池田 明日香

2000年生まれ、大阪市在住。

池田 明日香

2000年生まれ、大阪市在住。

マガジン

  • 日付のあるnote

    2021年10月からの日記です。

最近の記事

24歳

大阪に暮らす 無事に歳を重ねて24歳になりました。歳を「重ねる」って素敵な日本語ですよね。21歳くらいまでは「重ねる」って感じがしなかったけれど、最近は「重ねているな〜」と思います。数年前に出会った人と全く違う場所で再会したり、気持ちがしんどくなる前に対処できるようになったり。きっと30を超えると、より「重ねる」という言葉の意味を実感できるのではないかなあと思ったりもします。 それはさておき。 大阪に引っ越して1年が経ちました。 1日1日はあっという間だけれども、1年と

    • 23歳になりまして

      22歳を振り返ってみる 3月13日。23歳になった。 この1年間で京都から、沖縄、福岡、そして大阪へと引っ越し。住む場所それぞれで食べるもの、使う言葉、聴く音楽、着る服、髪型が違っていて、全部私なのが不思議な気分。あるいは全部が私ではないのかもしれない。 その意味で、自分というものを信頼できない年でもあった。考えはコロコロ変わるし、一番大事だと思っていたものに向き合うのが苦しくなったし、結果的にそれから離れたし。自分は信頼できないな、と思ってから少し楽にはなったけれど、

      • 何を願えばいいのでしょうか

         7月7日にcoconovaで行われた、津田大介さんと青木理さんと三上智恵さんのトークイベント。その現場スタッフとして呼んでいただき、トークを生でお聞きして、打ち上げまで誘っていただいた。  津田さんは、早稲田留学中にお世話になった恩師。沖縄戦と基地問題を学ぶ3泊の合宿授業を受講し、それをきっかけに私は沖縄でジャーナリストになりたいと思って、夢は破れたが移住して今に至る。人生の選択に多大なる影響を受けたという意味で、大変な恩師である。  今年の4月に沖縄で再会。覚えてもらっ

        • 日付のあるnote(2022.01.05-)

          2022年1月5日(水) come back日常 日常が戻ってきた。日常の中の非日常は好きだけれど、非日常がずっと続いても落ち着かないものだ。  仕事始めは気分が上がらないけれど、その憂鬱な朝も昨日のうちに済ませている。「今日が仕事始めの人」と「昨日が仕事始めだった人」の間にはものすごく大きなテンションの差があって、後者の私はどんなに寒くても澄まし顔でチャリを漕ぐことができるのである。だって私は昨日も働いたんだもん。いち早く正月から抜け出したんだもんね〜。  同じような空気感

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        • 日付のあるnote
          4本

        記事

          日付のあるnote(2021.11.29-12.22)

          2021年11月29日(月) 自分の影響力の話 地元の友人から「相談がある」と連絡が来たのが昨日のこと。小学3年生のときに彼女が転校して来てから、中学時代同じ部活だったこともあって仲が良かった友達だ。彼女は別の高校へ進み、卒業後に公務員となり、今は学校で事務職をしている。2年前に京都に遊びに来てくれたことがあったきり、数回LINEした程度の仲だった。  彼女は中学時代から恋愛が好きで、特に破天荒なクズ系を好むタイプであった。以前会ったときに恋人の話をしていたので、結婚の話なの

          日付のあるnote(2021.11.29-12.22)

          日付のあるnote(2021.11.24-11.28)

          2021年11月24日(水) 秋のおでかけ①仙台 5時に目が覚めた。予定より20分早く起きたことに、今日のことを心待ちにしていたと実感する。今日から5日間で、4人の友達に会いに行く。  まずは仙台。中学時代は伊坂幸太郎を読み耽っていたので彼の拠点である仙台に憧れており、いつか住みたいと思っている街の1つである。仙台空港に着いて電車で30分ほど揺られると、友人との待ち合わせ場所、仙台駅へ到着。  今日会う友人との関係性を説明するときの最もシンプルな言葉は、「東京在住時代のシェア

          日付のあるnote(2021.11.24-11.28)

          日付のあるnote(2021.10.26-11.15)

          2021年10月26日(火) マンモスは絶滅した 今日から日記を始めます。色々なきっかけがありますが、一言で言えば今の私を記録したいから、と言ったところでしょうか。  就職活動をやめたとき、「生産性」「効率」といったものから意識的に離れていきました。お昼頃に起き、映画を観たり漫画を読んだりして、ご飯を作って食べて、読書やゲームをしたりして寝る。今日よりいい明日を期待しなかったし、毎日を無為に過ごすことこそが最大の贅沢だと思っていました。競争に負けた自分を癒すには、計られてしま

          日付のあるnote(2021.10.26-11.15)

          祖母が死んだ

          4月下旬のことだった。映画を見終えて(それがとてもいい映画だった)余韻に浸りつつ帰宅しスマホを見ると、家族LINEで祖母の訃報が伝えられていた。老衰だという。実感が湧かず、「ろうすい」と声に出してみる。ろうすい。今まで誰かのものであった老衰という言葉が、急に身近なものになる。えらいこっちゃ。 慌てて母に電話をすると、「なんかあったん?」みたいなテンションで電話に出たので拍子抜けする。自分の母が死んだというのに、「こういうのは順番だから」と終始落ち着いた様子。「忙しいやろうけ

          祖母が死んだ

          「長い青春」のはじまり

          青春期の重要性大澤真幸さんの早稲田での最終講義を受講した。と言っても正式なものではなく、大澤さんが早稲田の教壇から降りるとのことで、市川真人さんがゼミにお招きして最終講義をしてもらうという場であった。私は市川さんのゼミに潜っているので、幸運なことに受講することができた。 大澤さんのお話は「長い青春」の話と「知の無知(無知の知ではない)」という2つの軸で展開された。ここでは「長い青春」の話について触れる。 大澤さんは、15歳から35歳までの20年間を「長い青春」と呼ぶ。この

          「長い青春」のはじまり

          大学3回生、11月に思うこと

          最近の私を悩ませていた2つの言葉 何にでも興味があることが私のいいところであり、悪いところでもあります。よく言えば好奇心旺盛、悪く言えば中途半端。自分のそういうところが好きでも嫌いでもあります。  そんな私の中でここ数ヶ月、2つの言葉がぐるぐるとしていました。1つは、大学2回生の1月に、ある講義のゲスト講師としてお話を伺った深澤真紀さんの言葉です。大学生のうちにやっておくべきことは何か、という学生からの質問に「0を1にして、1000を10000にすること」と答えていました。知

          大学3回生、11月に思うこと

          見る/見られるの先に

          はじめに  2019年11月、六本木の国立新美術館で行われた「躍動する現代作家展」で高見の作品を見た私は、本当にこれは高見の作品かと疑った。私は高見と高校からの付き合いだが、私がよく知っている彼女の作品と言えば、花や学校の風景を題材にしたものであった。それらはおしなべて機械的かつ平面的で、どこか明るくてどこか暗い印象を持った作品であった。  しかし「躍動する現代作家展」にある作品は違った。パリパリとした加工が施された写真が切りはりされ、一畳ほどの大きさとなって横たえてある様

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          見る/見られるの先に