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シンガポールでSTAY@HOME  6月18日(金)通算438日目 続フェーズ3強化版の5日目

昨年の4月にシンガポールはロックダウンを開始して、それ以降徐々に規制を緩和してきました。一時期はワクチン接種も始まり、最終段階と言われていたフェーズ3になっていましたが、変異したデルタ株の流行により、以前よりは少し厳しくなっています。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。

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6月18日(金)通算438日目 続フェーズ3強化版の5日目

 中国の製薬会社シノバックが作った新型コロナワクチンが、予想以上にシンガポールで人気を博しているらしい。このワクチンはmRNAではなく、インフルエンザと同じ不活性だ。mRNAが94%有効なのに対して、不活性は60~90%と振れ幅がある。個人的にも、mRNAの方が人気だろうと思っていただけに、シノバックのワクチンを受けるために病院の外で順番を待つ列ができている写真には驚く。

 調べ方が悪いだけかもしれないが、このワクチンに関して、変異株のデルタへの効果が書かれている記事が見当たらないのは少し気になる。当地だけでなく、世界各国でデルタが広がりつつあることも考えると、この変異株への効力が気になる所だ。ここ数日、毎日のようにこの変異株の話を書いている自覚はあるし、違う話を書いた方が良いかもしれないという気持ちもある。それでも結局触れずにいられないのは、この変異株は元々の新型コロナよりも遥かに感染力が高く、集団免疫のない状態で五輪を開催するのは大変危険だと思うからだ。

 先に使用開始となったファイザーとモデルナは、今でも当地の主流だ。そこにシノバックも加えることで、集団免疫を一気に作ろうという狙いがあるのだろう。免疫ができれば、変異株に対しても、それなりの効果があるため、収束に向かえるはずだ。ただ、それが実現しておらず、感染状況も収まっていない現状では、規制は厳しいままだ。同様に、日本がこのまま緩和する動きに進むのも、到底良いことだとは思えない。

参考文献
CNA「'Overwhelming' response for Sinovac COVID-19 vaccine at some approved clinics」(2021年6月18日2時18分閲覧)
https://www.channelnewsasia.com/news/singapore/covid-19-sinovac-vaccine-jab-clinics-overwhelming-response-15033550

日本経済新聞「新型コロナ: 7都道府県「まん延防止」移行決定 7月11日まで」(2021年6月18日2時21分閲覧)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE171M60X10C21A6000000/

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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