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ワクチン接種体験記(1回目)
ついにワクチンを接種しました。地元自治体の集団接種でファイザーです。
当日の流れ当日午後3時過ぎ。会場に着くとまずは受付。予診票と接種券を提示し、ピッと検温されます。続いて、なぜかもう一度受け付け。ここでは身分証名書を出します。そのあと医師との問診です。以前の予防接種等で、アレルギー症状があったかの確認が中心で、それによって接種後の待機時間が決まります。自分はアレルギー体質ではないので、15分に
ワクチンをめぐる希望と不安
いよいよ日本でもワクチン接種が本格的にはじまりました。当初の遅れを取り戻すべく、大規模会場を設置するなど思いのほか順調に接種は進んでいるようです。
そんななか言われはじめたのが、ワクチンの安全性です。すでに、本ブログでも紹介してきましたが、コロナワクチンの有効性はとても高く、とりわけ日本で接種されているmRNA型ワクチンの効果は、インフルエンザワクチンとは比べものにならないレベルです。
一方で
コロナワクチン:世界のワクチン開発は?(3) 不活化ワクチン
イスラエル、イギリス、アメリカとワクチン接種が進む国では、経済正常化の動きが加速つつあります。これらの国で使われているのは、ファイザー製、モデルナ製の mRNAタイプ、アストラゼネカ製、ジョンソン・エンド・ジョンソン製のウィルスベクター型ワクチンですが、世界全体の感染抑制を考慮に入れれば、第3のワクチンである不活化ワクチンの存在を見逃せません。「第3」とは言いましたが、不活化ワクチンはインフルエン
もっとみるコロナワクチン:世界のワクチン開発は?(2) ウィルスベクタータイプ
mRNAタイプのワクチンの影に隠れて、今ひとつ脚光が当たらないのが、ウィルスベクタータイプのワクチンです。ウィルスベクター型とは、別のウィルスを無害化して用いるものです。イギリスに本拠地を置くスウェーデンとの多国籍企業アストラゼネカ製、アメリカ大手製薬のジョンソンエンドジョンソン製、それにロシア製ワクチンのスプートニクVがそれにあたります。スプートニクは液体輸送時にはマイナス18度の冷凍管理を必要
もっとみるコロナワクチン:世界のワクチン開発は?(1) mRNAタイプ
イスラエル、イギリス、アメリカと各国でワクチン接種が進んでいます。それとともに、酷かった感染が収束に向かっています。そこで数回にわけて、これまで開発・承認・使用されてきたワクチンをタイプ別に紹介したいと思います。1回目の今日は、日本でも承認されているファイザー製が用いているメッセンジャーRNA(以下、mRNA)タイプについてまとめてみます。
ファイザー・ビオンテック製アメリカ製薬大手ファイザー社
コロナウィルス:消毒はすべき?
4月5日付アメリカ疾病予防管理センター(以下、CDC)発行のレポートによると、机やドアノブなどに付着したウィルスを媒介とするコロナ間接接触感染の可能性は、0.01%と予想外に低い数字となっています。そして、手指消毒が感染対策として有効であるとする一方、机等の付着ウィルスの消毒には、過敏になる必要はないと記されています。これを鵜呑みにして良いのでしょうか。
消毒をめぐる論争このレポートを受けて、ア
コロナワクチン Vs. 変異種の闘い
関西を中心にイギリス型変異種が猛威を振るい始めた現在の日本ですが、従来型よりも感染力が強いといわれる変異種に、ワクチンは効くのでしょうか。4月24日付のニューヨークタイムズ紙に、ワクチンに関する疑問に答える記事が掲載されています。("How Good Are the Vaccines at Protecting Us From the Coronavirus?" New York Times, l
もっとみるコロナウィルス:ブレークスルー感染って?
日本でも少しずつ進みはじめたコロナワクチン接種ですが、2度の接種後に感染するブレークスルー感染が、少数ですが報告されています。専門家によれば、きわめて珍しいとのことではありますが、4月10日付のアメリカの文芸誌『ニューヨーカー』では、スタッフライターのマシャ・ゲセンが、自らのブレークスルー感染を報告する記事を書いています。
簡単にまとめてみましょう。
家庭内感染ゲセンはシティで、ガールフレンド
コロナウィルスは空気感染するという説
2021年4月15日付の医学ジャーナル『ランセット』誌で、コロナウィルスが空気感染する10の科学的根拠を示すコメントが発表されています。
概要は以下の通りです。
1.介護施設、コンサート等室内イベント、クルーズ船等で起きてきたクラスター感染は、病源者から比較的離れた距離の人にもウィルスを広めてきた。
2.隔離用ホテル等で、直接接することのなかった人にも感染が広まった。
3.咳込むなどの症