#3 2021年夏、コロナ禍での海外旅行出発準備。PCR検査から関空での搭乗までを振り返る(2021年フランス・パリ旅)
こんにちは、あさまるです。
2021年夏、コロナ禍(緊急事態宣言中)に海外旅行へ行くことにした私。前回はフランス・パリへ行くことに決めた経緯を徒然書いてみました。
今回は事前準備と出国と題して、出国までに必要だったことや空港の様子について紹介したいと思います。
渡航前の準備
思い切って、シンガポール航空の乗継便(大阪関空~シンガポール~フランス・パリ)を往復便を購入。出発の3日前の購入でした。
東京成田からではなく大阪関空からにしたのは、新幹線代を含めても関空発の方が安かったためでした。
日本からフランスへの渡航については、2021年6月9日より緩和。(2021年)6月9日以降の国境再開戦略によって、各国の感染状況を鑑みて規制を緩和する方針とし、観光客でもワクチン接種の有無関係なく入国可能になりました。
当時、フランスは世界の中でも早く緩和に動いていたと思います。
しかし、経由地であるシンガポールは、当時は入国をまだ厳しく制限している状況でした。
「搭乗は可能なのか」「可能であれば資料としてなにを用意すべきなのか」
それだけが私は気がかりだったのでしたが、購入直後にシンガポール航空から搭乗までに必要な事柄が記載された「渡航アドバイザリー」メールが届きました。
搭乗に際して必要なことが以下のように記載されていました。
72 時間前までに取得された有効なPCR検査結果の陰性を所持していること
英語のPCR検査結果があり、必要事項が記載されていること
チャンギ国際空港のトランジット規制を確認すること
到着後から次のフライトに乗るまでの間、ウェイティングエリアから出ることはできない(つまり制限エリア内を自由に移動することはできない)
こうして読むとなかなか厳しいですね。
これは経由地であるシンガポールが、2021年8月時点では要人以外の入国を制限していたためだと思います。観光客は入国できないなかで、乗り継ぎ客についても規制を設けて対応していた状況でした。
まずは海外渡航用のPCR検査を受けられる医療機関を探すことにしました。
余談ですが、シンガポール航空の「渡航アドバイザリー」メールは、その後も帰国まで、出発地・経由地・到着地の国の状況が変わればアップデートでお知らせしてくれるというもので、旅行中も何度かメールが届きました。非常に安心できて好感が持てました。
海外渡航用陰性証明書が出せる医療機関を探す
PCR検査結果が必要なことは予想していましたが、なにより海外渡航用の証明書を発行できる病院となると、あまり多くありませんでした。
まず最初に成田空港を見ましたが、そもそも予約するのが困難でした。緊急事態宣言下でも海外渡航される方は一定いらっしゃるため、検査を受けるため予約をするにも、予約がとれない状況でした。
そこで私は、米国大使館のサイトにあった「PCR検査が受けられる医療機関一覧」をもとに片っ端からWebサイトを確認。
東京・芝公園にある「芝国際クリニック」で、無事予約をとることができました。
渡航日前日に検査を受ける
2021年8月22日(渡航日の前日)、PCR検査を受けに行きました。真夏の暑い中でした。
そこまで混んでいないであろうという予想とは裏腹に、院内は大変混雑していたことを覚えています。
検査を受けるまで2時間くらい待った記憶があります。
7割くらいの方が外国人の方で、服装や待合室での会話から「仕事で日本に来たけど、今回帰国することになった」という方が多い印象でした。
残り3割は日本人で、会話でドバイという言葉が聞こえていたので、「ドバイ国際博覧会の関係者(2021年10月~2022年3月で開催)」が多かったように思います。きっと日本館の設営や運営に携わっておられるんだろうなあ、と。もっと有給休暇があればドバイにも行ってみたかった…!
