仕事の「早さ」と「質」について
突然だけど、仕事の「早さ」と「質」について、次の4つを「より良い順」に並び替えるとしたらどの順番になるだろうか。
「早くてクオリティが高い」
「早くてクオリティが低い」
「遅くてクオリティが高い」
「遅くてクオリティが低い」
一番いいのは「早くてクオリティが高い」
一番悪いのは「遅くてクオリティが低い」
ここは誰でも順位づけできるはず。
じゃあ
「早くてクオリティが低い」
「遅くてクオリティが高い」
の二つはどっちが上に来るだろう?
答えは圧倒的に「早くてクオリティが低い」。
「え、クオリティ低くてもいいの?」
なんて思うかもしれないが、低くていい。
特にあなたがまだ若ければ若いほど、だ。
今やれ!すぐやれ!ここでやれ!
例えば、社内で企画提出の機会があったとする。
若手にありがちなのが、仕事のクオリティを高めようとするあまり、提出までに時間をかけてしまうパターン。
「失望されたくない」「評価されたい」
そんな思いが強く、気がつけば提出期限間近、そして企画はまだ未完成。
結局、こだわりがすぎるあまり提出までに企画を完成させることはできなかった…。
そしてあなたはこう思う。
「今回の提出は見送ろう、次にもっと完璧なものを出せばいいさ…」
これは想定しうる最悪のパターンだと理解してほしい。
さっさと出す。意見をもらう。
悪いことは言わない。これでいいのか?と悩んでいる時間があったらさっさと提出して人に見てもらおう。
締め切りギリギリまで粘ることは悪くない。でも、粘りすぎて機会を逃すくらいなら、20点でも30点でもいいからとにかくだしてしまうのがいい。
これ、何がいいって、提出なり人に見せるなりすれば、少なからず「合否」とか「点数」とか「感想」とか、なんらかのフィードバックがもらえるってこと。
たとえば、40点の出来の企画を提出して、上司に酷評されたとする。
そしたらあなたはその評価から「何が悪くて、何が良かったのか」を得ることができる。
大事なのはそこから重要な要素を抽出して、次回に向けた「再現を修正」を行うこと。
再現と修正
まずは「どこが良かったのか」を振り返ろう。
自分の創作物の中から褒められた点、評価された点(=成功体験)をきちんと分析し、次の機会にはそれを繰り返せるようにする。これが「再現」。
次は逆に「何が悪かったのか」を反省する。
きちんと失敗した点、恥ずべき勘違いやお題からの逸脱と向き合い、どういうところが評価されなかったのか理解する。その上で、次回の創作にはその反省を生かす。これが「修正」。
そう、この「再現と修正」を繰り返すことが、成長への近道なのだ!
「作成⇨提出⇨他者からのフィードバック⇨再現と修正⇨提出…」のサイクルをできるだけ多く繰り返すことを心がけよう。
ダメだったところは修正し、よかったところは再現する。それだけ。
単純だけど、これが君の実力を上げる1番の近道だ。間違っても一人で机の前で長時間頭をかかえることが成功への道のりではない。
最低ラインを切り上げていく
再現と修正を繰り返していくうちに、最初は1ヶ月かけて20点レベルの物しか作れなかったのが、次は1ヶ月で40点、さらに2週間で50点…と
「クオリティの最低ライン」が上がっていくはずだ。
最初なんてクオリティが低くて結構。どんな人も最初は「遅くてクオリティが低い」もの。
再現と修正を繰り返すうちに「早くてクオリティが低い」「早くてクオリティが高い」とステップアップしていくものだ。
結論、あれこれ一人で時間をかけて思案するより、60点でもさっさと出したほうが100点への近道になるってこと。
100点を目指して1つのものを作っているよりも、何回も何回もスクラップアンドビルドをくりかえすようがよっぽど生産的だ。
まとめ
とにかく、不完全でもまずは人の目に晒して意見をもらうこと。
大丈夫、誰も最初から君に完璧なものなんて期待していない。
それよりも不幸なのは、方向を間違えたまま一人で悩んで、ひたすら間違えた方向に進み続けること。
入り口が間違っていたら、後でどんなに修正しても巻き返せない。間違えられるうちにたくさん間違えて、正しい道のりを模索しよう。
だからこそ、低くても早く出して人に意見をもらうことが重要。
ちなみにこのコラムだってそうで、最初からいい文章なんてかけやしないんだから、駄文でもとにかく投稿して、再現と修正を繰り返して行くしかない。
いまはこんな文章でも、「再現と修正」を繰り返すうちに5年後は大人気コラムに化けてる…かも…。
終わり
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