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GOOD CYCLE BUILDING 001 竣工しました

みなさん、こんにちは。
4月に始めたnoteの連載ですが、これまで多くの皆さまにお読みいただき、ありがとうございました!
GOOD CYCLE BUILDING、一つのビルが出来上がるまでのプロセスや、取り組みをこれまでご紹介してきました。

建物ができるまでのプロセスには、プロジェクトに関わる人の様々な思いや挑戦があり、林業や左官など日本の古来からつづくものづくりの仕事、そして、環境配慮した取り組みや技術開発など、さまざまなストーリーがありました。

そして、「人にも自然にも良い循環を生む」というコンセプトを具現化した、築30年の淺沼組名古屋支店のリニューアルを行ったプロジェクトが完成しました。今回は、9月に完成した GOOD CYCLE BUILDING 001 
をご案内いたします!

1階 外観 と エントランスホール

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かつては全面ガラス張りだった淺沼組名古屋支店は、
「これがオフィスビルか」と思うような印象的な外観へと変わりました。

改修前1
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エントランスホールは、天井部分のスラブを撤去し、1・2Fの吹き抜けの空間となりました。

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改修前。エントランスに使われていた石は、トイレの内装材や家具にも使用しています。

そして、エントランスホールの横には、この建物を象徴するような「土」「木」「アップサイクル」をテーマとした応接室が続きます。

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建設残土を使用してつくった土のテーブルと椅子。

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吉野杉のテーブルと椅子。
テーブルの土台には、通常、廃棄されてしまうような木の皮の部分も用いています。

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改修前のエントランスの石をアップサイクルし、家具を製作しました。

部屋の界壁には淺沼組技術研究所が開発した、自然素材だけでつくった「還土ブロック」を利用しています。

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エントランスの土壁は社員たちによって塗られ、指でなぞることで模様が生まれました。
そして、エントランスの奥の階段へ。

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今回の改修で唯一増築した階段室です。左官職人 久住有生親方による美しいアートウォールと、吉野材を使った床と壁。自然光の光が入り、時間によって自然の土や木が美しい表情を出します。

2階 ラウンジスペース

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お客様との打ち合わせスペースにも利用されるラウンジには、吉野杉の端材や枝木の部分を集めてつくられたテーブルや、デッキ材の余った木材を積み合わせてつくったテーブルがあります。

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このプロジェクトでは、淺沼組の携わる愛知県の現場から出た建設残土 約12トンが、建物の外壁、床、内装の壁、天井などに使用されました。2階ラウンジには、土を突き固めながら積み上げられた版築の壁があります。

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角材を重ねたり、積み上げたりして、将来別の用途で使用することができるように、次の転用の可能性を考えてデザインされたソファやキッチン。

ベランダ空間

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ガラス張りだった正面の外壁を後退させて、各階にベランダ空間をつくりました。また、そこには淺沼組が2022年1月で創業130年であることに因んで、樹齢130年の吉野杉が取り付けられました。

この吉野杉は、「乾燥前」の状態で「取り外し可能」に取り付けられたことが大きな特徴です。乾燥後には、また家具など別の用途に使用することを考えました。

また、ベランダには2階〜8階まで約130種類の植物が植えられ、季節ごとに咲く花や、食べることが可能なエディブルなものまで、社員が自然を身近に感じることができるようにデザインされました。

執務空間

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デスクや天井、扉の押し棒や、棚の取手まで吉野材をふんだんに使用しています。

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コロナ対策のパーテーションを自分たちで自由に差し込めるデザインとなっていて、まるで雲のようにパーテーションが景色をつくり出しています。

階段

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エレベーターは1機を停止して、本棚になりました。
淺沼組名古屋支店はWELL認証※の取得に取り組んでおり、社員の健康増進のために階段利用を推進。「登りたくなる階段」がデザインされました。

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※WELL 認証とは
アメリカで2014年に発表された空間評価システム。その建物で過ごす人々の快適性を評価し、心身の健康やウェルネスに好影響をもたら建築物に与えられる。(写真は、WELL認証予備審査取得の証明書)

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7階会議室

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南側の天井を上げて、冬季でも日射を取り込むように改修を行いました。

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改修前。
また、会議室のテーブルは廃プラスチックをアップサイクルして製作しました。

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8F イベントスペース

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改修前。
南側の天井部分にトップライトを設け、自然光を取り入れるように改修することで、外部にいるような明るいイベントスペースになりました。
今後、循環についての取り組みなどのイベントを行い、発信していきます。

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良い循環をもたらす、オフィス。

自然とのつながりを感じることで、 働く人たちの創造性が引き出されるオフィス。
既存躯体を活用したリニューアルや環境に配慮した建材を使うことで
脱炭素に貢献し、人だけでなく、地球にもよい環境をつくることを目指しました。

多くのクリエイターの皆さまの協力のもと、完成した
GOOD CYCLE BUILDING 001  淺沼組名古屋支店改修プロジェクト。

クリエイターの皆さまと協働して、それぞれが「循環」について取り組み、つくりあげることができました。

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一つのビルが出来上がるまでには、たくさんの人の協力があり、社員も一緒になって施工に加わることで、共に創る喜びを感じた淺沼組名古屋支店改修プロジェクト。

ここを使う人や訪れる人が、自然素材をふんだんに使ったオフィスの心地よさを感じ、これからさらに、循環型社会に向けて何ができるのか考える場所になる。価値観や取り組みに共感できる人を増やし、さらに共創することができるよう展開をしていきたいと思います。

プロジェクトに共感して頂き、共につくり上げた皆さま、ありがとうございました!

text by Michiko Sato

<GOOD CYCLE BUILDING 001 コンセプト動画>

<GOOD CYCLE BUILDING 001 イメージ動画>

<VR 内覧会>
改修した淺沼組名古屋支店の内部をVRでご案内いたします。

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