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美味しく飲んで、意識せずいつの間にか健康に。カテゴリー・クリエイターへの挑戦 Vol.86

十分過ぎるほどの余談と時を挟んでしまったが、Vol.79以来、久々に新型ウォーターサーバー開発の話に舞い戻ることとする。

2019年12月19日にはKOTRAのキムさん、PASECOのリュウさんとパクさんが揃って来日した。
残水不具合の理由が判ったと言い、その改善パーツのサンプルを持って来たのだ。
ここで不具合箇所について詳細を述べてもあまり意味は無いので、そこは割愛。とにかくパーツを取り替えた2台を再評価することにした。

結果、ボトル挿し口への残水は解消したのであったが、その検証中に、また別の不具合を発見したのであった。
水漏れである。
マジか・・・マジである。


或る日出社してみると、サーバーの周囲の床がびしょ濡れになっていた。
ボトルは空っぽだ。全部の水が溢れ出て来ていたのだ。
またも輸入に関してのGOは出せなくなってしまった。

暫く経過観察して、オーバーフローであることがハッキリと判った。
つまり、冷水タンクが一杯で、これ以上はもう水が入る余地が無いというのに、さらに水がタンクに入ろうとし続け、その圧力に負けた冷水タンクの蓋が押し開けられてしまい、そこから水が溢れ返ってしまったのだ。

この見解について、写真や動画を添えてPASECOに送った。
彼らはその不具合を素直に且つ、真摯に受け止めた様であった。
そこからの彼らは、やや時間こそは掛かりはしたものの、その対応は確かなものであった。
だが、検証と研究に暫く時間を要した為、折角進展があったかと思った途端に、またもPASECOとの間には没交渉の期間が生じてしまうこととなった。
いやはや、いったいいつまで続くのか。この新開発の道。

2019年11月30日。
MCMのめぐみのWebサイトのお問い合わせフォームから、京都大学からの突然のお誘いを受けた。
それは、「京都大学におけるPETボトル削減の取り組みに、ご参画いただけないか」というものであった。

「2019年6月27日に、学生が主体となり、京大プラヘラス宣言を出し(https://eco.kyoto-u.ac.jp/?p=5664)、プラスチックとの持続可能な関係性構築を目指し、様々な検討を始めました。その最初のターゲットとして取り組むのが、ペットボトルの削減です。
4万人もの構成員を抱える本学に於いては、ペットボトルの消費・廃棄量も膨大であり、これを可能な限り削減したいと考えております。ただし、多様な価値観や生活スタイルを持つ4万人ですので、削減策も多様である必要があります。そこで現在、本学をフィールドに、ペットボトル削減のための様々な製品やサービスをご提供いただける企業・団体を募集しております。
皆様の製品・サービスや、お知恵をお借りして、本学の環境負荷が低減されると同時に、その成果を広く社会に発信・還元することで、大きな波及効果を生み出したいと考えております」


上記の様な内容を、京都大学大学院地球環境学堂准教授、京都大学農学部1回生、京都大学SDGsプロジェクト事務局らの連名で寄せてきたのであった。
サプリメント in ウォーター MCMのめぐみは、12リットル及び、500mlのペットボトルをガンガン使用しているので、読者諸氏は、
「こんな提案ふざけるな」
と、私が言うとでもお思いだろうか。
そう考えても不思議はなさそうだが、実際には、私はこの取り組みへの参画を早々と決め、直ちにその旨のメールを返したのであった。

そして、京都大学SDGsプロジェクト事務局の来訪を受け、改めて活動の内容について詳細を聞いた。
それによれば、SDGsにおける世界大学ランキング国内第1位の京都大学が主催する“超”SDGsシンポジウムの第3回「プラスチックと持続可能性」を、2020年3月12日から15日で京都大学内のホールを用いて開催する。
それは、素材開発業、製造業、小売・サービス業、廃棄物処理・リサイクル業などの様々な分野の企業や自治体、NPO、さらには研究者、学生、消費者が、それぞれの立場でポスター掲示、ブース展示やプレゼンテーションを行ない、意見交換を始めとした積極的な交流をする活気ある博覧会であるというのだった。

具体的には、基調講演やパネルセッション、セミナーやワークショップ、中長期に亘る京都大学や京都市をフィールドにした、産学公連携で行なう実証実験・プロジェクトの展開が予定されていた。


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