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【1話完結】トリビュート小説

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THE YELLOW MONKEY、吉井和哉さんの楽曲からインスピレーションを受けて書いた短編小説。曲は知らなくても読めます。 世界観が共通しているものはハッシュタグをつけていま…
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記事一覧

【短編小説】タイムリミット(『罠』トリビュート小説)

生きるために、命を差し出す。 THE YELLOW MONKEY『罠』のトリビュート小説 「ブレーカーは…

朝矢たかみ
1か月前
4

【短編小説】ジェニー(『魔法使いジェニー』トリビュート小説)

愛を持って接すれば、私のマシンは必ず応えてくれる ■あらすじ まるで魔法のような技術であ…

朝矢たかみ
8か月前

【短編小説】109(『煩悩コントロール』トリビュート小説)

常に極上のスリルと興奮を 吉井和哉さん『煩悩コントロール』のトリビュート小説 「町が消え…

朝矢たかみ
9か月前
4

【短編小説】マリッジとブルー(『星のブルース』トリビュート小説)

夫婦から、恋人に戻ったみたいだった 吉井和哉さん『星のブルース』のトリビュート小説  書…

朝矢たかみ
11か月前
3

【短編小説】ナイン(『サイキックNo.9』トリビュート小説)

俺がやつらを使い捨てて、思い知らせてやるんだ。 ■あらすじ ものに宿る心を目覚めさせる力…

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【短編小説】あの日植えた種(『球根』トリビュート小説)

この子には私しかいない。私が守らなければ。 ■あらすじ 戦争で家族亡くし、若くして領主と…

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【短編小説】空き地のシンガー(『TVのシンガー』トリビュート小説)

空き地になる前はなんだったのか、どうしても思い出せない。 ■あらすじ シンガーソングライターの“俺”は、落ち目になりつつある危機感に日々あらがい続けている。 あるとき過去の日記を読み返したことで、自分に母がいたことを思い出す。 のちに、“空き地症候群”の存在を世に知らしめるきっかけとなる男の物語。 THE YELLOW MONKEY『TVのシンガー』 のトリビュート小説  自宅の近所の一角が、いつの間にか空き地になっていた。  もともと何が建っていたんだっけ。思い出そう

【短編小説】俺はただあなたに(『Love Communication』トリビュート小説)

裸じゃない時も、俺を見てよ。 ■あらすじ 月に一回か二回、女に呼び出されるのを待っている…

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【短編小説】私はただ彼を(『シュレッダー』トリビュート小説)

ねえ、どうして私を置いて消えたの? ■あらすじ ふいに蘇る、身に覚えのない“彼”との思い…

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【短編小説】僕はただ君と(『聖なる海とサンシャイン』トリビュート小説)

大丈夫。すぐに忘れるから。 ◼あらすじ 徐々に他人の記憶から消えていく僕。 それゆえ、彼女…

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【短編小説】恋なんて(『恋の花』トリビュート小説)

結婚しても、あんたはまだ恋してるんだよ。 ■あらすじ 女友達と会うと、必ず夫のグチを聞か…

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【短編小説】わかるよ、なんて言えないから(『CALL ME』トリビュート小説)

こんなとこでよければ、またいつでも来てよ。 ◼あらすじ 湖畔の町で喫茶店を営む俺は、急に…

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【短編小説】執事の役目(『未来はみないで』トリビュート小説)

この部屋で生まれたあなたが、自分の足で出ていく。扉を開けるのは、私の仕事です。 ◼あらす…

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【短編小説】荒野に咲く花(『バラ色の日々』トリビュート小説)

荒野でも咲く、美しい花を見つけた。 それは君と出会った時と同じくらい衝撃的で、すばらしい瞬間だった。 ◼あらすじ ある日、荒野でも咲く花を見つけた少女。 けれどその花は雨季が来ると枯れてしまう。 少女はなんとかしてその花を雨季も咲かせようとする。 雨季にだけ会える少年に見せてあげるために。 THE YELLOW MONKEY『バラ色の日々』 から着想を得た短編小説。  砂は嫌いだ。  砂は何も生み出さない。どんなに強く握ったって指の間をさらさらと流れ落ちるだけ。そのくせ