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シンガポールでSTAY@HOME 1月18日(月)通算287日目 フェーズ3の22日目

2020年の4月に開始されたロックダウンから、遂に最終段階であるフェーズ3に突入しました。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。

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1月18日(月)通算287日目 フェーズ3の22日目

 以前から目の前を通るだけで、入ったことがなかったレストランに行ってみた。通りがかる度に店内をチラチラ見ていたものの、新型コロナの流行以前でもぎゅうぎゅうの満員に見えたことはなかったため、入店に対して二の足を踏んでいた。しかしTwitterでその店が美味しいとの口コミを先日見つけ、遂に行くことにしたのだ。

 しかし、入り口が分かりにくい上に、新型コロナの影響でいくつかのドアが封鎖されており、入店するのにもてこずった。ようやく見つけたエントランスを見て、どうして外から見た際に店内が満席に見えないかが分かった。店はホテルの中に位置していたのだ。図らずも少しハイソな店に入ることになり、内心動揺しつつも着席する。

 どの店でも、初めて行くと一体何を注文したら良いのか悩む。今回も例外ではなく、豊富なメニューからどれを選ぶか、あれこれと母と相談。結局決まらず、店員のおすすめや人気メニューを中心に注文することにした。この店も新型コロナの影響か、メニュー表はQRコードを読み取って閲覧する形式となっていた。

 個人的にはアヒルの卵の黄身のコクと苦味の相性がピッタリの、ゴーヤとソルテッドエッグを合えた品が一番気に入った。シンガポールの他の店でも見たことのある料理だが、どこにでもある程一般的でないこともあり、ここで出会えたのもかなり嬉しい。ただ、驚いたのは小さなイカの揚げ物だ。勝手にフリッターのような物が出てくると思っていたら、イカの素揚げを酢豚に近い味付けにした品が登場したのだ。加えて、口に運んでみると香ばしく歯ごたえがあり、イカの弾力性よりもカリカリとした食感が印象に残る。福岡名物の冷たい鶏のから揚げ「努努鶏」を、思い出す味だった。

 イカの揚げ物も努努鶏も発祥は無関係のはずだ。それでも共通点が見つかることに、古今東西、人間が美味しいと思う物にはある種の法則があるのだ、と思わざるを得ない。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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