見出し画像

3人子育て、最大の危機を乗り越えた方法

私には3人の子どもがいます。
第一子である長男は2008年生まれ、今13歳の中学2年生です。
第二子は長女で2011年生まれ、今11歳で小学6年生です。
第三子だけ少しはなれていて、2017年生まれ。今4歳で幼稚園の年中です。

平日はほぼ一人で3人分の用事(プラス家事全般)をこなさなくてはならないので、常に忙しく大変ではありますが、思えば第二子が生まれてから2年間くらいが一番大変だったと思います。

あの頃に比べると、今なんてまるで天国にいるかのように快適です!

きょうだいの年の差は2歳差、3歳差が6割を占めるそうですが、2歳、3歳って、まだまだとっても手がかかります。
そこにさらに手のかかる0歳児が加わるのですから、大変じゃないわけがありませんよね。

私は、長女が1歳になるまでは一時的に仕事をしていなかったので、来る日も来る日も、一日中ふたりの乳幼児と一緒にいて、睡眠時間どころかゆっくり座って一息つく時間もありませんでした。

体が疲れるのはもちろんのこと、次第に心が疲れていくのを感じました。
どんなに子どもが可愛くても、四六時中一緒にいるのは大変なことです。
小さくてもちゃんと一人前の生命の重さが、ずっしりと2人分のしかかってきます。
その緊張感とプレッシャーは、言葉にできないほど大きく重いものです。

一番つらかったのは、それを夫と共有できなかったことです。
忙しいことや大変なこと、悩んでいることは逐一話していましたが、私が感じていた緊張感やプレッシャー、それによって精神的につらい状態になっていることは、最後まで伝わらなかった気がします。

仕事もしていないのに、子どもと過ごすだけの一日がどうしてそんなに大変なの?と、思われる方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。

一方で、この文章を読むだけで胸が締め付けられるような気持ちになる、かつての同士たちも、たくさんたくさんいらっしゃるはずです。

食べるもの、着るもの、身のまわりにあるもの、自分自身にさえもまったく愛着が持てなくなったとき、私は「このままじゃいけない」と思いました。
子どもたちに優しく笑いかけたり、ふんわりと抱きしめたりすることも、きっとそのうち難しくなってしまう。
その前に、なんとかしなくてはと思いました。

その時の私がとった行動は、まず自分の心身のバイオリズムを記録することです。
体の状態、睡眠時間、そして心の状態とその現れ方などを書き留めました。

ほんの少しの時間に走り書きのメモをとりました。
そのノートは今でも開くのがちょっとつらいです。
相当追いつめられていたな…と、あの時の自分を思い出すと泣いてしまう。

記録からは、「一人きりで過ごせる時間」がないと、一週間後には相当つらい状態になることが分かりました。

メモと結果を夫と共有し、週に一度ベビーシッターさんを頼むことにしました。
少なくとも10日に一度は絶対に一人で過ごす時間を確保できるように、2ヶ月先までスケジュールを組みました。

お金はかかりましたが、私はとても救われました。
そこに投資することを、夫が快く受け入れてくれたことも、今の信頼関係につながっています。

一人になれる時間を確保できたことだけじゃなく、シッターさんと子どもたちのことを話せることも嬉しかった。

こんなところがすごいですね!
こんなかわいい姿を見せてくれましたよ!
今日はこんな風に遊びましたよ。
もう少ししたら、こんなこともできそうです!
次に来るときは、こんな遊びを用意してきますね。

シッターさんにとっては一日の業務報告だったかもしれませんが、私にとっては夫以外の人と自分の子どものことを話せる貴重な時間でした。
思い出しても涙が出るくらい、嬉しかったのを覚えています。

その後は、3人とも保育園や保育ママさん、幼稚園にお世話になりながら育ってきました。
私ひとりで、付きっきりで育てるよりも、ずっとずっとたくさんの愛情をいただいて、おかげで3人とも優しくて、人と一緒に楽しむことをちゃんと知っている子に育ったと思います。

大変なときに助けてもらったことは一生忘れられません。
いただいたご恩を、自分のできることで世の中にお返ししていきたいです。

キャリア理論家のナンシィ・シュロスバーグは、人生の転機(トランジション)とその対処法について、4つの「S」が必要だと説いています。

  • Situation(状況)
    現状を見極め、客観的・主観的に把握しましょう。

  • Self(自己)
    自分の特性や価値観を理解しましょう。

  • Support(周囲の援助)
    自分の手につながっている資源と支援を考えましょう。
    私はこれが一番大切だと感じます。大変な時ほど見失ってしまいがちです。自分を理解してくれる人、理解してほしい人、手助けしてくれる人や必要な援助について、遠慮や忖度なしに見つめ直すことが大切です。

  • Strategies(戦略)
    戦略を立てましょう。状況、自己、周囲の援助を多面的に組み合わせて転機を乗り越えていく方法を具体的に検討することが大切です。

大変な思いをしながらがんばっている方がいたら、どうか一人で抱えこまずに、「助けてほしい!」と声をあげてほしいと思います。
あなたを助けたいと思っている人は必ずいます。
自分の体と心を大切にしてくださいね。

明日はきっといい香り
明日香

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?