読書で夫婦がなぶり合う記録、はじめます。|ひよこ家の読書交換日記①
きっかけ
夫婦二人暮らしのひよこ家(※)は、リアルでの会話が少ない。
家にいてもいなくても、Facebook messengerでやりとりしている。
そんな仮面夫婦のようなわが家で、めずらしくリアルの会話が盛り上がった。作家夫婦が、書籍をおすすめしあって読書感想文リレーをした本の話だ。
夫が見つけてきたこの本、タイトルがおだやかでない。
紹介文はこうだ。
がちがち理系のロジカル夫と、奇妙なものが大好きな妻。
すれ違うおたがいの興味を、本を媒介にして近づけ、夫婦のコミュニケーションを深める試みが、思わぬ方向へ向かうというもの。
大なり小なり、世の中のどの夫婦にもすれ違いポイントはあるのだろうが、ザ・理系と、ザ・文系の弊夫婦には、赤の他夫婦とは思えない親近感があった。この取り組みがなにか化学反応を起こすきっかけになるような気がして、やってみたくなった。
ひよこ家の自己紹介
夫(もきゅお)は、理学部化学科出身で、宇宙もの大好き。洋書邦書問わず、文字がぎゅうぎゅうつまった本を嬉しそうに読んでいる。が、たいてい積ん読になっているように見受けられるので、ぜひ読み終わってほしい。新卒から転職歴なし。どっしりタイプ(体型も)。
私(あやーん)のほうは、文学部倫理学出身で、日本の小説好き。翻訳物は読みづらいから苦手で、行間がゆったり空いた女流作家さんの本をよく読む。最近は本棚がごちゃごちゃしてきたので、Kindleに移行中。新卒以降、転職5回くらい。移り気。
お互いの共通点は、
・生まれ年が同じ
・大学とサークルが同じ(演劇)
・めしと酒が好き
・ふとんとこたつが好き
で、一部の趣味と嗜好と、行動力のなさが一致しているため、お互いを蔑み合いながらもなんとか暮らしている。
ルールの設定
『読書で離婚を考えた。』では、まずルールが設定されている。
それをもとに、うちでもルールを設定しておこう。
ルール
相手に読ませたい本を指定する。
指定された課題図書についてのエッセイを書き、次の課題図書を指定する。
2.を繰り返す。
細則
課題図書は自分で読んだことのある本でなければならない。
課題図書は紙でも電子でも良いが、有料で入手する(した)もの。文字の有無、絵、写真の有無は問わない。
課題図書は入手が容易な本でなければならない。
シリーズものは、シリーズ中1冊を指定しなければならない。
分冊ものについては程度を考えなければならない。
課題図書には短編集の中の一編など、本の一部を選んでもよい。
課題図書をウェブ掲載以前に相手に知らせてはならない。
エッセイの内容について家庭内で相談してはならない。
締め切りは課題図書指定後1週間以内とし、期限を1日超えるごとに1,000円を出題者に支払う。
課題図書①
さて、先手必勝。
最初から心が折れないよう、短めの本でいきますね(隠し切れない優しさ)
記念すべき最初の課題図書は、こちら!
私は家族全員、口が悪い(しかも広島弁で)家庭で育ったため、相手と仲良くなりたいと思うときほど、親しさの表明として悪口をたたいてしまう。
ビートたけしさんなら、私の悪口すら武器に変わるヒントを与えてくれるのではと思って読んだ本。さて、私の口の悪さに慣れきって、なんなら反撃する口の悪さまで獲得した夫よ、この本をどう読みますか?
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