あと、ご家族でハワイへ旅行に行かれる方々も何組かいらっしゃいました。当時でもハワイは行くことは可能でしたが、実際に家族で行く決断されたのはすごいな、と感じたことを覚えています。
この日はPCR検査だけ行い、出発日となる翌日に改めて結果を受け取るスケジュールをしてクリニックを後にしました。
検査結果と陰性結果証明書を受け取る
2021年8月23日、渡航日当日。
もう一度芝国際クリニックへ訪問し、PCR陰性結果の証明書を受け取りました。
PDFファイルや各種オンラインのシステムで事足りる世の中において、英文PCR陰性結果が載った1枚のA4用紙。
この紙がなければ搭乗できないと考えると、「ようやくこれで出発できるすべてのピースが揃ったぞ!」と思い、ちょっと感慨深いものがありました。
私が予約したシンガポール航空の関空~シンガポール便は23:50発の深夜便。
昼食をとった後、関西国際空港まで新幹線と電車を乗り継いで移動しました。
いよいよ出発へ
関西国際空港に到着。私はこれまで何度も利用した空港なのですが、もちろんコロナ禍になってからは初めての関空。
駅を降りて、第1ターミナルの入口を見て驚きました。
本当に国際線全然飛んでいないんだ・・・と。
いざ、緊張のチェックイン。
海外旅行好きな私でもこの時ばかりはこれまでのフライトで最も緊張したチェックインでした。必要なものが揃っていないとそもそも搭乗できないので、ドキドキの瞬間です。
おそらくチェックインの際に時間がかかると読んだ私は、3時間前にチェックカウンターに並ぶことにしました。搭乗する人はとても少なく、レーンの待ちも5、6名。
たけども、列が全然前に進みません。搭乗客1人のチェックイン手続きにかかっていた時間はおよそ10~15分。ご家族連れの場合は約30分ほど要していました。
おそらくすべての資料を確認し、入国要件を満たしているか細かく確認していたためでしょう。
コロナ前であれば約3~5分くらいだったのではないでしょうか。これはとんでもなく時間がかかるぞ、と悟りました。
待つこと小一時間、ようやく私の番に。
「パスポート」「受託手荷物」に加え、「PCR陰性結果証明書」「ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)」「フランス入国時に必要になる宣誓陳述書」を確認されました。
チェックインに時間を要していた理由は、「最終到着国の入国要件を満たしているのか」「PCR陰性結果証明書は有効なものか」「日本帰国後14日間の隔離があることを誓約できるか」を確認していたためでした。
誤りがあると問題になるので、搭乗客1名に対してスタッフ2~3名で対応していたのが印象的でした。
というのも、おそらく私以外でもトランジットでシンガポール以外の国へ渡航される方ばかりだったと思います。
最終到着国で入国できなければ意味がないので、搭乗時に確認することは非常に大事な要素ですが、本当に空港スタッフの皆さんは当時大変だっただろうなと、今振り返ると感じます。
約10分でチェックインが完了、無事搭乗できる運びとなりました。
出国審査前に税関の方とお話する時間があったのですが、「いまこの時期にフランスに行けるんですか!?」と、とても驚かれていたのを覚えています。
※今後も新型コロナウィルスの亜種で緊急事態宣言が発令される可能性はないとは言えないかと思います。本記事は緊急事態宣言中に海外旅行へ出かけることを推奨するものではありません。自身の健康と家族を第一に考えた行動をお願いします。
関空の制限エリアと搭乗ゲート
いよいよ制限エリア。コロナ前はたくさんの免税ショップやラウンジがあって、これから海外へ行くという心躍るひとときになるエリア。
しかし、そんな心踊ることなど、まったくありませんでした。
ショップもラウンジも閉まっていて、制限エリアで楽しめるアクティビティはまったくありませんでした。
どこのお店も空いていないので、そそくさと搭乗ゲートへ向かいます。
関空を利用したことがある方は覚えがあるかと思いますが、搭乗ゲートに向かうために、ウィングシャトルというモノレールのような乗り物に乗って、搭乗ゲートに向かいます。
ウィングシャトルに乗ってみましたが、なんと乗客は私1人。
コロナ禍前までは、インバウンドでたくさんの外国人、日本人でウィングシャトルは混雑していた印象を持っていたのですが、空港の主要導線において、自分1人しかいないことに衝撃を覚えました。
次回はシンガポール航空のフライトのお話と、シンガポール・チャンギ国際空港でのトランジットの様子について、感じたことを記していきたいと思います。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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