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トポロメモリーのインストから考える、「遊んでもらう」コミュニケーション

こんにちは、バンソウ宮本です。

6/22(土)、ステラタウン大宮のリトルプラネット大宮店にて、トポロメモリーの実演販売をしてきました。

なんでリトルプラネットかと言うと、「子ども向け施設にトポロメモリーは親和性高いんじゃない!?」なんてことでトポロメモリーを置いて(会場で販売して)いただいているのです。

ちなみにリトルプラネットの何がすごいって

こんなキラキラの巨大ボールプールがあったり

砂を掘ると地形がリアルタイムで変わっていくAR砂場で宝探しできたりと、とにかく見栄えが派手で子どもたちも大喜びできるアトラクションがたくさんなんです。

そんな、令和時代に一層輝くであろう次世代の素敵スポットで

純度100%のアナログ感で頑張ってきたお話です。

即売会場で理解しておくべきことリスト

どこかでモノを売る場合、その場所がどんな場所で、来る人がどんな人なのかってことを最低限理解しておく必要があります。

例えばリトルプラネットだとこんな感じです。

<どんな場所>
・AR技術を駆使した室内テーマパーク
・複数のアトラクションを自由に回遊して遊べる
・描いて読み込む、パズルを解く、など身体を動かす以外のデジタルならではの遊びもたくさんある
・ショッピングモールなど大型施設の一角に店舗を構えている
・料金は時間制
・子ども向け施設で、大人の同伴が必須
<どんな人>
・3才〜小学生くらいの子(が楽しめる作り)
・親子で一緒に遊べるが、公園みたいに親が見守ることも多い
・ショッピングモール内にあるので、買い物などのついでにちょっと遊んでいこう、というカジュアルな気持ちでいる

こういうことがわかっていると、どうやって売ればいいかが自然と見えてきます。今回は上記を踏まえて、次のように仮説を立てました。

「親は子に喜んでもらうことを目的にはしているが、時間制なのでダラダラと長居することは避けたいと思っているだろう。つまり短い時間の中で子どもが効率的に遊んでくれるのを期待しているはずだ。
また、子どもが遊んでいる間は手持ち無沙汰になることも多いので、親は親で暇つぶしができれば助かるのではないか」

これが正しいかはわかりません。ただこうすると、自分がどんな心持ちでいればいいのか、どんな動き方をすればいいのか、迷わずに済みます。
宮本が仮説を元に意識したのは次の2点です。

1. 説明は極力簡潔に、時間をかけずに遊んでもらう
2. 親御さんを巻き込んで遊ぶ

結果はどうなったのでしょうか。

ちゃんと売れました

めちゃくちゃ売れたわけではないんですが、ゲームを理解してもらい、購入へと繋げることができました。場所と対象にあった売り方をしたことで達成できたのは、間違いないです。

特に意識したのは「説明は極力簡潔に」することです。ボードゲームを遊ぶときって、「とりあえず1回やってみようよ」ってなることが多くないですか?あれは時間があるときや、ボードゲームに慣れた人たちならば良いのですが、時間もなければボードゲームも遊びなれてないって人たちにはちょっと合わないはずです。1ゲーム終わる前に気持ちが離れて、体験としては残念さが勝っちゃうんですよね。

しかも今回は子どもと遊ぶわけですから、飽きるスピードも諦めるスピードも早いです。自分には合わない、という見切りがとにかく早い。なので「最速で『自分にあっている』と思わせる」ことが重要でした。

ゲームをすることを目的にするな。体験をさせろ。

まぁ考え方としては過去のnoteと同じなので、そちらも参考にしてみてください。

ここでは具体的に何をしたのかを3つのSTEPで記していきます。

STEP1. ドーナツとコーヒーカップ、〒と33の例を出してトポロジー的なモノの見方を軽く説明する

ここではほとんどの子どもがまだ「?」って感じです。それで大丈夫です。

STEP2. 「じゃあクイズね」と宣言し、子どもの前に3枚のカードを並べる。そのどれかとトポロジー的に同じ形をしているカードを1枚手元からめくって見せて、「3枚のうち、この記号と同じものはどれかな?」と選ばせる

大事なのはここです。ここだけです。

いきなりゲームから入ると、「よくわかんないのに無理やり遊ばされている」と子どもは思うでしょう。大人に言われてやらされることほど苦痛なことはないですよね。
そこを選択肢を少なく絞ったクイズとすることで、子どもの自主性を引き出し、自ら考えさせることができます。クイズなら正解不正解がシンプルですし、大人もヒントを出しやすいという利点があります。

そして忘れてはいけないマジックワード。子どもが見事正解したら、「才能ある!」と褒めてあげましょう。トポロジーという概念に対し、子どもに自信を持たせてあげるんです。すごい、頭いい、とかではなく「才能がある」と言ってあげることがポイントです。

3枚のうち1枚を正解できたら、続けて2枚目も行ってみましょう。1枚減って二択なのでなおさら当てやすいはずです。当てたら褒めてあげることを忘れずに。

STEP3. 「それじゃあ少しだけ遊んでみよっか。親御さんも一緒にぜひ」と実際のルール同様に遊んでみる。ただし本来のように山札なくなるまで遊ぶとかではなく、最初に3ペア先取した人の勝ちね、といった具合に時短を告げて安心してもらう

いつ終わるかわからないゲームを強制させられるのは、恐怖でしかないですよね。事前にクイズ形式で雰囲気も掴んでいるので、3ペアなら数分で終わるだろうとイメージもしやすいはずです。

コミュニケーションをしよう!

コミュニケーション力とは想像力です。「どんな場所で」「どんな人に」「どんな気持ちに」なってもらい、結果として「どうなって」欲しいのか。
最短で直球の方法が正解とは限りません。遠回りでも本質を見失っていなければ、そのほうが目標を達成できる確率は高いと言えます。

己を知ってもらうことに焦らずに、まずは相手を知ることから始めましょう。それが「コミュニケーションをする」ことだと思うのです。

そう考えるとボードゲームって遊んでいるときはもちろん、どうやってインストするのかってところがコミュニケーションの練習になるなぁなんてことを考えた、今回の実演販売でした。

「ボードゲームのインストから考えるコミュニケーションワークショップ」。案外面白いかも。


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