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加美町の観光資源を活用した親子ワーケーション&VR制作体験ツアーで生まれたセレンディピティ

宮城県の北西部に位置する加美町(かみまち)。シンボルとなる薬萊山(やくらいさん)がそびえたつ自然豊かなこの町で、この秋、親子ワーケーション&デジタル体験の無料モニターツアーを開催しました。

この取り組みは、観光庁 「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」により、近畿日本ツーリスト株式会社が無料モニターツアーを主催し、私たちAsMamaが子育て世帯へのプロモーションおよび親子ワーケーションの促進を、そしてスマートワーク株式会社が360度カメラを用いたVR制作のデジタル体験コンテンツを担い、3社が協働して、2022年10月15日から2泊3日のツアーとして実施したものです。

モニターツアーは小学生の子どもを持つ親子を参加対象とし、仙台市を中心とする宮城県内で10年にわたり地域や活動団体と連携した共助コミュニティづくりに取り組んできたAsMama認定・地域サポーター「シェア・コンシェルジュ」たちとの連携によるクチコミ(リファラル)・対面・SNSなど、幅広いマルチチャネルでプロモーションを行いました。

ツアーに先立ち、9月19日には商業施設「ブランチ仙台」内の郊外型まちづくり支援拠点「まちづくりスポット仙台(通称まちスポ仙台)」にてAsMamaが説明会を開催。

ツアーの趣旨や目的の理解を深めるのはもちろんのこと、参加する親子同士、そして参加者と主催・運営企業が顔を合わせて交流し、事前に親睦を深めることでツアー中の円滑なコミュニケーションや活発なモニター意見発出につながるようなコンテンツや雰囲気づくりを提供しました。

スマートワーク(株)吉田社長からVR制作体験の説明を受ける参加者たち

説明会の後すぐに、参加者が主体的にオンラインでもグループを作成し、ツアー参加前から参加者同士のコミュニケーションが活発化するなど、地域コミュニティ・愛着形成にも寄与することができました。

モニターツアーは8世帯定員に対し予約ベースでは満席!1世帯が体調不良により参加いただけなかったものの、7世帯20名以上の参加となりました。

当日は、仙台駅に集合して近畿日本ツーリスト(株)のバスツアーで参加するご家族と、自家用車で現地集合したご家族が加美町で合流。

ツアー日程は天候にも恵まれました
バスでは360度カメラの貸出と使い方のレクチャーも
SNSのリール動画でも加美の魅力を発信

ツアー1日目は、大崎耕土「蝉堰(せみせき)」散策、古民家を改修した蕎麦処「滝庭の関駒庄」で昼食、地元の酒蔵「中勇酒造」見学、「KAMI ARTS FESTA」見学、やくらいエリア散策、地元食材をふんだんに使用した「レストランぶな林」での夕食と、一般的に人気の観光スポットとは一味も二味も違う加美町の魅力を体感!

翌日のVR制作体験の素材となる撮影を行いながらのツアー。「まるでYouTuberになったみたい!」と子どもたちも大はしゃぎ。親も子も、滅多に触ることのできない360度カメラを借りて、加美の自然やグルメを体験しながら、撮影も楽しみました。

大崎耕土「蝉堰(せみせき)」
蕎麦処「滝庭の関駒庄」
地元の酒蔵「中勇酒造」
見学しながら酒造りの工程を説明いただきました
Kami arts festa まちの芸術祭
夕食は地元食材を堪能できる「レストランぶな林」にて

宿泊場所は、廃校をリノベーションした「中新田交流センター」。Wi-Fi完備で、夜には部屋でリモートワークを仕事をする参加者も。子どもも仕事も大事だから、両立を実現するワーケーションは新たな選択肢となりそうです。

2日めは、加美町の伝統野菜・小瀬菜大根の収穫体験からスタート。皆さまがご存じの普通の大根とは異なり「葉」を食す小瀬菜大根。チャーハンやのり巻きにした調理方法を試食とともに教えていただいてから、いよいよ畑へ!初めて目にする野菜に、子どもも大人も真剣なまなざしです。

小瀬菜大根は「葉」がメイン!収穫後ナマでもかじってみました
子どもたちも大喜び!ツアー以外でも参加可能な小瀬菜大根の収穫体験

林泉館周辺のビニールハウス内で地元食材のお弁当をいただいたあとは、
ツアー中に各世帯が360度カメラで撮影したデータを用いたVR制作、デジタル体験キャンプのはじまり!

昼食会場となったビニールハウス
宿泊・デジタル体験キャンプ会場「中新田交流センター」
(株)クレコ・ラボ興津様の指導のもとVR制作を体験する親子

デジタル体験キャンプでは、加美町の猪股町長もお顔を出してくださいました。町長の趣味は、なんと弾き語り。シンガー・ソング・メイヤーを名乗り、町長作詞作曲のオリジナルソング「ルート347」の演奏が始まった途端、子どもたちが大集合!

2日めの最後は、加美町食堂ピッチョーネさんが「中新田交流センター」に出張に来て振舞っていただいたディナーコースを堪能。そのお味に惚れ込んで、さっそくお店のInstagramをフォローする参加者も。

加美町食堂ピッチョーネさんによる「中新田交流センター」での出張ディナー

ツアー3日めは月曜日・平日だったため、一部参加者は2日め夕食までの参加となりましたが、3日めまで参加いただいたご家族はボルダリングなどのアクティビティを体験しました。

3日めに参加できなかったご家族も、加美町のボルダリングやカヌー、サイクリングなどのアクティビティの体験券を選ばせていただき「すっかり加美町のファンに。また来たい」「同じ県内にいても知らない魅力がたくさん」「食べ物も美味しい。早くもう一度来たい」などの声があがりました。

また、ツアー参加中に転んでしまったお子さまに対して看護士資格を持つ他の保護者の方が応急処置や手当をしてくださったり、きょうだいの子どもたちに手が足りないとき他の保護者の方がサポートをしてくださったり、参加者同士の頼りあい・共助が生まれるシーンも。

AsMamaが運営する、顔見知り同士の送迎・託児の頼りあいアプリ「子育てシェア」や手渡しでの私物の貸し借りアプリ「ロキャピ」への質問や、今後は地域サポーター「シェア・コンシェルジュ」になってこういった企画を一緒に取り組みたい、という声もいただきました。

仕事も子育てもどちらも大事にできる、週末親子ワーケーションという選択。その土地・地域の観光資源を活用した唯一無二の体験

地域コミュニティを活用したモニターツアーだからこそ、参加者同士の交流や親睦が生まれたり、他の参加者様がいることでの体験や子どもたちの成長・違う一面が見れたり、自分たちで探す観光や食とは異なる体験ができたり、セレンディピティ(※)がありました。

※セレンディピティ(serendipity)とは
素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

Wikipediaより引用

AsMamaでは、今後も長野県小布施町や静岡県三島市での親子ワーケーションのプロモーションを予定しています。子育て世帯に喜ばれ、共助コミュニティが生まれ、関係人口の創出の支援にもなる運営を目指してまいります。

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