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根掘り・葉掘り・茶堀りー紅茶探訪ー

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現在は主に、シンガポールの紅茶ブランドTWGの紅茶を取り上げています。 10の倍数に当たる回では、スーパーにも卸しているブランドも含めて飲み比べなど、普段とは異なる記事を掲載して…
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2022年3月の記事一覧

Grand Darjeeling(グランド ダージリン)―名前も見た目も圧倒的。

Grand Darjeeling(グランド ダージリン)―名前も見た目も圧倒的。

 以前、同じダージリンであるDarjeeling Nouveau Tea(ダージリン ヌーボー ティー)との飲み比べの記事を書いた。しかし、Grand Darjeelingだけを取り上げたことはなかったので、今回取り上げることにする。

 最初に断っておくと、Grand Darjeelingは今まで紹介したどの茶葉よりも値段が高い。少量だけ試そうにも量り売りはなく、高級そうな黒いガラス瓶に入ったタ

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Number 2 Tea(ナンバー ツー ティー) ―2番手ではありません。

Number 2 Tea(ナンバー ツー ティー) ―2番手ではありません。

 以前、Number 1 Tea(ナンバー ワン ティー)を紹介した。今回は続きの番号であるNumber 2 Tea を取り上げたい。断っておくと名前に含まれる数字は通し番号であり、順位を付けているものではないようだ。様々な名前が付いた茶葉があるにもかかわらず、なぜ一部のフレーバーには数字しかないのか不明ではあるものの、面白い紅茶であることには変わりない。

 紅茶と緑茶がブレンドされており、今ま

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Orient Express Tea(オリエント エクスプレス ティー) ―湯気の向こうに車窓を見る

Orient Express Tea(オリエント エクスプレス ティー) ―湯気の向こうに車窓を見る

 突然だが、アガサ・クリスティー「オリエント急行殺人事件」はご存じだろうか。恥ずかしながら私は読んでいないので、内容に関しては全く言及できない。しかし、今回紹介するOrient Express Teaは、この小説の舞台でもあるオリエント急行から名前が付けられている茶葉だ。ちなみにシンガポールは、オリエント急行と同じ会社が運行するEastern Oriental Express(東のオリエント急行)

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Imperial Keemun(インペリアル キーマン) ―中国からやってきた万能選手

Imperial Keemun(インペリアル キーマン) ―中国からやってきた万能選手

 世界三大紅茶、というものが世の中にはあるらしい。決まった経緯等は私もよく知らないものの、一応答えはダージリン、ウバ、キーマンとなっている。既にこの連載でダージリンは、何度か取り上げている。ウバは今のところ試していないが、近々トライしたい。今回はTWGで唯一キーマンの名前が付いたImperial Keemunを紹介する。

 前述した世界三大紅茶は、それぞれ摘まれる地域が異なっており、ダージリンは

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Dragon Warrior Tea(ドラゴン ウォリアー ティー) ―紅茶と烏龍茶が出会う

Dragon Warrior Tea(ドラゴン ウォリアー ティー) ―紅茶と烏龍茶が出会う

 TWGには実に約500種のお茶があり、それぞれに名前が付いている。大体は茶葉を体現したり、使う場面を彷彿させたりするようになっている。今までに紹介した中で言うなら、Smoky Earl GreyやTea Party Tea辺りだろうか。しかし、中には全く想像がつかないタイプの名になっているものも存在する。今回紹介するのは、味の想像が全くつかないDragon Warrior Teaだ。
オフィシャ

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