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他人の前では笑顔になれるのに、ひとりになるとグッタリ…それって「笑顔うつ」かも!?

あなたは、悩みを誰かに話したり、弱音を吐いたりしたときに、「誰だってそうだよ」「もっと前向きに考えなよ」「気にしすぎだよ」などと言われて、モヤッとしたことはありませんか?

そのたびに、「どうせ、誰もわかってくれない」「自己肯定感を高めなきゃ」「もっとがんばらないと」と思って、がんばっている人もいるかもしれません。

でももし、

  • やりたいことはたくさんあるのに、できなくて落ちこむ

  • 落ちこみはないけれど、体が重く感じる

  •  働けてはいるけれど、家に帰るとぐったりしてなにもできない

  •  人といるときは落ち着いているのに、ひとりになると涙があふれる

  •  つい先走ったことをして、いつも失敗してしまう

こんな状態が続いているのであれば、心と体をいたわってあげてほしいのです。なぜなら、あなたは「笑顔うつ」かもしれないからです。

8月16日にあさ出版から出版されます『精神科医が教える 笑顔うつから抜け出す方法』(精神科医しょう 著)では、こうしたまわりから理解されにくい「笑顔うつ」の状態を精神科医が分析。

「ホントはしんどいのにまわりに言えない人」に向けて対象法を紹介しています。
ここでは、本書の内容の一部を簡単に紹介します。興味を持っていただけましたら、お近くの書店やAmazonでお買い求めいただけるとうれしいです。

笑えているからって、大丈夫なわけじゃない

やりたいことはたくさんあるのに、うまくこなせない。悲しくもないのに、涙があふれてくる。毎晩寝ているにもかかわらず、体が重く感じる。好きだったことにも熱中できなくなってきた。休日は1日中寝てしまい、なにもできなかったことに自己嫌悪......。

こんなふうに心と体が一致せず、「本来の自分」ではない感じがしていないでしょうか? 

でも、「うつ病っていうほど、しんどくないし」と、〝なんとなく感じる不調〞をごまかしていないでしょうか? 図星なら、ちょっと立ち止まってみましょう。

なんとか社会生活は送れているものの、内面で抑うつ症状や身体の不調を抱えている状態を、精神科医しょう先生は「笑顔うつ」と呼んでいます。

これは正式な病名ではありませんが、海外でも研究されており、英語では「smiling depression」といいます。これは簡単にいえば、うつ病や適応障害の軽症か中等症の状態にあたります。

笑顔うつは、初期の段階では異変の兆候がないことから、甘えや性格の問題と思われ、まわりからは精神の病気を疑われません

でも、〝笑顔の仮面〞をつけて、社会生活をなんとか成立させてしまえるために、 サポートが得られず、つらい症状が悪化しがちなのです。

ムリをしてしまう背景には、我慢強く・責任感が強い本人の気質だけではなく、弱音を吐くことや休むことは甘えや怠けである、という日本社会の風潮もあります。自分の悩みを打ち明けても、「気にしたって仕方ないよ」「受け取り方の問題じゃない?」といった否定的な反応をされがちです。

こうなると本人は「言わなければよかった」「どうせ誰もわかってくれない」「がんばるしかない」と孤立感を深め、さらにムリをしてしまうのです。

『精神科医が教える 笑顔うつから抜け出す方法』(精神科医しょう 著)では、言葉にしにくい笑顔うつの状態を、 4つの世界に分けて紹介しています。あなたは「うつうつ島」のどこにいるでしょうか?

いつのまにか「笑顔の仮面」をかぶってしまうワケ

本来、笑顔はポジティブな気持ちになったときに、自然とつくられるものです。
ところが、意図的に笑顔をつくることでも、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンが分泌され、ポジティブな気持ちが生まれます。

ムリにでも笑顔をつくり、元気そうにふるまう人は、神経伝達物質が分泌されて、落ちこみや不安を抱えていても一時的に軽くなるのでしょう。

しかし、これが「限界に気づかず我慢する」「限界が見えずにがんばりすぎる」ことにつながっているのです。

健康な人であれば、「しんどいな」と感じると、そこでムリをするのをやめようとします。「心と体が一致する感覚がある」ため、ストレスは生じません。

一方、笑顔うつになると、しんどくても「やる気を出してがんばらないと」と考えて、余計にがんばろうとしてしまいます。次第に「心と体が一致する感覚」がなくなり、思うように動けなくなる、という状態になるわけです。

笑顔うつは、車のガソリンタンクに穴が開いてガソリンが流れ出ているにもかかわらず、エンジンをかけ続けている状態です。当然、ガソリンが十分ではないので、いくらエンジンをかけても車は思うように動きません。

では、笑顔うつは心身にどんなことが起こるのでしょうか?……くわしい内容は、ぜひ本をご覧ください!



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