指しています。
産地
北西部テリトリー
ダイヤモンドは、北極圏から約200km南に位置するカナダの手つかずの北部にあるエカティ、ディアヴィク、ガチョ・クエの各鉱山で産出されたものです。これらの鉱山では、北部住民の優先的な雇用やトレーニングプログラム、先住民主導の野生生物モニタリングプログラム、業界をリードする水のリサイクルやコンポストシステムなど、地域社会との関わり、環境スチュワードシップ、廃棄物管理の最前線に立つ取り組みを行っています。
政府規制
カナダでの採掘は、他の国よりも厳しい規制によって管理されています。連邦、準州、先住民協定など、これらはすべてカナダの環境と人々を守るために設けられているものです。カナダマークプログラムに参加しているすべての鉱山は、カナダの厳しい環境規制を満たす必要があり、多くの鉱山はそれ以上の基準をクリアしています。
キンバーライトパイプ
ダイヤモンド原石は、数十億年前に地球のマントルのマグマの中で形成され、火山の噴火で押し上げられたキンバーライトパイプの中で発見されました。世界中で2,000本以上のキンバーライトパイプが発見されているが、採掘に値するのは数十本のみだそうです。
カナダマークプログラムに参加しているすべての鉱山は、カナダの厳しい環境規制をクリアしており、多くの鉱山はそれ以上の基準をクリアしていて、全過程において透明性を保っています。
そのため、すべてのCanadamarkダイヤモンドは、原産地である鉱山から研磨された石に至るまで、独立した監査プロセスで追跡調査されています。
信頼性
カナダマーク認定ダイヤモンドには、カナダ産であることを証明する保証書が付いています。
カナダムマークダイヤモンドは、カットと研磨の際に、ダイヤモンドに固有のシリアルナンバーを付与し、ガードルにカナダムマークのロゴとともにレーザーで刻印します。この刻印は非常に小さいため肉眼では見えず、顕微鏡やダイヤモンドルーペを使用しなければ見ることができません。
同じ番号が、石に付属している鑑定書カードにも記載されています。
■ティファニーダイヤモンド
2019年、ティファニー(Tiffany & Co.)がダイヤモンド原産地の情報公開をスタートさせました。ダイヤモンドの透明性を高める大きなステップとして、業界でも話題になりました。ティファニーは、2025年までにすべてのダイヤモンドのトレーサビリティ実現を目指しています。
ティファニーが調達するダイヤモンドに独自のシリアルナンバーを施して追跡し、それぞれに特有の調達先情報をお客様に向けて提供。原産地が不明のダイヤモンドは一切調達しないとしています。
またティファニーは1500人以上の職人がいる自社のカット・研磨工房の運営を行っており、独自の品質保証管理も自社工房で行っています。ダイヤモンドの全製造工程を原産地とともにお客様と共有していくという、トレーサビリティが確立しているティファニーの取り組みはこれからも目が離せません。
まとめ
地中の奥深くから職人の手を経て
華やかな宝石となるまでに
全てのダイヤモンドに物語があります。
「トレーサビリティ」とは、原産地や製造過程をオープンにして、公正に行われていることを示すもの。
近年ではさまざまな分野で「トレーサビリティ」の意識が高まり取り入れられていますが、ジュエリーも同じです。
これまでの、ダイヤモンド選びの基準である4C「カラット、カット、カラー、クラリティ」に加えて、トレーサビリティもダイヤモンド選びの基準に取り入れていきましょう。
当ブランド「three x seven Jewelry(スリーバイセブンジュエリー)」でも、GIA原産地レポート付きダイヤモンドや、カナダマークダイヤモンドを取り扱っております。原産地まで含めた透明性を持って、人、環境、社会にプラスのインパクトを与える努力を続けております。
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