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ゴールデンエイジ、プレゴールデンエイジ?乳児期、児童期に運動が必要な理由


 人間の各器官の成熟度を表す指標としてスキャモンの発育曲線が用いられます。
このグラフは、生まれてから20歳までの発育を100%とした時の成長パターンを一般系 神経系  生殖器系 リンパ系の4つに分類しています。
各分類簡単に書きますが、読むのが面倒な方は飛ばしてください! 最後に簡単にまとめます!

一般系
一般型は身長、体重、呼吸器、消化器、泌尿器、循環器などの発達で生後3年と中学生ごろから急速に発達します。

神経系
神経系は脳、神経、脊髄、視覚器、頭頚などの発達で出生直後から急激に発達し、4〜5歳までには成人の80%程度(6歳で90%)にも達します。

生殖器系
生殖器系は男児の陰茎、睾丸、女児の卵巣、子宮などの発達で、14歳あたりから急速に発達します。

リンパ系
リンパ系は免疫力を向上させる扁桃、リンパ節等のリンパ組織の発達で、生まれてから12,13歳でピークを迎えその後低下していきます。

運動神経などは神経系に含まれ、出生直後から急激に発達し、4〜5歳までには成人の80%程度(6歳で90%)にも達します。運動をするうえでの調整力(器用さ)は動きの種類を増やし、動きの質を高めることで向上していくといわれています。そのため神経系の発達が著しい5歳~9歳ごろ(プレゴールデンエイジ)までにたくさんの運動を経験し、基本的な運動能力が大人に近づく9歳~13歳ごろ(ゴールデンエイジ)に技術を高めるような運動をすることでその後の能力に影響を及ぼします。

 さらにこのグラフから心肺機能の向上は一般系とリンパ系の発達が著しい9歳~16歳ごろに行うことでより効果を発揮し、筋力向上は性ホルモンが関係するため生殖器系の発達が著しい16歳以降に行うことが効果的なことが読み取れます。

 個人差や男女差はあるものの、共通していえることは年代ごとに必要な運動、効果的な運動があるということです。

 お子様の運動能力を高めるために昭和の根性論は非効率的。
正しい知識を持って、ジュニアアスリートには接しましょう!!

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