アラサー男子が選ぶ、懐かしいゲームBGM名曲10選
・前書き
僕は音楽が好きです。音楽の力を真剣に信じています。もし、耳が聞こえなくなったら音楽がなくなる日常に絶望するだろうし、アニメも映画もゲームも面白くなくなるでしょう。日本のバンドサウンドも良いし、アニメや映画のサウンドトラックも好きです。そして、ゲーム音楽もしかり。
ということで、今日は29歳アラサーの僕が、昔遊んだ懐かしいゲーム音楽を勝手に紹介します。あくまでアラサーが遊んだ範囲での選曲になるので範囲やジャンルは絞られます。
それでも
「懐かしい!」
「好き!」
「ワクワクする!」
そんな気持ちを思い起こせることを願っています。
ゲームをしたことがない皆さんも聞いてみて下さい。そして、気に入ればゲームを手に取ってみて下さい。今は任天堂でもSonyでも過去ゲームをダウンロードして遊べるようにしているので、比較的手に入れやすいはずです。
それでは、行きましょうか。
ゲームBGM名曲10選
1. とげとげタルめいろ
作曲:David Wise 出典:ドンキーコング2(1995年発売)
言わずと知れた名曲中の名曲。神秘さの中に不穏さと寂寥感を湛えた非常にエモーショナルな楽曲。ずっと聞いているだけですっと何かが抜けていくような透明感と浄化能力があります。
ぜひ、実際のゲームでこの不安感、ドキドキ感、そして中毒感を感じてみて下さい。ただし、ドンキーコングシリーズ(レア社)の難易度はかなり高め。アクションゲームが苦手な人は大量のゴリラたちを失ってしまうこと請け合い。
2. ゲルドの谷
作曲:近藤浩治 出典:ゼルダの伝説 時のオカリナ(1998年発売)
ゼルダ曲には珍しいフラメンコのような曲調。非常に渋い。そして、カッコいい。今回はアレンジ版を載せました。原曲も良いのですが、これはこれで壮大さがあるので好き。
砂漠の荒涼感、ごつごつとした岩肌。そして、ニワトリをもって飛び込む崖。いろいろな思い出が蘇ります。
3. アスレチック
作曲:近藤 浩治 出典:ヨッシーアイランド(1995年発売)
めちゃくちゃ可愛い曲。ヨッシーが好きになったのは確実にこのヨッシーアイランド。ラグタイムのような跳ねるリズムで軽快に、そしてテンポよく曲が進行していきます。
アスレチックステージは落ちるチクワに、動くリフトに、泣き叫ぶ赤ん坊(それを必死に追いかけるヨッシー)という記憶が濃いので、ちっとも軽快にはいかないのですが。
4. ラストバトル(VS ライバル)
作曲:増田順一 出典:ポケットモンスター赤・緑(1996年発売)
超絶シンプルな和音なのにこの迫力。
ゲームボーイで発売されてから今に至るまであらゆる世代で愛されてきたポケモンの初代BGMのラストバトルを飾るのがこの楽曲。ともに成長してきたグリーン(ライバル)がラスボスという流れも秀逸ですが、何よりこの下手すると不協和音にもなりかねない戦闘曲が印象的です。
強敵を目の前にした緊迫感、臨場感、これを取ったらチャンピオンという手に汗握るひと時が蘇ります。
(耳にタコが出来るほど周回する時には、もはや雑魚にしかならないのは黎明期ポケモンのお約束)
5. デデデ大王のテーマ
作曲:石川淳 出典:星のカービィ スーパーデラックス(1996年発売)
名曲ぞろいのカービィの中で初代から存在し、圧倒的存在感を放つ曲。
デデデ大王といえば最弱のラスボスの名に恥じない雑魚ぶりを毎度見せてくれる愛嬌のある敵役なのですが、そのテーマが否応なしににカッコいい。どうしてこんなにカッコいいのか。
それも含めて許せてしまうのがデデデ大王たるゆえんか。
ただし、マルクとゼロ。てめーらはダメだ(トラウマ的に)
6. 戦艦ハルバード 艦内
作曲:石川淳 出典:星のカービィ スーパーデラックス(1996年発売)
ふたたびカービィから選曲。いやー、カービィは名曲が多すぎて選びきれないですね。曲としての「戦艦ハルバード」は甲板とこの艦内の2パターンがあります。どちらもカッコよくて、どちらも好きなので悩みました。しかし、決定的だったのはイントロです。
デァンデァン↑ デァンデァン↑
デァンデァン↓ デァンデァン↑
第一印象って大切!
