浅生鴨

たいていのことは苦手です。

浅生鴨

たいていのことは苦手です。

メンバーシップに加入する

ベーシックプランにご参加いただくと、定期購読マガジン『短篇Z』と『いつか見た色』の両方が見られるようになっています。掲示板や特典記事は、いずれおいおい活用できたらいいなと思っています。

  • ベーシック

    ¥1,000 / 月
    初月無料

マガジン

  • いつか見た色

    短篇小説を連載しているものとは別に、日々あれこれ考えた随想的小文を書き連ねるマガジンです。たぶん週に一回程度(月に四〜六回ほど)、書ける範囲で更新していきます。『短篇三〇〇』のような癖のある文章はちょっと苦手だなという方も、こちらはもしかしたら気軽に読めるかも知れませんし、やっぱり読みづらいかも知れません。

  • 浅生鴨の短編Z

    月に二本の短編を掲載します。一篇ずつでも購入できますが、マガジンをご購読いただくと、ほんの少し割引になります。あとコメントは励みになります。誤字脱字の指摘も喜んで!(あまり喜ばない) 過去のマガジン『短編三〇〇』をまとめた 第一集『すべては一度きり』 https://amzn.to/3MSgEOq 第二集『たった二分の楽園』 https://amzn.to/3P7uTRi 第三集『三万年後に朝食を』 https://amzn.to/4e0cf9X 発売中。 第四集も準備中!!

  • 浅生鴨の『ラブレター』制作日誌

    幡野広志さんの著書『ラブレター』を制作する日々の記録です。

ウィジェット

  • 商品画像

    ラブレター: 写真家が妻と息子へ贈った48通の手紙

    幡野広志
  • 商品画像

    What's on Your Mind, Tora-Chan? 寅ちゃんはなに考えてるの? (ネコノス)

    寅次郎
  • 商品画像

    終わりなき不在 (ネコノス文庫)

    佐川 恭一
  • 商品画像

    ねこラジオ (ネコノス文庫 キ 1-3)

    北野勇作
  • 商品画像

    ありふれた金庫 (ネコノス文庫 キ 1-1)

    北野勇作
  • 商品画像

    ラブレター: 写真家が妻と息子へ贈った48通の手紙

    幡野広志
  • 商品画像

    What's on Your Mind, Tora-Chan? 寅ちゃんはなに考えてるの? (ネコノス)

    寅次郎
  • 商品画像

    終わりなき不在 (ネコノス文庫)

    佐川 恭一
  • 商品画像

    ねこラジオ (ネコノス文庫 キ 1-3)

    北野勇作
  • 商品画像

    ありふれた金庫 (ネコノス文庫 キ 1-1)

    北野勇作

最近の記事

本来、民主主義と資本主義は相性の悪いもので、資本主義を極限まで突き詰めれば奴隷制度になる。民主国家が担うべき機能の一つは、放置すれば肥大する資本主義を法によって抑え、民主主義との整合性を保つことだが、本邦政府はそのあたりを放棄しているらしく、すでに民主主義は寂滅しようとしている。

    • ふいに思い出したんだけど、2007年に年金記録ミスが発覚したときに「最後の一人まできちんと調べてお支払いします」って言ってたあれ、ちゃんと支払われたのかな? 最後の一人って誰だったんだろう。

      • だから、言葉は音なんだってば。文章は歌なんだってば。音程とリズムを変えられたら別の曲になっちゃうじゃん。なんでわかってもらえないかな〜。

        • 自然科学でも社会理論でも、これまで長く積み重ねられてきた議論や検証といった歴史的な経緯がある。そうした経緯をきちんと踏まえた専門家どうしが意見を戦わせているなら、どちらの論も一考の価値はある。専門性とはそういうもの。非専門家がどれほど論を並べても、それは素人の「自説」に過ぎない。

        本来、民主主義と資本主義は相性の悪いもので、資本主義を極限まで突き詰めれば奴隷制度になる。民主国家が担うべき機能の一つは、放置すれば肥大する資本主義を法によって抑え、民主主義との整合性を保つことだが、本邦政府はそのあたりを放棄しているらしく、すでに民主主義は寂滅しようとしている。

