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【ネタバレあり】Thisコミュニケーション感想

※This コミュニケーション12巻までのネタバレがあります。 まず、一言で表すならば「盛大な蛇足の物語」ですかね。 デルウハを語るだけなら、第1話と最終の2話——自害をするところまでを読むだけで事足ります。 何故なら、デルウハの目的や理念はそれだけのことだから。 しかし、ハントレスという存在のせいで「コミュニケーション」の必要性が発生してしまった。 コミュニケーションとはすなわち信頼関係の構築であり、相互理解の橋渡しなのです。 たとえ手段が殺人だとしても、それはコミュ

    • 【ネタバレあり】暗号学園のいろは感想

      ※暗号学園のいろはの7巻(最終巻)までのネタバレが含まれています。 ここ数年ぐらい週刊少年ジャンプの作品はワンピ、ヒロアカ、呪術ぐらいしか購読していなかったのですが、約一年前に『暗号学園のいろは』という作品が始まりました。 原作が西尾維新さんということもあり、せっかくなのでと読み始めたのがきっかけでした。 やはり1話のインパクトはすさまじく、都道府県→JISコード→パングラム→いろは歌の解法は、さすがにど肝を抜かれました。 これは流石に解けないとしても、元より頭を使うのは

      • 2024年 冬アニメ 感想

        ・葬送のフリーレン第二クール ・この作品がずば抜けてた ・前半と違い、だいぶバトル路線の後半 ・フリーレンってちゃんと強いんだね ・シュタルクの出番が少なかったのがちょいショックだったかな ・単体で評価記事書くかも ・魔法少女にあこがれて ・ただの魔法少女モノじゃねぇぞ…! ・作者は嗜虐のなんたるかをしっかり分かってる ・やりたいことが明確化されているのが良い ・アズール以外の覚醒回もいずれ見たい ・覚醒というのは、ナニのことなんですけど ・弱キャラ友崎くん2期 ・みみみ

        • 2023冬アニメ感想

          アンデッドアンラック第1クール ・漫画読んでて、ついにアニメ化! 面白い! ・声優がこんなジャストマッチなことあるかってぐらい合ってる ・ただ恐ろしいことに、ここからさらに面白くなっていくという事実 ・個人的にはサマー戦が好きなのですが、ギリギリそこまでいかないっぽい。残念 Dr.STONE3期第2クール ・宝島編はやっぱ面白いよなぁ ・最小二乗法で4秒を叩き出す千空が見れて満足 ・アニオリも完璧 ・けどやっぱ、小林裕介さんの演技が素敵 葬送のフリーレン第1クール ・ほの

        【ネタバレあり】Thisコミュニケーション感想

          水星の魔女【感想】

          2023年もすでに一ヶ月を切ってしまい、焦りぎみに遅ばせながら水星の魔女を視聴。 私はガンダムシリーズにちゃんと触れるのが初めてなので、不安感も混じりつつ完走した次第。 なんとなくウテナ感があるとの話を聞いていたので、楽しめるかなと思ってはいましたが、想像以上でした。 語れば多くなるので、とりあえず三つにしぼって良かった点を書きます。 ・構成 ・キャラの扱い方 ・命を削りながら戦う女の子 まずなんといっても構成が素晴らしかったです。 始まりはスレッタの入学。からの決闘。花

          水星の魔女【感想】

          Afterglow解散について真面目に考える

          MyGO!!!!!という新規バンドが追加され、しずしずと、だがしかし盛り上がってる感じのバンドリ! ガールズバンドパーティー!(ガルパ)。 現在総数8バンド40名。ほぼ確定で近くもう一バンドが追加されるという状況。 そのなかでもとりわけ目が離せないバンドがあります。 『Afterglow』 何故なら、このバンドは最も解散が示唆されているから。 なので今回は、それがストーリーを盛り上げるためのマクガフィン的な役割なのか、それともマジ気で解散するつもりなのかを予想していこうと思

          Afterglow解散について真面目に考える

          進撃の巨人 Final 感想

          漫画完結から約二年半。終わる終わる詐欺をかましていたアニメ版もついに完結! あまり長かったという印象はないけれど。 Finalの大目標はエレンを止めること。全員にきっちり見せ場が用意されていて、流石の手腕だなと感服。 私としてはライナーが頑張っているだけで五百億満点を上げたいのですが、それをぐっと抑えて内容の感想をば。 とはいえ言いたいことは、おおむね一つに集約されてですね、それは何かというと、 「決定論かぁ……」です。 作中でエレンの言った「自由の奴隷」という言葉が、全

          進撃の巨人 Final 感想

          2023年 夏アニメ 感想

          『ライザのアトリエ』 ・太ももが過ぎる。 ・起承転結がしっかりとしていて、ゲームへの導入用と見ればそれなりに良かったのではないかなと。ゲーム未プレイ勢ですが。 『アンデッドガール・マーダーファルス』 ・怪物×ミステリー ・日本であれやこれやするのかと思ったら、鬼のような早さで海外へ出たな。 ・吸血鬼とか人狼とかの問題を解決。 ・個人的に津軽の戦闘描写がもっと欲しかったなという感じ。 ・面白くはあるが、あまりハマらなかった。 『Helck 第1クール』 ・まだ世間に見つかっ

          2023年 夏アニメ 感想

          『アリスとテレスのまぼろし工場』監督:岡田麿里【感想】

          開始して五分も経たずに押しつけられるのは、あるいは思い知らされるのは『難解さ』だろう。 突如、製鉄炉が爆発したかと思えば、空が大きく割れ、声高に見伏市(今作の舞台)に閉じ込められたと叫ぶ人がいる。 しかし主人公である菊入正宗と、友達三人は━━否、町の人はみな、特に気にする素振りも見せずに生活する。 ━━なんてったって、爆発のシーンから、説明もなしに時間が数年あるいは数十年飛んでいた。 後で理由は明かされるので問題はないのだが、やはり疑問符は浮かんでしまう。 なんにせよ、最初

          『アリスとテレスのまぼろし工場』監督:岡田麿里【感想】

          『バスタブで暮らす』四季 大雅【感想】

          やはり最初に目につくのはタイトルだろう。バスタブで暮らす? 何かのメタファーか? と。 本をめくればびっくり。ガチのマジで主人公である磯原めだかはバスタブで暮らしていた。 もっとも、最初からそういう習慣があったわけではない。彼女は少しだけ『ずれている』色はあったが、バスタブで暮らすほどのものではなかった。 しかし、彼女は就職というものに━━殺されてしまう。有体に言えば、パワハラだ。 そんな非情な社会に揉まれて、ついに彼女はバスタブに籠ることになった……ならざるを得なかった。

          『バスタブで暮らす』四季 大雅【感想】