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2024/7/15~7/19の米国株投資の振り返り
*基本無料。後半の個別銘柄・信用取引ポジションはペイウォールあり。
2024/7/15~7/19の振り返り
今週の米国株指数はS&P500-1.97%、NASDAQ-3.65%と大きく下落。
特にNASDAQは週足での6週連続の上昇が止まりました。
7/13(土)に起きたトランプ前大統領への銃撃事件を受け、大統領選でトランプ候補が再選されるとの期待が高まり、規制緩和に対する期待などから7/15(月)から米国株市場は上昇してスタート。
7/16(火)の米小売売上高が市場予想を上回り、景気後退を回避しつつインフレを抑制するソフトランディングへの期待が高まりました。
しかし、先週のFRBの利下げ準備ととれるパウエル議長の議会証言からリセッションのリスクが見え隠れする中、7/17(水)にNVDAをはじめとする半導体銘柄の下落によって指数が弱含みました。
この流れは週後半も持続し、特に7/19(金)にはCRWDのソフトウェアアップデートに伴うWindows PCの障害によって世界中の企業の経済活動に影響が出たことを受けて、指数は下落して週を終えました。
NVDAの株価は今週8.75%もの下落となり、117.93ドルで引けました。
これは6月上旬以来の最低水準です。
まだ50日移動平均線を上回っていますが、このままAI・半導体銘柄のリーダーであるNVDAが下落し続ければ、テクノロジーセクター全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
先週に比べて米国株市場の不透明感がより強まっています。
VIX指数は16.53まで急上昇し、週間では3月2023年以来の最大の増加となりました。
10年米国債利回りは、水曜日に4カ月ぶりの低水準に達した後、5ベーシスポイント上昇して4.24%となりました。
銅先物は8.25%急落し、過去2年間で最悪のパフォーマンスとなりました。
経済の先行指標とされる銅価格の下落は経済の減速や景気後退の前兆である可能性があります。
来週のテーマ
経済指標ではGDP速報値、個人消費支出、PCEに注目。
第2四半期決算では、TSLA、GOOGの決算(7/23)に注目。
GOOGのデータセンターの収益が市場期待を大きく上回ることができるかに注目したいです。
NASDAQは今週の下落によって、21日移動平均線を割り込み、50日移動平均線を1.7%上回るのみとなっており、50日移動平均線がサポートとして機能するかについても不透明です。
7/19のCRWDによるIT障害の影響を引きずり、来週も市場全体の調整が進むリスクは十分にあります。
またトランプ候補の「FRBは大統領選前に利下げすべきではない」との発言があるように、FRBに求められる政治的中立性を考慮すると市場が織り込んでいるほど9月利下げも確実ではないと考えられます。
このように米国株市場を取り巻く環境は不透明感を強めています。
来週以降の市場の動きを慎重に見守りたい状況です。
運用成績
評価額 115,321,917円
前週比 -1,571,384円 (-1.3%)
年初来 +20,615,162円 (+21.8%)
ポートフォリオ
米国株 24% (VTI 86.3%,個別株 13.7%)
キャッシュ 76%(米ドル)
NISA枠のVTI連動投資信託: 2,327,130円/ 損益: +269,979円(+13.1%)
(5月~月額40万円積み立て)
週の真ん中の指数が下落した時点で指数ETFのポジションをさらに減らしました。
キャッシュ比率はさらに高まり76%。
大半を米ドルMMFに切り替えて年利4.7%で運用中。
指数の下落、米ドルの下落が重なり、ポートフォリオはマイナスですが、この程度の被害なら上手く回避できた方かなと思っています。
当面はキャッシュポジション高めで行くしかないと思っています。
今後の方針
先週からリセッションへの警戒でガードを固めていましたが、今週はNASDAQが久しぶりに週足で下落するなど変調をきたし始めていると考えています。
S&P500の売り抜け日(Distribution Days)は5日と調整入りが起こってもおかしくない水準で推移しています。
指数ETFを半分程度利益確定し、キャッシュ比率をさらに高めて様子見の方針です。
政治的中立性という縛りがある中、FRBが9月利下げでリセッションを回避するシナリオが実現できるのか?
私はそのシナリオに賭ける投資戦略は取りません。(リスクリワードが悪いので。*後半部分でさらに詳細に説明します。)
投資方針は以下の通り。
・キャッシュポジションをさらに高めた状態で様子見。
・ベースとなる指数ETFは現時点では一部分のみホールド継続。
・キャッシュはMMFで運用。9-10月の調整局面で投入予定。
米国株の調整局面入りが気になるところですが、ディストリビューションデーなどのオニール流の指標をチェックして備えましょう。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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