        • ふいに思い出したんだけど、2007年に年金記録ミスが発覚したときに「最後の一人まできちんと調べてお支払いします」って言ってたあれ、ちゃんと支払われたのかな? 最後の一人って誰だったんだろう。

        • だから、言葉は音なんだってば。文章は歌なんだってば。音程とリズムを変えられたら別の曲になっちゃうじゃん。なんでわかってもらえないかな〜。

        • 自然科学でも社会理論でも、これまで長く積み重ねられてきた議論や検証といった歴史的な経緯がある。そうした経緯をきちんと踏まえた専門家どうしが意見を戦わせているなら、どちらの論も一考の価値はある。専門性とはそういうもの。非専門家がどれほど論を並べても、それは素人の「自説」に過ぎない。

        マガジン

        • いつか見た色
          初月無料 ¥480 / 月
        • 浅生鴨の短編Z
          初月無料 ¥640 / 月
        • 浅生鴨の『ラブレター』制作日誌
          8本

        メンバーシップ

        • 短編Zはじまりました。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ただのコピー&ペースト

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 最近のお仕事

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 二つのこと

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 短編Zはじまりました。

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • ただのコピー&ペースト

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 最近のお仕事

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 二つのこと

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        メンバー特典記事

          短編三〇〇のその先に

          定期購読マガジン『浅生鴨の短編三〇〇』の購読者、およびメンバーシップ『名前はまだない。』のメンバーに向けたお知らせです。返金はできませんので、うっかり購入しないでください。いや、してもいいけど。むしろうっかりしちゃって欲しいけど。

          短編三〇〇のその先に

        記事

          高価買取

           僕は普段から愚にもつかぬことばかり考えているが、街へ出ればいろいろなものが目に飛び込んでくるから、より一層どうでもいいことを考えてしまう。

          高価買取

          乗車

           ノルマを達成した記念ともあって営業部の飲み会はいつも以上に盛り上がり、ほろ酔い気分で店を出たのは深夜近かった。もう終電は終わっている。 「みんなはどうやって帰る?」  輪になった部下たちを見回しながら聞いたのは二課長の古庄だ。 「なんなら朝までカラオケでもいいぞ。歌うか」  そう言ってから、何がおかしいのか古庄はぐぐぐと一人で笑った。  「俺は帰るよ。車だから」  甲斐寺がひょいと手を上げた。  酒を飲まない甲斐寺が、こうした飲み会に最後まで付き合うのは珍しかったが、今回の

          大人の嗜み

           海岸線に沿って伸びる道は、右へ左へと弧を描いたあと、半島の陰に消えている。  小高い山の上に広がった青い空は、群れるような雲を揺蕩わせて、まもなく終わる夏に別れを告げているようだった。  海の反対側は防風林になっている。道に沿ってどこまでも続く松林は、強い海風に抗いながら枝を広げ、その奥にあるはずの小さな集落を視界から完全に消している。ただ風の音と波の音が混ざり合うだけで、ここには時間などないように思われた。  ドドドドッド。  腹に響くほどの重低音の唸りがどこからともな

          大人の嗜み

          なぜか紹介していただけるらしい。ありがたい。かたじけのうござる。ものども! 聴け、聴くのじゃ!! https://twitter.com/pistjam1978/status/1838760461560615156

          なぜか紹介していただけるらしい。ありがたい。かたじけのうござる。ものども! 聴け、聴くのじゃ!! https://twitter.com/pistjam1978/status/1838760461560615156

          代行

           焼き鳥の香りが鼻に届くと、長谷川の腹が音を立てた。  駐車場へ向かう足を止めて振り返る。ついさっきまで赤く燃えていた夕空は、もう夜に追いやられようとしていた。その空の下で赤い提灯がいくつか灯り始めている。 「ふむ」  ほんの少しばかり考え込むような顔をしたが、長谷川の心はとうに定まっていた。踵を返して駅前の小径へ歩を進める。  半町にも満たない道の両側に数えるほどの飲食店が軒を並べているだけなので、さすがにこれを繁華街と呼ぶのには語弊があるが、給料日あとの金曜だからなのだろ

