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更に前進するため一度止まる

こんにちは。虐待サバイバーの明日葉 ありすです。
昨日は、月に一度の通院日でした。

ここ2回ほどは、主治医が体調を崩していらっしゃったので、替わりの医師に診察していただいていました。そちらの先生もとても良い方でしたが、やはり私には主治医の方が最高に相性が良いみたいです。

私は、自分から断薬して、6年上が経過しています。
その間、時々つらい状況にも置かれましたが、お薬無しで何とかやってこられました。

しかしここへ来て、極度の外出恐怖と、嫌がることをされ続ける状況、電車内でフラッシュバックを起こしそうになった事が重なって、ほぼ家から一歩も出られなくなり、メンタルも下がったままでした。

まず分かったのは、私が他者との境界をまるで上手に扱えないこと。
信頼している先生と向かい合って立ち、「少しずつ近づいていくので、嫌だと思ったら言ってね」と先生。

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先生が小さく一歩踏み出します。
もう、1.5~2メートル程でダメです。怖いんです。
来ないで!近づかないで!やだ!
ザワザワして恐ろしい、泣きたい。そんな気持ちです。
信頼している先生なのにです。

思い切り親の懐に決死の覚悟で飛び込み、自分の感情をすべて殺し、「パパが好き、ママが好き」と思わせなければ殴られる。
そんな恐怖を繰り返し受けてきた弊害のようです。

先生と真正面から向き合いのをやめて、徐々に背中を向けるところまで同じ様に繰り返しますが、やはり恐怖でダメです。

「近づかないで」「それ以上来ないで」と言ってみましょう、と先生。
何とか言えますが、言ったことでまた恐怖感が増大します。
これも、相手に真っ当な要求をすると、身の危険を感じる状況に置かれる事を繰り返した弊害だそうです。

身体にも常に力が入っていて、どうやったら脱力できるのかも分からない。
なので、これから先、認知の障害から境界線が分からなくなり、頭で「安全だと分かっていても、心や神経が反応していく」この状態を改善させる必要があるようです。

先生によれば、今の私にとっては「外出なんてまず無理、無茶」という状態だそうです。
眠れても居ないし、常に緊張状態なので、一時的に投薬を再開することになりました。

ゾルピデム酒石酸塩10mg(マイスリー)を寝る前に1錠。
 寝付きをよくするお薬です。
ブロマゼパム錠5mg(レキソタン)を朝に1錠。
 不安や緊張を和らげるお薬です。

昨晩から飲み始めましたが、朝に飲むお薬も眠くなる成分が入っているので、けっこうヘロヘロです。

そして同時に、向こう1ヶ月のバンド活動はドクターストップがかかりました。「もう出来なくなる」という事ではなくて、「境界の問題を神経的アプローチから改善して再スタートしましょう」という事です。

幸い、メンバーも分かってくれるので、助かっています。

セッションで印象深かったのは、「やっと普通に“怖い”と思えた」のが進歩、という事です。
発症したての急性期は、365日悪夢とフラバに苦しめられ続けて、気が狂ったような状態。あるいはここ数年であれば、「爆弾を抱えたまま突っ走ってきた」だけだったわけです。
ようやく、問題を1つずつ片付けるステージに立ったと言えるのでしょう。

これから先も、この暗い牢屋から外で大きく息を吸えるようになる為には、たくさんの弊害が待っていると思います。
でも、確実に以前より進歩しているという事だけは意識して、出ている症状が辛いからと逃げてしまわず。扉の向こうのお外へ近づいていけたらと思います。

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今もし、「急性期の大パニック祭りがやっと終わったのに、日々悲しいし辛いし、どうしたら良いの」と思っている方がいらっしゃったら、先生が私にかけてくださったのと同じ言葉をかけさせていただきますね。

やっと、怖い、悲しい、腹立たしいって、普通に思えるようになったんだね。今まで言えなかったよね。すごいね。進歩だね。

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