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私を構成する5つの漫画

って企画があったの、去年のことなんですよね?
今さら感満載ですが、せっかく「アル」さんで画像を作ったのでやってみます。

私の5つは以下の順番です。
古い漫画ばかりでさーせん。

①ガラスの仮面
②7つの黄金郷
③エロイカより愛をこめて
④はいからさんが通る
⑤愛のアランフェス

なんですが、②がアルさんに画像がなかったため、繰り上げ当選で⑥ベルサイユのばらが入りました。

①は言うまでもなく、②と③もすでに記事を書いてますので、ここでは④〜⑥について書いてみます。

④はいからさんが通る

1975年〜1977年まで連載された大和和紀さんの作品です。
アニメにもドラマにもなってるので、ご存知の方も多いでしょう。
最近になって宝塚で上演されたそうですね。

なにより素晴らしいのは、中断もなく2年できれいに完結していることです!
①〜③のファンからすれば奇跡です(泣)。

そして、本編の終了後すぐに番外編が3作次々と発表されました。
作者はこの番外編で、読者が気になっていた「主人公をとりまく3人の男性キャラ」の行く末を描いたのです。
この構成力、素晴らしい。
それぞれが独立した短篇としても読み応えのある番外編でした。

主人公の紅緒は明るく前向きな大正女子です。先進的な職業婦人でもあります。
時代がシベリア出兵から終盤の関東大震災に向かうにつれてシリアスな場面が多くなりますが、ギャグをあちこちに散りばめるスタンスは最後まで変わることはありませんでした。

キャラの立った登場人物たち、ロシアまで話は飛ぶけど説得力のあるストーリー、そしてラストは読者が待ち望んだハッピーエンド。
大人になって文庫版で読み直したとき、しみじみと「いい作品だなぁ」と感じました。

⑤愛のアランフェス

1978年〜1980年にかけて連載された、槇村さとるさんのフィギュアスケートを題材とした漫画です。
冬を中心に3回に分けて連載されました。

フィギュアスケートの名もなき天才少女だった亜季実が、スケート選手としても人間としても成長していくストーリーです。

いま手元に持っていないので詳細は書けませんが、今では当たり前の"トリプル"を飛ぶことのできる少女、という設定だったと思います。
そして、シングルで賞の獲れるレベルの選手がペアで演技をするということは今でもなかなかないことだと思いますが、この作品では亜季実はペアに転向し世界を目指すという設定です。

ずば抜けた才能を持つ亜季実でしたが、やがてペアを組む黒川に恋をし、精神的にも彼に依存してしまうようになります。そんな彼女を見て黒川も自ら離れていきます。

私が一番印象に残っているのは、紆余曲折の末なんとか脱却した亜季実が長かった髪をバッサリ切ったシーンでした。
身も心も軽くなった亜季実は、とてもたくましく美しく見えたのを覚えています。

①〜⑥の中で唯一大人になってから読み返していない作品ですが、アランフェス協奏曲のもの哀しいギターの調べとともに心に残っている作品です。
(…なんて、昨日友人に聞くまで忘れていたのですが)

⑥ベルサイユのばら

…私ごときが説明するまでもない作品ですね。
日本漫画史上、いえ日本史上に名を残す "ベルばらブーム" を巻き起こした、名作中の名作です。

子どもの頃よりも大人になってから読んだ時の方が、感動が大きかったように思います。
パリのコンシェルジュリーに行った時、この漫画の中の美しいマリー・アントワネットとは対照的な暗く陰湿な牢獄の様子に、胸が痛くなったのを覚えています。

日本人なら一度は読むことをお勧めしたい、漫画界の至宝です。

②の記事はコチラ↓

③の記事はコチラ↓

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