          ラーメンは恐ろしい食べものである。中性脂肪がどうのこうのだとか血糖値がどうのこうのだとか、そんなのは関係ない。とにかくラーメンを食べたら死ぬ。今まで一度でもラーメンを食べたことのある人は、必ずいつか死ぬことになる。遅くとも100年以内には確実に死ぬ。

          ラーメンは恐ろしい食べものである。中性脂肪がどうのこうのだとか血糖値がどうのこうのだとか、そんなのは関係ない。とにかくラーメンを食べたら死ぬ。今まで一度でもラーメンを食べたことのある人は、必ずいつか死ぬことになる。遅くとも100年以内には確実に死ぬ。

          負けられない戦い

           絶対に負けられない戦いがある。  これはたしか、サッカーのワールドカップを放送したテレビ局が宣伝に使った惹句だったように記憶している。けれども、サッカーは絶対に負けられないものではない。もちろん勝つに越したことはないし、選手も応援する者も勝ちたいと強く願うが、スポーツなのだから勝ち負けがある。絶対に負けられないのなら優勝しかないが、残念ながら本邦の代表チームは優勝していない。負けているのだ。絶対ではないのだ。  絶対に負けられない戦いとはそんなものじゃない。ではそれはいった

          負けられない戦い

          「氷河期世代」って不思議な言葉だなと思う。90年代初頭の、不景気で企業があまり雇用しなかった時期に就職活動を行っていた世代を指すそうだから、どうやら僕もそこに含まれるようだ。だがしかし。「氷河期」がよくわからない。寒さ関係ないやろ。なにが氷河なのか。いわゆる「冷え込み」ってこと?

          「氷河期世代」って不思議な言葉だなと思う。90年代初頭の、不景気で企業があまり雇用しなかった時期に就職活動を行っていた世代を指すそうだから、どうやら僕もそこに含まれるようだ。だがしかし。「氷河期」がよくわからない。寒さ関係ないやろ。なにが氷河なのか。いわゆる「冷え込み」ってこと?

          増やす人と減らす人

           ものづくりにはいろいろなやり方があって、どれが正解というわけでもなく、それぞれのつくり手が、それぞれ自分に合ったやり方で、つくるものに向いているやり方でつくればいいだけのことである。  僕はどちらかと言えば、つくりながら増やしていくよりも減らしていくことを好むので、小説やらエッセイなどの文章も、広告やテレビ番組といった映像でも、どんどん削っていくことが多い。  ときおり演出を担当している美術番組では、もちろんまず美術館に足を運んで、どんな番組にしようかと考えるわけだが、この

          増やす人と減らす人

          間違われた男

           電話のベルが鳴った。事務所の固定電話である。書き物にせよ映像や音楽の制作にせよ、何かに集中していると僕は電話が鳴っていることにさえ気づかないのだけれども、たまたま手を止めて大きく伸びをしているタイミングだったから気づいたのだ。電話は鳴り続けているが事務所には僕以外に誰もいない。さてどうしよう。少し迷ったものの、いつもなら出ない電話になぜか出てしまった。

          間違われた男

          #ハートネットTV #8月31日の夜に。 始まってます。

          #ハートネットTV #8月31日の夜に。 始まってます。

          躓いた女

           見上げるようにそびえ立つガラス張りのビルは、雨がやんだばかりの雲間から射す陽を受けて眩しいくらいに輝いていた。那津子は広々としたホールを抜けて外に出た。暑い。  ふうと大きくため息を吐いたのは暑さのせいだけではなかった。どうしよう。足に力が入らず、うっかり気を抜けば膝が折れてしまいそうになる。乾き切った喉の奥にはヒリヒリとした感覚があった。ビルから一歩離れたところで那津子はぼんやりと足元を見つめた。濃いベージュ色のビットローファーが小さな水溜まりに入りかけている。  目尻か

          躓いた女