7. Fighting of the Spirit
作曲:田村信二 出典:テイルズオブファンタジア(1995年発売)
テンションが上がる曲No.1
この曲を聴きたいがためにあえて寄らなくとも良い闘技場へいそいそと通いガルフビースト(ボス)と遊んでいました。本当はPS版音源が一番好きなのですが、ここでは聞いてもらうことを優先しています。
最初から勝手に身体がリズムを刻むようなノリのいいメロディーにどこか緊張感が漂う音。戦闘意欲を掻き立ててくれます。
特に好きなのは1:10~ パーカッションが入って、リズムよく跳ねていくサビ。思わずメインキャラ/クレスの秘奥義「冥空斬翔剣」を放ちたくなります。
8. ビッグブリッヂの死闘
作曲:植松伸夫 出典:ファイナルファンタジーⅤ(1992年発売)
これも言わずと知れた名曲中の名曲。
カッコいい。その一言に尽きます。特にベースラインがたまりません。これは有名すぎるくらいなので、説明はいりませんね。聞いてみましょう。
9. 風の憧憬
作曲:光田康典 出典:クロノトリガー(1995年発売)
ノスタルジーと言えばこれ。
ごめんなさい、正直に申し上げますがクロノトリガーやったことないんです。それで、この選曲に入ってくるのは「詐欺だ!」と声を荒げる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そんなことは関係ない。
いや、逆に言うとゲームをやったことのない人が聞いても、良い曲だと思うくらい良い曲なんです。これは全く素晴らしいことです。ゲーム音楽がゲームを離れて人の心を打つ。それでいいではありませんか(真顔)
10. Gate of Steiner
作曲:阿保剛 出典:Steins;Gate(2009年発売)
2009年という比較的新しい年に発売されたSteins;Gateのメインテーマ。
クリアした後に聞くとすべての音とシナリオが繋がる。
3分44秒の中に、シナリオ始まりから終わりまでのすべての感情と抑揚と場面転換が詰まっています。これはゲームそもそものシナリオが良いので、その効果も手伝っていますが、クリアした後のテーマ曲の聞こえ方の違いに驚いたのはこれが初めてです。
もちろんクリアしなくともテーマ曲として完成度が高い。不穏、興奮、失望、悲嘆、焦心、歓喜、安心が入り混じってくる音色は見事。
番外編
公開音源が見つけられなかったものの中で、最高な曲を一部ご紹介。
1.ロックマンエグゼ メインテーマ
小学~中学時代、ハマりにハマったロックマンエグゼシリーズ。ゲームボーイアドバンスでも屈指のクオリティと音楽の良さ。この初代テーマ曲が流れると涙が出る。そのくらい良くて熱い曲。
2.塊魂 塊オンザスウィング
あの松崎しげるが圧倒的歌唱力で歌い上げるゲーム曲。とにかく元気が出る。落ち込んだ時に大音量で「ナッナ~ナナナナナッナッナッナ~」と歌っているとなんだかどうでも良くなるドーピング曲。
3.チョコボのテーマ
とにかく可愛くて、気が抜ける。チョコボが可愛いのはもちろんこのテーマ曲も間違いなく可愛い。
これは「ソロギターのしらべ」で有名な南澤大介さんが演奏していたので、聞いてみて下さい。ギター一本でも映えますね。
・あとがき
いかがだったでしょうか。素晴らしい音楽の数々。見事ですよね。ゲームをプレイしたことのある方も、そうでない方も、数々の素敵な音楽に触れてもらえたのであれば幸いです。
ただ、実は僕がこのようなゲーム音楽の素晴らしさに気づいたのは最近のことです。
僕は小学生から中学生まで、毎日のようにスーファミ、プレステ、64(ロクヨン)など、主要なゲームハードで遊んでいました。ポケモン、テイルズ、マリオ、スマブラなどゲームそのものが面白かったのは間違いありません。今でもゲームの面白さは変わらないし、むしろ、ゲームの性能も飛躍的に上がり、オンラインが当たり前となった今の方が面白さとしては優っているでしょう。
でも、社会人になってからとんとゲームが出来なくなりました。今では携帯ゲームすら面倒でインストールしていません。大人になったらゲームする体力や時間が無くなるというのは本当みたいで、今ではスポーツで身体を動かし、帰ってこうしてエッセイを書いている方が楽しいのです。
それでも、僕はゲーム音楽というものに今でも心惹かれるのです。さんざん繰り返し聞いたフレーズ。その時はあくまでそれはBGMでした。大切なのはキャラクターのレベルとステージクリアでした。
ところが、今はYouTubeからピコピコ音だったGB(ゲームボーイ)音源やSFC(スーファミ)音源は数万倍の情報をもって耳に届いてきます。
そして、そのどれを聞いても感動するのです。それが、たとえこのエッセイよりデータ量の少ない音源であっても、です。
ゲームの内容は朧気にしか覚えていませんが、音楽は鮮明に脳裏に流れてくる。口ずさめる。その明らかな差に驚きました。音楽というのは強烈に記憶に刻み付けられるみたいですね。
めちゃくちゃ難しい強制スクロールだったり、何度も全滅したボス戦の曲を聴くと今でもドキドキします。初めて高速移動が可能な乗り物や魔法を手に入れた時の音楽は心が軽やかになりますし、賑やかな街の音楽を聴くとウキウキします。
音楽と記憶は密接に結びついています。
そして、記憶と結びつくには「素晴らしい音楽」であることが十分条件なのだと思います。
何度も聞いた→素晴らしい音楽
ではなく
素晴らしい音楽→何度も聞けた
ということです。
だからこそ記憶にも深く刻み込まれ、こうして懐かしく思い返せているのでしょう。
〇
いつの時代にあっても音楽は僕のそばにありました。そして、これからも身近にあるのでしょう。
ゲームが出来なくなっても「風の憧憬」のように素晴らしいゲーム音楽に触れられることが続いていけばよいと思っています。
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